TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

三つ子の魂百まで

一覧ページ

「三つ子の魂百まで」のメインビジュアル

三つ子の魂百まで

1 - 猫ニャー様からのリクエスト。ただより高いものはないの、わなかぶの続き。雰囲気アダルティー

♥

50

2023年04月22日

シェアするシェアする
報告する

どうして、毎回こうも同じ手に引っ掛かってしまうのか。

食い意地のはった自分が恨めしい。

和中蒼一郎

華太、鍵を貸せ。運転する

小峠華太

和中の兄貴、俺が運転しますよ

和中蒼一郎

たまに運転しないと感が鈍る。鍵をよこせ

結局、俺は和中の兄貴によって、助手席に追いやられてしまった。

車窓から、流れていく景色を眺めていると、ある事に気づく。

小峠華太

(あれ?道が違う)

いつもは、どちらかの家で興じるのだが、明らかに自分の家とも兄貴の家とも違う、全く別の方向に、和中の兄貴は車を走らせている。

小峠華太

(どこに行くんだろうか?)

俺の疑問は、直ぐに解決する事となる。

派手なネオンに彩られたホテル街の通りを抜けて行く。

小峠華太

(ま、まさか、ラブホとかじゃないよな?和中の兄貴に限って・・・・)

しかし、嫌な予感ほどよく当たるもの。

そのまま、ネオンの瞬く、ホテルの一つへと入っていく。

小峠華太

あの、和中の兄貴、ここ

和中蒼一郎

たまには良いだろ

車をガレージに停め、ガレージ内に設置されている階段を上がっていく。

エントランスをを抜けて、壁に設置されているメニューパネルの前で、立ち止まる。

和中蒼一郎

ベ○ツ部屋、キ○ィ部屋と、果たして、寝るだけの部屋に趣向を凝らす必要があるのか?

メニューパネルに表示されている部屋の内装を見ながら、和中の兄貴は呟く。

今ここには俺たちしかいないが、いつ他の客が来るとも限らない。

内装なんてどうでもいいから、早く部屋を選んで欲しい。

和中蒼一郎

さあ、華太、好きな部屋を選べ

小峠華太

何故、ここで俺に聞くんだ?

和中蒼一郎

選ばないのか?選ばなければ、この部屋なんてどうだ?産婦人科ごっこが楽しめるとあるぞ

これまた、ご親切丁寧に、コスプレ衣装も完備していると書かれている。

30も過ぎたいい大人が、何故、ごっこ遊びに興じなければいけないのか。しかも、産婦人科ごっこなんて、マニアック過ぎるだろ。

そんなの御免こうむる。回転椅子に乗せられて、開脚させられるのが、目に見えている。

小峠華太

いや、俺は普通の部屋の方が・・・

和中蒼一郎

それでは何時もと変わらんだろ

俺の意見は却下されしてしまった。

和中蒼一郎

華太が選ばないのなら、俺が選ぶが?

小峠華太

ここ!ここがいいです!

産婦人科ごっこだけは避けたい。適当に、部屋のボタンを押す。

和中蒼一郎

ほう、いい趣味しているな

小峠華太

とにかく、この場を離れたかったのと産婦人科ごっこを回避する事に意識が向いていた為、和中の兄貴の言った言葉の意味に気づけなかった。

メニューパネルで選択した部屋のカードキーをフロントで受けとり、 部屋へと向かう。

カードキーで、部屋のロックを外し、中へと入る。

部屋の中には、ソファ、カラオケ、冷蔵庫、テレビ、テレビ台の下には大人のおもちゃの販売機が設置されているだけで、特に怪しいものはない。その事に俺は、ほっと胸を撫で下ろした。

しかし、それもつかの間。部屋からは少し奥目に、何故かベッドが配置されており、変だなとは思いながらベッドに近づく。そして、俺はベッドを見て、ぎょっとした。

何故ならば、ベッドの三面が鏡に囲まれていたからだ。

小峠華太

(はっ!あの兄貴の、いい趣味って、この事を指してたのか)

和中蒼一郎

いい部屋だ

あの鏡がどういう目的で、設置されてるかなんて一目で分かる。

こんなの恥ずかしさで死ねる!!

こうなれば、少しでも時間を稼ぐしかない。

小峠華太

あの、和中の兄貴、俺風呂沸かしてきますね

和中の兄貴の前を横切り、風呂場に向かおうとするが

和中蒼一郎

後でいい

和中の兄貴に足払いを掛けられ、ベッドへとダイブしてしまう。

和中蒼一郎

どうせ汚れるんだ。風呂は後で構わんだろ

和中の兄貴は、その場に上着を脱ぎ捨てる。

小峠華太

(・・・これは)

朝までコース確定だ。

小峠華太

(終わったな。明日が偶々、休みなのがせめてものの救いか)

俺の未来が決まった瞬間だった。

和中の兄貴が、ベッドに膝を乗せると重みでベッドが軋む。

俺の肩を掴むと、そのまま強引に体の向きを変えられる。鏡の方へと。

和中蒼一郎

鏡を見ていろ

静かな部屋に、プチっ、プチっ、とボタンが外されていく音だけが響く。

和中蒼一郎

どうした、華太?

和中蒼一郎

既に息があがっているようだが?まだ、上しか脱がせてないぞ

小峠華太

き、気のせいです

和中蒼一郎

ふっ、そうか

和中の兄貴は楽しそうに、俺の服を次々に剥いでいく。

和中の兄貴の手によって、とうとう全ての衣服を取り除かれてしまった。

鏡に映る、一糸纏わない互いの姿は、まるでアダムとイヴのよう。

体のラインに添って、だんだんと下っっていく手。

触られるだけで、息が乱れていく。

兄貴の手に触られた箇所は熱を帯ながら、甘い疼きを呼び起こす。

口をついて、はぁっと吐息が漏れる。

鏡越しに、和中の兄貴と目が合う。

小峠華太

み、みないで、下さい///

鏡は映る物をそのまま映す。俺の痴体もそのままに。

和中蒼一郎

なにをそんなに恥ずかしがる?今さらだろ

和中の兄貴とっては、いつもの事かもしれないが、俺にとっては初めてなのだ。

小峠華太

やっ

和中蒼一郎

お前は、いつもこうやって、婀娜(あだ)っぽい表情で俺を煽る

自分が普段どんな顔をして、和中の兄貴に抱かれているのか、まざまざと見せつけられる。

和中蒼一郎

これで、分かっただろ?いつも、俺がお前を抱き潰さないように、如何に理性を保つのに苦労してるのか

小峠華太

そ、そんなの知らない

こんな事知りたくなかった。

和中蒼一郎

よく見ろ

重なった箇所から溶けて、体と体との境界線が曖昧になっていく。

体を蝕む熱に、咽び鳴きながら、快楽を与える和中の兄貴を呼ぶ。

小峠華太

わ、和中の兄貴

和中蒼一郎

華太、名前

小峠華太

そ、ういちろうさん

名前を呼ぶ度に、深くなっていく。

ただただ体が焼けるように熱い。

まるで熱射病に侵されているようだ。

触れられてない部分まで熱を持ち、目で、耳で、肌で五感の全てで兄貴の熱を感じる。

そして、とうとうその熱が弾ける。俺の中と外で。

熱に侵された体を保てず、そのまま崩れるように、俺はシーツに倒れこむ。

和中蒼一郎

たまにはこういうのも良かったろ?

小峠華太

・・・よくない

和中蒼一郎

そうか。なら、華太が良さを体感できるまで、俺に付き合って貰うとしょうか

雄々しい空気を纏いながら、俺に覆い被さってくる兄貴を前に、二度と同じ手に引っ掛からないようにしょうと、心の中で頑く決意する。

3日後、今度はお取り寄せカステラに引っ掛かった。

三つ子の魂百まで。癖は中々、抜けないものである。

おわり

あとがき 猫ニャー様から、続きがみたいとリクエストあったので書いてみた。 センシティブありでも、18禁、過剰な性描写、直接的な部位は書いたらアウトなので、テラーでセンシティブ設けて書くなら、曖昧かつ抽象的な表現、少女漫画程度の表現までが、ギリギリライン。書けてもここまでが限界かと。15禁程度やけど、これでもかぎりなくグレー。 喘ぎ声、効果音とかのみの構成だと、話の構成上に必要ないし、直接的な性を匂わせてるので通報案件だし、そもそも、18禁でしか書けない内容を書くならともかく、効果音と喘ぎ声だけで話作るなら、18禁で書く必要性はない。

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚