TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

場地圭介

おい、大丈夫かァ??

大体の人が伸された頃、元ガリ勉くんが私に声をかけてきた。

中野 澪

あ、えっと、はい、大丈夫です。

と言いながらも精神はどう考えても大丈夫ではない。

なんなら足だって小刻みな震えてるし、手だって強く握っていないと安心できない。 唇を強く噛んで、笑顔を貼り付けていないときっと私は泣いてしまう。 だから、大丈夫なふりをして彼に返事をした。

場地圭介

ん、そうか。
じゃあ気ぃつけろよ。

中野 澪

はい、ありがとうございました。

そう言うと彼は、私とは反対方向へと歩いていった。

私も、自分の帰路を辿ることにした。

なんて事はなく、溜めていたものが全部湧き出てきた。

中野 澪

怖ッ…かったッ……

止めようとして止まらない涙は、私の頬を伝って地面や服へと落ちている。

生憎今は周りに人が居ないので、まぁ少しは泣いてもいいだろうと思いつつ、止まらない涙を軽く拭う。

中野 澪

最悪…。
友達出来ないし、上手くいかないし…。変なのに絡まれるし…、ガリ勉くんがガリ勉くんじゃないし…

中野 澪

国語辞典飛んでくるし…、東京卍會って有名な族だし…、隊長とか言ってたし…。そんな人が私の事助けるわけないしッ…。

中野 澪

もう分かんな"いよぉ"ぉ"ぉ"…!!!

泣きながら大声で話したため、声がガサガサだ。

でも、ほんとによくわからない。 超有名な不良集団の壱番隊隊長がなんで学校であの格好してんの??

わかんない。ほんとわかんない。

??

やっぱりな。

中野 澪

はっ…?

聞き覚えのある声がして、私は後ろへ振り返った。

中野 澪

と、東京卍會の…!!

場地圭介

場地圭介な。覚えろよ

中野 澪

流石に1回じゃ無理です…。

あと、やっぱりな。ってどういう意味??

場地圭介

俺が居なくなったら泣くんじゃねぇかと思ってよぉ、遠くの方から見てたんだわ。

中野 澪

え、え??

私今何も言ってないよね?? なんで伝わった??

場地圭介

顔に書いてあるわ。

中野 澪

ええぇぇ…?

そんな顔に出やすいかな…?? 気を付けよ…。

場地圭介

おら、置いてくぞ。

中野 澪

え?え??

どういう事だよ!!!

この作品はいかがでしたか?

13

コメント

1

ユーザー

続き待ってます!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚