TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ピエロ

一覧ページ

「ピエロ」のメインビジュアル

ピエロ

2 - Story 1

♥

38

2024年06月10日

シェアするシェアする
報告する

初兎

なぁー!りうら!
お金くれや!

りうら

いいよ!

ないこ

ちょっと初兎ちゃん、
辞めなよ

初兎

なんや?ないちゃんか

初兎

ええやん

初兎

こいつキモいんやし

ないこ

もうほんとに...、

ないこ

りうら?嫌だったら
嫌って言っていいんだからね?

りうら

大丈夫!

なんか心ここにあらずって感じ

りうらって何されても怒らないよね

そこが初兎ちゃんに 嫌われるポイントなんだけどね...

初兎ちゃんは人に流される人が 大嫌いだから...

初兎

ほんまうざいわ。

初兎

いむくんー![ほとけに抱きつく]

-hotoke-

わっ!?初兎ちゃん!

-hotoke-

また今日もヤンキーしてたの?

初兎

まぁな!

-hotoke-

もー!初兎ちゃんの
好感度下がっちゃうよ?

初兎

いむくんから
下がらんかったら大丈夫!

ほとけっちは見た目は弱そうだけど すごく物事を早く決める

そんなほとけっちに 初兎ちゃんは惹かれたのかな

初兎ちゃん自身も優柔不断だから 同じような人を見ていると 自分を見ているみたいで イライラしてくるらしい

If

ないこ

ないこ

あ、まろ先生ー!

If

ちょっといいか?

ないこ

うん!

俺は生徒会長で 結構色んな進行とかもしてるから 初兎ちゃんにとっては憧れの的で 仲良くしたりしている

If

りうらってどうや?

ないこ

んー、正直よくわかんない...

ないこ

なんか心ここにあらずって感じ

ないこ

例えるなら、操り人形みたいな...

ないこ

俺もりうらが
何考えてるかわかんないから
めちゃくちゃ困ってるけど...

If

そうか...、

If

どうしたらええんやろうか

ないこ

...りうらって親とかは...?

If

両親はどちらも他界しとるな...

If

おばあちゃんから聞いたんやけど
お父さんが酒飲みで
お母さんやりうらにも
暴力をふるってたらしいで

If

お父さんが他界して
お母さんが1ヶ月後ぐらいに
自殺したらしいわ

ないこ

え...

If

複雑な家庭なんやろうな...

If

あんまりいい環境ではないやんな

ないこ

そうだね、

ないこ

他界されたのって
りうらが何歳の頃?

If

んー、中学生って言っとったなぁ...

If

そこまで詳しくは知らんけどな

ないこ

そっか...

ないこ

りうらの中学時代とか
小学時代とかの話
聞きたいけどね

If

まぁ、おじいちゃんがな
家庭の事情を探られるのが
嫌らしいから
あまり深くは聞けとらんねん、

ないこ

あー...

If

俺からも相談したりは
しとるんやけど、
わからんって
しら切られもうてな...

ないこ

そっか...

ないこ

まぁ、りうらは感情あるけど
貼りついてる感じだから
感情を取り戻したいね!

If

それが1番やなぁ、

ないこ

りうら、絵上手いね!

りうら

ありがとう!

りうらは毎回質問をしても 1単語で返してくる

ないこ

次の授業ってなんだっけ?

りうら

数学だよ!

ないこ

そっか、

俺が気分を落としたとしても ちょっと見るだけで 何かを言ったり探ったりしない

りうらから話しかけるというのは あまりない

ないこ

りうらお花とか好き?

りうら

好きだよ!

ないこ

りうらの友達って誰?

りうら

わかんない!

りうらに曖昧な質問をしたら 全部わからないで返される

りうらは何が苦手なんだろうか

りうらは何が嫌いなんだろうか

ないこ

りうらの嫌いな食べ物ってあるの?

りうら

わかんない!

でも、たしかにりうらは ご飯の時なんでも食べている

決して美味しそうでも 不味そうでもなく いつも無で食べている

顔に出さないから りうらの感情が読めない

りうらの気持ちがわからない

初兎

ないちゃんきも...

ないこ

なんでよ!?

初兎

そいつに話しかけすぎやって

初兎

どうせいい返事なんか
返ってこおへんねんから
聞くだけ無駄やって

ないこ

いやいや、楽しいから!

初兎ちゃんはたまに 俺とりうらの会話に 首を突っ込んでくる

それは初兎ちゃんがりうらの 隣の席だからかも知れない

基本的に休み時間も りうらは机に座って周りを見ているか トイレで席を空けているかの2択だ

たまに初兎ちゃんがその隙を狙って りうらの席に座って 初兎ちゃんの席にほとけっちが 座っていたりするけれど その時も顔色1つ変えずに ロッカーの前で本を立ち読みしている

りうらは何者なんだろうか

なにも反応しない

ずっと笑顔だから

クラスメイトはもちろん、 俺たちでさえも りうらの笑顔以外は 見た事がなかった

俺は毎日一緒に帰ってるのに その時もずっとニコニコしている

ないこ

りうら!一緒に帰ろ!

りうら

いいよ!

この作品はいかがでしたか?

38

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚