いきなりのお父さんの言葉に何かが刺さった
ゆみ
っ!
お父さん
俺はもう長くない
そう笑顔で言う
お父さん
お前は内心喜んでいるだろうなんにせよあんなことをしたんだから
ゆみ
当たり前でしょw
私は笑った目から何かが出てきそうだけど無視して 笑った 笑い続けてやった
お父さん
なぁゆみ
ゆみ
ん?w
お父さん
俺が仕事で出かけた日あっただろ
ゆみ
うん
お父さん
実は仕事じゃないんだ
その言葉に驚いた そこから震えるお父さんが繋げる言葉一つ一つが[嬉しく][悲しかった] お父さんは巫女さんのところにいっていたらしい そして 自分が不器用なこと 私にこんなことをしたことを聞かされた紛れもない [お父さん]に
ゆみ
う、嘘だ
お父さん
本当だ
お父さんの声がどんどん小さくなりしわがれて行くガラガラになっていく
ゆみ
じゃぁなんでこんなことをしたの!
お父さん
不器用なんだ
お父さん
お母さんが死んでからまともな教育を見ていない
ゆみ
でも!
お父さん
だから...だからこんなことをしたんだ
ゆみ
な、なんでよ
ゆみ
そんな
お父さん
もうダメだじゃぁな
お父さん
大好きだゆみ
最後の声は聞こえなかったでも、私は 笑った笑いまくった声は震え目から何かが出そうなことなんて気にせず
ゆみ
さぁ私はお金を貰いましょう
お父さんが笑っていたあの金庫を開けたそこには
ゆみ
な、何これ
そこに入っていたのは
ゆみ
なんでアルバムが
私とお父さんの昔の写真 私がお父さんに作った折り紙 幼稚園の絵 全ての思い出が書かれていた
ゆみ
じゃぁお父さんが笑ってたのはこれを見ていたから?!
私はお父さんの倒れている部屋のドアを勢いよく明けた
ゆみ
おい!起きろ!どういうこと!?...説明...してよ...起きてよ
私は思いっきり泣いた泣きまくったプライドなんてどうでもいい
ゆみ
はっ!?
お父さん
ゆみ
ゆみ
お父さん
優
私はゆみの友達七瀬 優ただいまゆみの実家に来ている
窓から見えるゆみの姿は死んでいるはずのお父さんと抱き合っている姿
窓から見えるゆみの姿は死んでいるはずのお父さんと抱き合っている姿
優
ほんとに
不器用なんだから






