テラーノベル
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ラテを飲み終え余韻に浸っていると
既に外は暗くなっていた
かなり長居してた...
あたりは夜の匂いに変わり
駅に向かうつもりで歩き出したその時
横の細道からでてきた1人の男の子がいた
○○
二口だった
○○
二口
二口
声は気だるげだけど
お店で見た時よりも
少しだけ柔らかい
二口
○○
○○が聞き返すと
二口はスマホをポッケから取りだしながら
視線を逸らした
二口
二口
二口
そういう事か...
○○は少しだけ間を置いてから
○○
とだけ返した
二口はふっと息を吐いて
ほんの少しだけ歩幅を落とした
二口
○○
○○
○○が頷くと
二口
と自然と並ぶ形になる
なんか、さっきより自然
いや普通に話すことぐらい...
そんなことを思っている時
二口のスマホが鳴った
二口
着信画面に視線を落とした二口は
数秒の沈黙の後
すっと画面を伏せる
○○
二口
二口
○○
そう言いながらも数秒後にまた着信
そしてまた
しつこく鳴る
○○
○○
○○の言葉に二口はやや眉をひそめながら
二口
二口
とだけ言ってスマホを耳に当てる
二口
二口
○○
そう言って電話をしながら反対方向へ歩き出す
二口
○○
二口
○○
○○
とだけ言い残しそのまま歩き出した
その後ろ姿に
あの言葉が
なんだかやけに頭に残った
朝の通学路
信号待ちで立っていると
後ろからタイヤの擦れる音が聞こえた
○○
振り返ると二口くんが自転車に乗っていて
片耳だけイヤホンを外した
二口
○○
二口
○○
思わぬ言葉に○○は一瞬目を開いた
二口
○○
○○
二口
二口
それだけ言って
信号が変わるとペダルを踏んで言った
私は気付かぬうちに
その背中を追っていた
コメント
9件
今回も最高です🥹🪄 低クオなんて感じないほどの雰囲気の良さ…🤦♀️🎀 次も楽しみにしてマス🍒
500人おめでとうございます!お疲れ様です!