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rara🎼
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緑様虐められ注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️
rara🎼
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静寂だった。
目を覚ました瞬間、すちはしばらくの間、自分がどこにいるのか分からなかった。
視界の端に白いカーテン。
天井の四角い照明。
遠くで、小さく時計の針の音が聞こえる。
布団のあたたかさと、頬に残る涙のあとだけが現実を示していた。
らん
カーテンの向こうから、柔らかな声がした。
やがて現れたのは、白衣を羽織った男__桃瀬らんだった。
すちの隣に腰を下ろしたらんは、マグカップを差し出してきた。
らん
らん
すち
すちは黙ったまま、頷いた。
震える指でカップを受け取る。
口に含むと、じんわりとした温もりが喉を下りていった。
らん
らん
らん
らんの声は、どこまでも優しかった。
怒らない。
問い詰めない。
ただ、受け止めてくれていた。
すちは、ぽつりぽつりと話し始めた。
いじめのこと。
机の上の白い花。
笑うクラスメイト。
何も言わなかった担任。
そして__、屋上で、何もかも終わらせようと思ったこと。
言葉にすれば、すればするほど、涙が出た。
でもらんは、最後まで黙って聞いてくれた。
すちの手を取ることも、肩を抱くこともせず、ただ“隣にいる”という形で。
話し終わった時には、マグカップの中のお茶はすっかり冷めていた。
らん
らん
すち
すちは何も言わずに首を振った。
らん
らん
らん
らん
すち
らん
らん
らん
らんはウインクして見せた。
その軽さが、すちの心を少しだけ解かす。
らん
らん
らん
すち
すちの声は小さかった。
らんは、きっぱりと首を横に振った。
らん
らん
らん
すちの胸に、小さな灯がともった気がした。
それは、微かな希望か、それともただの幻か。
けれど、少なくとも「ここにいてもいい」と言ってくれた声だけは、本物だった。
すち
らん
らん
らん
そう言ったらんの笑顔は、なによりもあたたかかった。
__それが、すちの新しい日々の始まりだった。
第1話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡20
rara🎼
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