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和桜
一つ相談良いかな
薫
ああ、もちろん
和桜
学校に行ってみようかと思うんだ
薫
そっか、４月の始業式以来全く来ていないんだな
和桜
そうだよ、だから
薫
良いと思う
蒼黒
にゃー
薫
蒼黒も、喜んでいるよ
和桜
薫…蒼黒…
和桜
決めた、行くよ
和桜
僕は動き出したら止まらないよ
薫
そうだな
薫
和桜は、そんな性格だもんな
和桜
それは誉め言葉なのかい？
薫
もちろん
蒼黒
にゃーん♪
蒼黒
キラッ
和桜
蒼黒は、黒猫で青い目をしているから、たまに紫に光るだよね
薫
あ！そういえば
蒼黒
にゃー？
和桜
え？どうしたんだい
薫
とても珍しいんだって
和桜
真っ黒に青い目？
薫
そうそう
蒼黒
にゃー！
薫
あ！そろそろ帰らないと
和桜
じゃあ、見送るよ
薫
うん。ありがとう
和桜
(格好いいな、薫は)
薫
2-Bだからなクラス
和桜
分かったよ
薫
中学だからな
和桜
僕はそこまで馬鹿じゃないよ
薫
ははっ、そうだな
和桜
まったく
蒼黒
にゃおー
薫
じゃあな蒼黒、和桜
和桜
バイバイ
次の日
和桜
こんな制服だったの？
薫
似合ってるよ和桜
和桜
ありがとう…
和桜
(幼なじみの中でも、一番優しいんだよね)
和桜
さて、蒼黒行って来ます
蒼黒
にゃーん
学校
和桜
薫も同じクラスだった
薫
隣の席だから
女子生徒1
あ！薫君
女子生徒2
薫君、おはよう
薫
おはよう
女子生徒1
薫君ー
女子生徒2
薫君！
薫
はいはい、どうした？
和桜
(すごい人気だなぁ…)
和桜
(とても胸が痛い)
薫
和桜？
和桜
え？何だい
薫
いや…
和桜
ふぇ？
薫
泣いてるぞ
和桜
いや、嘘をつかな…
薫
本当だよ
女子生徒1
薫君！こっち
女子生徒2
これ見て！
和桜
っ！(本当だ、泣いてるよ)
和桜
(僕が泣いたの久しぶりかも)
聖蝶
和桜ちゃん
和桜
聖蝶ちゃん？
聖蝶
そうだよ！
和桜
久しぶりだね
聖蝶
久しぶり！元気だった？
和桜
もちろんだよ
先生
お、狐灯！来たのか
和桜
はい
先生
じゃあHR始めるぞ
和桜
久しぶりの学校だよ
一週間後
和桜
5です
先生
正解だ
女子生徒2
凄い！
女子生徒1
でもあの子、薫君に近付き過ぎじゃない？
女子生徒2
確かに
女子生徒1
調子にのってるよね
和桜
(聞こえているよ…)
薫
ねぇ、君たち
女子生徒1
何？薫君！
薫
和桜の悪口は止めてくれない？
和桜
え？今…
女子生徒2
悪口は言ってな…
薫
別に、好きな人が俺にはいるから
薫
少なくとも、君たちではないよ
和桜
(そっか、薫も人だから、恋もするよね。分かっているよ、でも…)
和桜
(やっぱり、好きなのかもしれない。分からないな僕にも)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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