TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

nmmn注意

rfmo

※お話は私が考えたフィクションです ※ご本人様とは一切関係ありません! ※捏造モブ

語り手

(少し話が複雑です土下座)

加賀美が一通り話終わると

周りのメンバーは唖然としていた

🏢

な、

🏢

みなさん…?

🌞

こっわぁぁぁぁ!!?

🏢

うるさっ

🏢

そ、そんなですか?

🌞

そんなだよ!!

⚔️

社長さ、普段涼し気な顔してる割に

⚔️

そんな怖い体験持ってたんだね

🏢

まあ、進んで人に話す話題でもありませんから…

🥂✨️

おれぇ、さぶいぼエグいよ…

⚔️

さぶいぼ?

🥂✨️

鳥肌のことっす

🥂✨️

その人、その後どうなったの?

🌞

あっ、そうそこ!

🌞

結局どうなったんすか

🏢

あー、それが…

🏢

その日から、突如として連絡が途絶えまして…

🏢

そこから、ずっと入社されてません

⚔️

失踪じゃん…!

🌞

じゃ、次

🌞

僕の最近あった怖い話するね

🥂✨️

甲斐田のはなんか力抜いて聞けるわ

🌞

いや抜くなよっ!

🌞

ほんとにあった怖い話だからね!!

⚔️

甲斐田くんは少し特色ありそう

🏢

確かに、私たちと毛色の違う体験をしてそうではあります

🌞

ふんふん

🌞

まあ、聞いてくださいよ

約1ヶ月ほど前の出来事だったんです

🌞

くっそ~…

🌞

こんな暗くなるまで長話しやがって…

その日は、上のお偉いさんたちに呼び出されて

長い時間、最近の魔の研究についてなど

報告を兼ねて会議をしていました

🌞

ちぇっ

🌞

少し報告に来るだけって言ったのに…

🌞

(まだ終わらせなきゃいけない課題もあるのにさあ)

僕は、すっかり薄暗くなった辺りを見渡しながら

帰り道を歩き出しました

🌞

もうさあ、長くなるなら事前に言えってんだ!

🌞

体調不良で術使うのにドクターストップかかってんだぞこっちは!

この時期はありえないぐらい体調を崩してたんだよね

🌞

(徹夜漬けで研究に熱中してたら、同期に止められて)

🌞

(泣く泣く検査してもらったら、まさかの3日間ずっと熱だったなんて)

体調も管理できず、限界を超えてからやっと気付く自分の研究バカなところに

少し虚しさすら感じていたし

心身どちらとも最悪な状態で、こうして上司に呼び出されたものだから、鬱憤が溜まって仕様もないのだ

🌞

オマケに「たまには運動しろ」なんて言って帰りのアクセスもしてくれないしぃ!!!怒

🌞

こちとら病人だぞブラック企業がーーーッ!!!

人っ子一人いない夜の道で、僕はそう叫びながら足元の小石を上司に投影させてぶっ蹴った

コロン…

転がってゆく上司(小石)を目で追いかけていたら

道半ばで姿が見えなくなってしまった

僕は、その時ふと気づいたんだ

🌞

あれ、ここ

🌞

どこ…?

いつも、ここの辺りは街灯で照らされていて

安全のために夜でも明るいはずだ

🌞

そんな、無意識に道間違えるなんて

🌞

僕、どんだけ体調悪いんだよ~

🌞

ははっ

🌞

僕は、後ろを振り向いて

歩いてきた道を戻ろうとしたんだ

🌞

あ、あれ…

後ろにある道にも、街灯なんてひとつも無かった

わかる?

僕はこの道を歩いてきたんだから

遠くの方にお偉いさんの明るい屋敷が見えなきゃおかしいんだよ

🌞

おかっ、おかしいよ

🌞

どうして…?

🌞

こんなに暗い道なのに

🌞

どうして僕はこっちが帰り道だと思って来たの…?

困惑と恐怖ばかりが渦巻くなか

僕を照らしているのは月の灯りだけ

とりあえず僕は、明かりすらない元来た道を

突き進むことにした

やっぱり

やっぱりだ…

🌞

どれだけ歩いても…

🌞

同じ道…

🌞

(もう、歩き続けて30分ぐらいは経ってる…)

🌞

(さっき屋敷を出た時間よりも長いなんて)

🌞

(絶対におかしいよ…)

これも魔の仕業だろうか…

そう頭によぎったが、そんな最悪な状況は考えたくもなく、すぐに別のことを考えた

🌞

はあ~…

🌞

疲れた…

僕は動かし続けた両足を、休ませるようにして座り込んだ

🌞

今何時だあ?

いつ、明るくなるのだろうか

果たしてこの道に朝は来るのだろうか

そんな在り来りなことを考えながら、ゆっくりと呼吸を整えた

🌞

よっし

僕は少し、何か奇妙なことを思いついたんだ

それが、僕の研究バカな部分に当たるのか

時間帯がとても遅く、深夜テンションだったのか、理由は定かでは無いが

🌞

(真っ直ぐ進むんじゃなくて)

🌞

(横、突っ切ってみようかな)

今思えば、これは英断だったのかもしれない

僕は思いっきり、横にある木々に体を突っ込んでみた

一本道があるなかで、横はほぼ森みたいな感じだった

ガサ、ガサ

出口があるのかも分からない、木が連鎖するだけの目の前の道を切り開いていく

🌞

必ず、なにかあるはず

🌞

(これが自然でなく、故意の出来事なら)

🌞

(真っ直ぐ歩き続けるだけじゃダメなんだよ)

🌞

(何か別の、変わったアクションを起こせば…!)

ガサッ

バキッ!

🌞

ぇッ…

僕はそのまま、木に囲まれた視界から、さらに真っ暗闇へと落ちてしまった

気を失っていた僕が目を覚ました場所は

また新しい所だった

ただ、そこは以前と違い明るい場所

🌞

今度は、何処…?

🌞

(目を覚ましたら家でした)

🌞

(なんて、夢オチを期待したのに…)

🌞

(どこだよここ…)

そこは、小さな洞窟だった

🌞

こんなとこ、さっきの場所と繋がってるわけないよね…

🌞

もうっ、何が何だか…

🌞

早く帰りたいよお……

そろそろ、足も心も限界だった

🌞

でも、ここでじっとしてても

🌞

なにも変わんないよなあ…

僕は重い腰を上げ、とりあえず洞窟を出てみることにした

🌞

🌞

は……?!

🌞

どういうこと…!?

僕はそこにある光景に目を疑った

海があることではなく

外が快晴であることに

🌞

えっ、えっ??

🌞

昼!?

🌞

(なんで…?)

🌞

(ほんとに理解が追いつかない…)

🌞

(僕が気絶してた間に日が昇ってたってこと…?)

その可能性はあるにしても

でも、おかしいんだ

こんな浜辺、僕が知ってる限り桜魔に存在しない

🌞

さっきの場所と、違う世界に来た…?

🌞

そ、

🌞

そんな漫画みたいなことあるわけないよなぁ

🌞

でも、もしかしたら現世のほうかもしれないし

そこで僕は、あることを思い出した

そう、さっき居た場所からどうやって来たかのか

僕は気絶する前にアクションを起こしたじゃないか

🌞

そうだ!

🌞

もう一度、何か起こしてみよう

研究者の悪いクセ、危険も考慮せずに こういうことをしてしまう

だけど、この場ではその知恵が十分に働いた気がするんだ

🌞

海に…

僕は、海に入る選択をとった

何が鍵なのか、少し分かったから

🌞

(さっき居た場所で、奈落に落ちたけど)

🌞

(あれって、本当なら死んでもおかしくない)

🌞

(でも、死なずにここへ来た)

ということは…

僕は、冷たい海の奥へ足を進めた

🌞

かハッ…

🌞

ゴボッ…

🌞

ぅ……

🌞

(間違ってたのかな…?)

🌞

(苦しくて、死ねない…)

🌞

(なんで)

🌞

(なんで、こんな辛い思いしなきゃいけないの)

🌞

(ただ、帰りたくて)

🌞

(大好きな研究の続きを、したかった…だけなのに…)

溺れると、長い時間苦しむことになる

最も辛く、苦しい死に方は

焼死、その次に溺死だと、聞いたことがある

息ができない状況で、いつ死ぬかも分からず

意識が無くなるまで、肺に水が溜まる

🌞

ぁッ…

🌞

(もう、やばい…かも…っ)

こんな僕の頭上でも、お天道様は皮肉のように強い光で海を光らせていた

バタッ!

同僚A

ぎゃあっ!!

🌞

カヒュッ──

🌞

はっ、ぁ"

🌞

ゲホッ

🌞

がはっ…!

同僚A

甲斐田さんっ!!!?

同僚A

どうしましたっ、突然…!

同僚A

って…

同僚A

なんで、そんなにびしょ濡れで…???

🌞

A…!!!?

🌞

な、なんでこんなとこに…

🌞

てかっ、僕、帰ってきた…!?

2回死んでようやく此方へ帰って来れた

僕は涙ぐむくらい、喜んだ

同僚A

甲斐田さん、甲斐田さん

同僚A

ほんとに、どうしたんです…

🌞

ぅ、ッう〜……

恥ずかしくも同僚にしばらく付き合ってもらった

🌞

でも、なんでAが…?

🌞

たまたま、近くに居たのがAで良かったけど

🌞

ここに、何か用があったの?

同僚A

…え?

僕の疑問に、Aは心底困惑している様子だった

🌞

同僚A

なんで、って…

同僚A

昨日の夜に、向かいに来てくれって言ってたの

同僚A

甲斐田さんじゃないですか…

🌞

…え

🌞

な、なんっ

🌞

どういうこと?

僕はAの言っていることが1ミリも理解できなかったから、事細かな説明を求めた

同僚A

だから、昨日夜までここで会議してましたよね

🌞

うん、そう

🌞

そうだよ、そこまでは同じだ

🌞

僕、会議が終わったあと、ここから家に帰ろうとして

同僚A

そうです

同僚A

そうなんですけど、甲斐田さんが帰ろうとしたタイミングで

同僚A

「やっぱ甲斐田の体調がヤバそうだからお前送ってやれ」

同僚A

って、上司に言われたんですよ

🌞

…え?

同僚A

だから、僕は外で帰ろうとしてる甲斐田さんを追いかけたんですけど

同僚A

僕の目の前で倒れてしまって…

なんだ?それ、知らない

同僚A

ほんとに心配しました……

同僚A

倒れて10秒くらいは意識が無かったんですけど

同僚A

僕が名前を呼んだらすぐに起きて、普通に歩いてたので…

同僚A

なにも問題ないのかな、と思って、甲斐田さんの家まで送りました

同僚A

覚えてます?昨日の夜僕と一緒に帰ったの…

Aが言った、昨日の出来事

何もかも、僕の記憶と違いすぎる

🌞

おかしい、おかしいよ…

🌞

僕は昨日、1人で、道に迷って…

🌞

それで…

同僚A

なっ

同僚A

何言ってるんです…?まだ、体調が優れないんじゃ…

🌞

だ、だって…!!

🌞

(じゃあ、あの死は…?なんだったんだ…?)

🌞

そういえば、僕と約束したって、何を?

同僚A

あぁ

同僚A

昨日の夜に甲斐田さんを送った時、甲斐田さんに

同僚A

「明日出かける予定があるんだけど、起きれるか分からないから起こしに来て欲しい」

同僚A

と…

同僚A

仰っていましたが、覚えてない…?

🌞

いや、覚えてないもなにも

🌞

記憶にないってば、!!

同僚A

それで、今甲斐田さんを起こしてここまで来たところですよ

同僚A

歩いてたら甲斐田さんが酸欠になって突然倒れるもんですから、肝が冷えました

🌞

は、はぁ…?

何もかもが噛み合わない、気味の悪いすれ違い

これは、僕の代わりに調査をしてくれた

同期による諸説なのだけど

3日続いた熱は、魔の効果によるもので

僕に入った魔が、体を操って

あの夜だけ、僕の体の主導権を魔が握っていたらしい

だから、僕が魔に取り憑かれ瞬間

僕が魔のほうに飛ばされてしまったんだ

つまり、魔と僕が入れ替わっているから 僕が何度も死ぬということは、魔が何度も死ぬということにもなる

戻ってこられた理由はこれだろう

それよりも、あのまま自分の体に戻れず

魔に取り憑かれた僕が、Aに約束した「予定」というものが遂行されていたら

一体、どんな恐ろしいことが起きていたんだろう

僕はそれ以上考えないように、今日から体調管理しっかりしようと、心に決めた

【ホラー】ろふまお怪談話

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

179

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚