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ウミ目線

山賊が気を失っているウミに水を被せる。

部下

おい起きろ!
寝ていいなんて誰が言った!?

ウミ

ゔっ…

ウルフ

こりゃ懲りてねぇな。
まだしごきが必要か?

部下

頭!俺たちに任せてください。

ウルフ

いや、俺がやる。

部下たちが視線を絡ませる。

部下

わかりました。

それからいつものように拷問が始まる。

それからしばらくして外が騒がしくなる。

部下

お、お頭!男が2人、攻めて来ましたぁ!

ウルフ

あ?!2人くらい片付けろ!

部下

そ、それが見張りの奴らが全員やられやした!

ウルフ

は!?たったの2人ごときにやられてんじゃねぇ!どんな2人だ!

部下

それが、海賊の"麦わらのルフィ"と"キャプテン・キッド"って2人で…

ウミ

(!!!ルフィ…嘘だろ?
なにかの間違いだよな…)

ウミが涙を零す。

ウルフ

海賊ごときにッ!
もういい!幹部とウェアを出せ!
あいつらにやらせろ!

ルフィ

おーーーい!
山猿、出てこぉぉい!

外からルフィの声が聞こえる。

ウミ

(!!!
ルフィ…?
あれだけ…あれだけ来るなって言ったのにッ!なんで…!)

ウルフ

チッ!
おいコラ、立て!

ウルフはウミの手錠を解き腕を引っ張り上げ、党を出て山奥へ逃げるように進む。

それからしばらくしてウルフが口を開く。

ウルフ

てめぇを奪い取りに来た奴らは死んだだろうなぁ。
ウェア達が相手なんだ。
生きてる方がおかしいぜ!

ウルフがゲラゲラ笑う

ウミ

や、約束と違うじゃねぇか!
アイツらには手を出さない約束だったはずだ!

ウルフ

ああ、俺は約束を破った記憶はねぇぜ?
"俺は"手を出してねぇからなぁ。

ウミ

てめぇ!理不尽にも程があんだろ!?

ウミが青筋を立て怒鳴り、覇王色を使おうとするが…

ウルフ

そんな口の聞き方していいのか?
てめぇの故郷"フーシャ村"?だっけか?
あの村を消すことだって俺にはできるんだぜ?

ウミはその発言を聞き、覇王色を使うのをやめた。

ウミ

ッ…てめぇ…

???

麦わら屋達を殺せた気でいるのか?
アイツらがてめぇらごとき山賊に殺られる程弱い奴らじゃねぇ。
海賊って奴らを舐めんじゃねぇ。

2人の背後から1番会いたくない男が歩いて来る。

ウミ

!!お前、トラ男!

ウルフ

フッ、言ってろ。

ロー

room…シャンブルズ

ウミを自身の腕の中へ移動させる。

ウミ

おわッ!…トラ男…

ウルフ

チッ!そいつを離せ!
クソガキ!

ロー

それは無理な提案だな。

ウルフ

提案じゃねぇ命令だ。

ロー

なら尚更無理だな、俺に命令するな。

一言だけ言い放ち、ローはウミを抱え移動する。

ロー

…なんだ、この傷。

ウミ

!!!…なんでもない……

ウミが傷を隠そうとする。

ウミ

それより何しに来たんだよ。

ロー

お前を攫いに来た。

ローはフッと口角を上げながら言う。

ウミ

!!!!

ウミが目を見開いた後、沈黙が落ちる。

ロー

ほら、帰んぞ。

ウミ

…(トラ男…ごめん。
アイツ(ウルフ)が生きてる限り、帰れない…
フーシャ村が消されちまう…)
ウォーター・リストレイント…

ロー

ッ!何を!

ウミ

ごめんトラ男…
アイツが生きてる限り、私は逃げらんねぇよ…
フーシャ村の皆もお前達も傷ついて欲しくない。
だから…だからトラ男…ごめん…

ウミが涙を流しながら水でできた縄でローの身体を拘束する。

ウミはボロボロの身体を引きずりながら歩いていく。

ウミが去った後、

ロー

チッ!あの馬鹿!
しかもこれ、全然解けねぇ…

ローが身動きを取れずにいる。

イワンコフ

誰かと思えばヴァナータ、トラボーイじゃない。
縛られてるみたいね〜

ロー

…これを解け

イワンコフ

ヴァナータ!人に頼み事をする態度がなってないっチャブル!

ロー

……頼む。

ローは苦虫を噛み潰したような顔で頼む。

イワンコフ

ヴァナータ意外と可愛いとこあんのねぇ〜。
"カマバッカ王国の女王"のこのヴァターシが助けてやるっチャブル!

ドラゴン

イワ、何をモタモタしている。
一刻の猶予もないのだぞ。

後ろからドラゴンが姿を現した。

イワンコフ

ヴァナータ、やっぱり子供の事になると黙って居られない性格ダッチャブルね。

話しているとコアラが走ってくる。

コアラ

居た!ドラゴンさん!

ドラゴン

コアラか。

そしてコアラはドラゴンにサボの意思をそのまま伝えた。

ドラゴン

…わかっている。

サボ目線

サボ

この胸騒ぎが勘違いだといいが…

サボは山の中を走りながらウミの名をつぶやく。

過去

四兄妹で鉄パイプを持ち、自分達の食事を確保していたそんなある日、

サボが貴族だと言うことが分かった。

その日の昼、四人で海の見える場所でその事について話していた。

その後、ダダンのアジトへ戻りエースとルフィは昼寝をしている。

その間サボとウミはアジトを出て先程居た海の見える丘に来ていた。

サボ

俺はアイツらと同じ貴族だ。
それが分かったのになんで俺を突き放さないんだ?
なんで信用できるんだ?

サボは不安ながらもウミに尋ねる。

ウミ

ん?サボはサボだろ?

ウミがキョトンとした顔で問う。

サボ

!!!

サボが目を見開く。

ウミ

サボは私達の事信用して無いの?

サボ

なんでそうなるッ…!

ウミ

じゃあなんでサボはそんな事気にしてるの?

サボ

え?

ウミ

私達はサボが貴族だからって離れたりしない。
サボがなんだろうとサボはサボだから。
私にとって大好きな"兄ちゃん"だから私は一緒に居るし、居てぇんだ。
それだけじゃダメなのか?

ウミは首を傾げながら言う。

サボ

…じゃあお前は俺がどんな立場に居ようが俺自身を見てくれるのか?

ウミ

??

ウミは首を傾げたままキョトンとしている。

サボ

海賊や、犯罪者になったとしても俺を信じてくれるのか?

ウミ

そりゃそうだ!
だって、それでもサボだもん!

ウミが満面の笑みで返す。

サボ

!!

サボが目を見開く。

サボ

ありがとう…ウミ。
お前の言葉を信じてみるよ。

サボは小さく微笑む。

ウミ

うん!私、嘘つかないから!

ウミがニカッと笑う。

サボ

(…エースやルフィに認められてとても嬉しかった。
でもなんでかな?
ウミからのその言葉が俺は1番欲しかったのかもしれない…)
お前に認められたことが今までで1番嬉しいッ

サボは嬉し涙を流し微笑む。

ウミ

へへッ、そうか?なんか照れるなぁ〜

ウミはニシシッと笑う。

サボ

(昨日までは、ただの妹だったのになぁ…
急に胸がドキドキする。)

サボは赤面しながらウミを見つめる。

ウミは見つめられながら"なんだ?"というように首を傾げる。

サボ

そろそろ帰ろう。
エースとルフィが待ってる。

サボは微笑みながらウミに手を差し伸べる。

ウミ

そうだな!メシも待ってる!

ウミがサボの手を取る。

サボ

ハハハ、そうだな。
(ありがとな、ウミ…)

2人は手を繋いだままダダンのアジトへ帰った。

現在

サボ

ウミ…

ルフィ

『出てこい!!山猿!!』

サボ

!!!

聞き慣れた声と戦闘音がサボの耳を掠める。

サボ

…ルフィ?

サボは声のした方へ走り出す。

サボは山賊と戦うルフィを見つけた。

サボ

ルフィ!手を貸す!

ルフィ

サボ!

サボ

ルフィ!ウミは?

サボはルフィにウミがどこに居るのか尋ねる。

ルフィ

それが俺にもどこに居るか分かんねぇんだ。

キッド

この塔の中に居るのは間違いねぇ!

キッドが横から口を挟む。

ウルフ

お前らの探してんのはコイツか?

ウルフは塔の上に立ち、人1人入れるくらいの袋を見せる。

その中にはウミの姿があった。

ウミ

は、離せ…!

「「「!!!」」」

スモーカー

山賊って連中も馬鹿な集団だな。

スモーカーが姿を現す。

ルフィ

お前!ケムリん

スモーカー

今回だけだ、協力してやる。

その時、大勢の足音が聞こえる。

ナミ

ルフィ!先に着いてたの!?

たしぎ

スモーカーさん!

サンジ

ルフィ!ウミちゃんは!?

チョッパー

あ、あそこ!ウミ!

チョッパーがウミを見つけ大声を上げる。

『!!!ウミ!!!』

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