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選択 ――そして、終わり
崩れかけた空の下。 世界は、ゆっくりと“欠けて”いっていた。
ルカは、その中心に立っている。
ルカ
ルカ
ユウ
アリア
ルナ
ルナ
涙がこぼれる。
ユナ
ユナ
カイト
カイト
月のつかい
月のつかい
ルカ
ルカ
ルカ
――世界の裂け目から、“それ”が現れた。
最高の死神
形は定まらず、 存在そのものが“終わり”をまとっている。 触れた空間が、音もなく消えていく。
ルカ
背中に、黒い翼が広がる。
ルカ
ブラスターが空を裂き、 欠けゆく世界を必死に押し留める。
光と闇がぶつかり合い、 空間が悲鳴を上げる。
だが―― ルカの魂に、 細かい“ひび”が走った。
ルカ
ルカ
最後の一撃。 ブラスターが、世界の裂け目を貫く。
――静寂。
世界の崩壊は、止まった。
空は元に戻り、 大地は、確かに“存在”している。
勝った。 世界は、守られた。
しかし。
ルカの体は、 光の粒子のように、静かに崩れ始めていた。
アリア
ルカは振り返り、 いつもの、少しふざけた笑顔を見せる。
ルカ
ルカ
ルナ
ルカ
ルカ
ルカ
月のつかいは、何も言えず、ただ頷いた。
ルカ
ルカ
ルカ
そして――
ルカの体は、 塵のように、風に溶けた。
……ルカの魂が、完全に砕け散った、その瞬間。
世界は、静まり返った。 誰も声を出せず、 ただ、風だけが塵を運んでいく。
――そのとき。 空から、二つの光が降りてきた。 ひとつは、激しい光の青紫の魂。 もうひとつは、やさしく輝く金色の魂。
ユウ
ルナ
魂たちは、ゆっくりと大地へ降り、 まるで“帰る場所”を探すように、回り始める。
すると―― どこかから塵が、 空気中から、地面から、静かに集まり始めた。
砂が形を持ち、 光が輪郭を描き、 心臓の鼓動が、とくんと戻る。
最初に、はっきりと姿を現したのは――
レン
レンだった。
ルナ
続いて、隣に――
デイモン
ユウ
ユウ
走り出し、思いきり抱きつく。
デイモン
ユナ
レンは、静かに空を見上げてから、 小さく、笑った。
ユウ
ルナ
その光景を見て、 アリアは、こらえていた涙を、もう止めなかった。
アリア
アリア
声は笑っているのに、 涙だけが、止まらなかった。
ルカはいない。
きっと…