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全てを失った少年の話

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全てを失った少年の話

1 - 失ってゆくモノ

♥

17

2023年10月01日

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pixivでみたある小説を見て思いついたのです。 問題があるなら、消します。

キャラ崩壊注意です。

特にエクスくんのキャラ崩壊がエグい。

それでもいいなら、どぞー。

真っ暗な空間が無駄に広がっている。

エクス

...あ

真っ暗な空間に雪が舞った。

エクス

...雪?

宙を舞うユキは、はらはらとぱらぱらと足元に広がる闇に1つ、また1つと消えてゆく。

エクス

...コレは、明晰夢?

現実では有り得ない光景が広がる空間に恐怖が芽ばえる。

けれど、ここならなんでも吐き出せる。

エクス

僕は...あいつ、お月さまから解放された...。

それは真実。

ソレは理解できている。

お月さまの呪いか性質かは定かでは無いけれど、お月さまが原因で僕は、徐々に記憶を失ってる。

エクス

遠い過去の記憶から、失われてゆく。

今では、幼馴染の名前も顔も一切思い出せない。

「居たはずだ」という情報を聞いただけ。ただそれだけ。

エクス

僕は...エクス、なのか...?

お月さまから解放されてから約、1ヶ月の間に嫌になるほど考えたけれど、答えは出ない。

???

仲間を殺したのに、どうしてのうのうと生きてられるの?

エクス

え...?

突然聞こえた声に戸惑いを隠せない。

???

人がその人であると証明するには、記憶がなくてはならないんだよ。

エクス

ッ...

???

ねぇ、君はエクスの記憶があるのかい?

エクスの記憶...?

エクスの幼馴染の名前も顔も思い出せない僕にはエクスである資格があるのか...?

それ以前に、仲間を殺した...血に汚れた僕がのうのうと彼らと旅をしていいのか..?

きっと、ダメだろう。

それに、もう疲れた。

エクス

無い...僕にはエクスとしての記憶も、エクスたらしめる何かも持っていないんだ。

???

...じゃあ、君は何者なんだろうね?

エクス

それは...っ!

視界がユキに覆い尽くされてゆく

エクス

待って、まだ...!

残っていたエクスの記憶も殆どが消えていた。

きっとあのユキは僕の記憶だったんだろう。

記憶はもう、消えてなくなっている。

取り戻すことは...できないだろう。

エクス

...僕はもう、エクスじゃない。

エクス

じゃあ、誰なんだ..?

エクス

僕は...

エクス

...

エクス

...

エクス

エクスの、罪を贖う者。

エクス

...、...僕に、彼らと旅をする資格なんてない。

エクス

大丈夫。大丈夫。

1度でいい。たった1度でいい。その分も償うから、

エクス

最後の僕の、エクスとしての罪を負わせてくれ。

エクス

...。

1度でいいんだ。

シェイン

新入りさん?大丈夫ですか?

嫌われろ。

嫌われる方法なら、何となく分かるから。

エクス

...意外と、気が付かないものなんだね?

声のトーンは変えなくていいんだ。

シェイン

っ!?

エレナ

エクス...さん?

ゆっくり、振り返る。瞳は虚ろに表情は冷たい笑顔で固めて...それでいい。それがあいつだから。

シェインとパーンは警戒して、1番前に出ている。他の子は困惑してて何が起きてるのか分かってないみたい。

エクス

これでも、人を騙すのは得意なんだ。ねぇ?シェイン。君だって僕の演技には気づかなかっただろう?

シェイン

新入りさん!ダメです...行っちゃダメなんですよ...!

嗚呼、怖がっている。

エクス

...君たちは、全てを失う恐怖を知らない。

シェイン

...新入りさん。

嗚呼、言ってしまった。隠すと決めていたはずなのに...それだけ「エクス」は信頼していたのか。

エクス

...じゃあね。2度と会わないことを切に願うよ。

身を翻す。大丈夫。荷物はもうまとめて路地裏に隠してある。

遠くから「エクス」を呼び止める声が聞こえる。

でも、シェインの声だけは聞こえなかった。

エクス

...贖うと言ったけど、何をどうしようか。

そういえば、そんなところは何も考えていなかった。

エクス

...とりあえず、人助けをしよう。

何となく、それだけはエクスらしい行動だと思うのだ。

エクス

それが、贖いになればいいんだけどな。

きっと、僕の罪は僕の一生でも償えない。

そんなのは分かりきっているけれど、それをしなければ僕の気が済まないのだ。

エクス

...さようなら。

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