結衣
誰!?
すると下に女性がいた
結衣
あなたに関係ないでしょ!!!
結衣
女性
落ち着いたようね。
女性
外階段を使って降りれるから
女性
こっちおいで
結衣
あの、
女性
良かった。
女性
自殺しようとしてたなんて、
その女性は落ち着いた雰囲気が漂っていた
女性
何かあったの?
結衣
分かりません…
結衣
急に、朝起きたら体がだるくなって
結衣
何故か自殺しようとしてたんです
女性
女性
そうなのね
女性
私でよければ話を聞くわよ
結衣
結衣
(見ず知らずの人について行っていいのかな?)
結衣
結衣
(怪しかったら、逃げよう!)
結衣
良いんですか?お願いします
女性
ええ
女性
少し遠いから車に乗って
結衣
えっ……
結衣
(本当に大丈夫!?)
結衣
わ、分かりましたー…
結衣
(車って…バスの事か)
女性
あら、どうしたの?
結衣
い、いえ!何でも
女性
あ、そろそろ着くわ。
女性
行きましょ
結衣
あ…はい
女性
ここから、少し歩くけど大丈夫?
結衣
あ…大丈夫です
結衣
(本当かなぁ?)
女性
ここよ
私が入ったのは個室だった
結衣
ここは…?
女性
あら、紹介が遅れてしまったわね
女性
私は「カウンセラー」をやっているの。
女性
夢姫瑚(ゆきこ)って呼んでね
結衣
夢姫瑚さん…?
幽姫瑚
では、早速。
幽姫瑚
座って
私は言われたとうりに椅子に座った
幽姫瑚
何か、悩みがあるからあんな事したのね。
幽姫瑚
言ってみて。
結衣
結衣
実は…
結衣
高校でいじめられているんです
幽姫瑚
結衣
逆らうと殴られたりされて…
結衣
でも、良いんです
幽姫瑚
なんで?
結衣
他の人が傷つくより、自分が犠牲になれば他の人が傷つかずに済むから…
幽姫瑚
幽姫瑚
本当に…そう思っているようね
結衣
え?
幽姫瑚
友達を庇ったんでしょ?
結衣
なんでその事を…
幽姫瑚
あはは、最近のいじめっ子はだいたいそんな感じでいじめてるから。
幽姫瑚
でも、あなたはなーんにも悪くないわ。
幽姫瑚
悪いのはその子達だから
何故か心が軽くなったような気がした
結衣
(夢姫瑚さんみたいに、真剣に話を聞いてくれて…包み込んでくれるような人には出会ったことが無い。)
結衣
(すっごく優しいな…)
幽姫瑚
そう…その子達……がね
結衣
え?
幽姫瑚
だって…
幽姫瑚
いじめっ子って
幽姫瑚
いじめる事しか取り柄のない哀れな人間…とも言えるし、
幽姫瑚
生きている価値がないとも言えるじゃない?