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コメント
23件
ヤバい泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。(大号泣)めっちゃ感動したぁ(T ^ T)最高のストーリーをありがとうございました!!!!!!!!
(涙目)うぅ、手紙とか、音声とか…めちゃくちゃ感動する内容だったんですけど…生きてよぉ~(;_q)
⚠️ こんにちは山田です 今回はWTのお話です 今回のやつ正直長いです それと重い話です 毎回言ってますが現実とは関係ありません 長くなってしまうので1タップで挨拶と注意事項を終わりにすることをお許しください それではどうぞ
俺はシャークん、高校3年生
今日も授業をサボって屋上に来ている
この角は俺のいつものポジション
なんせここは先生が見回りに来てもバレないからだ
sh
そんな感じでぼーっと景色を見ていると階段を登る足音が聞こえてきた
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俺は存在感を消して様子を伺う
kr
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どうやら先生ではなく俺と同じように授業をサボった生徒のようだ
とりあえず俺は自分の存在がバレたくないので身を潜める
kr
それな
心の中で相槌を打つ
kr
悩んでることがあるのだろうか…?
カラス
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sh
カラス
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kr
カラス
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kr
kr
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kr
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kr
kr
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kr
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kr
kr
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表情が険しくなる
kr
kr
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…死ぬのか?
こいつの低い声で発された言葉が心に深く重く突き刺さる
kr
声が震える
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kr
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kr
kr
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sh
突然涙を流したこいつに動揺した
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kr
kr
kr
kr
なんで俺が話を聞く側なんだよ
俺が聞いてもらいてえわ
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せっかく飛び降りる準備してやっとこの世からおさらばできると思ったのに
kr
俺は少しめんどくさい関係を持つことになりそうだ
数分後
kr
sh
sh
kr
今まで学校の人には俺のことについて誰にも言ってこなかった
でも、こいつになら言える気がする
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kr
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kr
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kr
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kr
面白いなこいつ
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sh
kr
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そう言って心臓辺りに手を当てる
kr
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sh
kr
初めてこんなに辛い思いをして必死で生きようとする人を見た
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sh
kr
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kr
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そう言って困ったように微笑む
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kr
sh
kr
kr
そう言ってそっぽを向く
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kr
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kr
kr
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この少し棘のある優しさがすごく嬉しかった
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俺の無意味な人生の1部を必要としてくれる人がいる
それがすごく嬉しかった
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kr
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俺の存在で笑顔になってくれる人がいて初めて生きててよかったと思えた気がする
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kr
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kr
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kr
sh
kr
学校も終わり、家に帰ってきた
kr
kr
言葉足らずな遺書も
綺麗にアイロン掛けした制服も
俺の大好きな本を何十回も読んで
思い残すことなんて何もないと思ってたのに
sh
あいつの色んな表情が俺の決心を揺るがせた
kr
そんな小説のタイトルみたいな言葉を呟いた
でも本当に真反対のことを願っている2人だと思った
俺のこの健康体が恨めしく思った
kr
次の日
1-3
いつも通り教室に入る
今思えばあいつがどこのクラスなのかも
いつ会いに行けばいいかも何も言われてない
kr
男子生徒達
男子生徒達
kr
男子生徒達
kr
男子生徒達
kr
sh
男子生徒達
kr
男子生徒達
kr
この圧が怖くていつも本音が言えない
そうやって俺の酸素を奪ってどんどん息苦しくさせる
sh
…死ぬのか?
昨日言われた言葉を思い出す
kr
kr
男子生徒達
sh
男子生徒達
男子生徒達
kr
sh
男子生徒達
sh
男子生徒達
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sh
男子生徒達
kr
sh
男子生徒達
sh
kr
kr
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kr
sh
kr
sh
kr
素直に言葉にできなかった
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sh
kr
こんな俺のことを待っててくれる人がいる
sh
kr
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そう言って唇に人差し指を当てて悲しげに微笑む
kr
sh
kr
sh
言葉を濁す
kr
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3-4
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クラスを秘密にしたのは正直歳上なのがバレたくなかっただけっていう
ここの学校は学年ごとに上靴やネクタイなどを色で分けたりしてないのでパッと見だと学年が見分けられない
強いて言えばジャージや制服のズボン(女子はスカートやスラックス)に縫い付けられている名前の刺繍の色が違うくらいである まあ、あんま目立たないしバレないだろう
それに俺はあいつより背が低いから尚更バレないだろう
男子生徒達
sh
男子生徒達
男子生徒達
sh
男子生徒達
sh
男子生徒達
男子生徒達
男子生徒達
sh
最近、皆の笑顔が遠く感じるようになった
俺とは違って、クラスの奴らはこれから先が長いんだなって脳が理解するたびに今を失うのが怖くなる
やっぱり教室は窮屈だ
sh
屋上に行きたくなる衝動を抑えきれずにまた英語の授業をサボることにした
kr
kr
突然屋上のドアが開く音がする
先生だと思って思わず息を殺す
sh
kr
sh
sh
sh
kr
少し汚れてるくらいの方がこの世界の本当の意味を見なくて済む気がするから…。
kr
多分、綺麗な世界を見たら俺の心の汚れが強調されてしまう
sh
kr
kr
sh
俺の連絡先リストにシャークんの名前が追加される
顔には出していないがものすごく嬉しかった
sh
kr
嬉しそうな顔のきりやんを見てこっちまで幸せな気持ちになった
俺達は屋上で会うことが増えた
楽しい話をしたり悩みを聞いたり
そんな幸せな毎日だった
…
日曜日の朝早くから一件のメッセージがシャークんから届いた
kr
kr
sh
え?
kr
kr
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sh
あの幸せな時間を失うのが怖くなった
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kr
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sh
kr
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シャークんはごめんの一点張りで何も言ってくれない
kr
kr
俺は来週の3連休でシャークんと遊びに行く約束をしていた
sh
sh
それも全てなくなった
kr
kr
全然わかってない
なんで?
sh
sh
どうして急に俺の幸せの時間がなくなるの?
神様は酷い
せっかく生きる希望を与えてくれた大切な人を俺から奪った
kr
この世に存在する意味を失った今の俺だったら死ねるかもしれない
明日、学校で死のう
こんなくだらない世界におさらばしよう
思い残すことのないように今日を過ごした
次の日
1時間目の数学だけ受けることにした
俺は数学がどちらかといえば得意な方だ
そういえばシャークんも数学好きって言ってたな
…あの時は幸せだったな
女子生徒達
女子生徒達
女子生徒達
…先輩?
女子生徒達
女子生徒達
…入院?
女子生徒達
なにそれ、知らない
女子生徒達
女子生徒達
kr
女子生徒達
kr
女子生徒達
俺は何も考えずに荷物を持って走りだした
sh
ガラガラッと病室のドアが乱暴に開けられる
sh
kr
kr
sh
何も教えてないはずなのに…
kr
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kr
kr
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kr
kr
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心配かけたくなかったって言った割にはきりやんが来てくれたことにホッとしてる自分がいた
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なんでそんな大事なこと言わなかったんだよ
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sh
kr
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kr
本音を言うとなんでこいつの思い出作りに俺が関わらなきゃいけねんだって感じだけど
幸せ…だから
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そう言って不安げな瞳が揺れる
それを隠すように布団に潜り込む
kr
sh
kr
sh
こんな泣きそうな顔誰が見せるかよ
きりやんの言葉一つ一つに心を動かされて生きる意味を与えたくなった
それと同時に本音が言えなくなってきた
kr
sh
kr
sh
kr
kr
sh
kr
sh
俺…後輩に遊ばれてる?
きりやんは静かにドアを閉めて帰っていった
sh
数週間後
いつも通り学校帰りにシャークんの病室に寄って他愛のない話をしていた
だが、シャークんの青白くて細い手が俺の肩を突然掴み苦しそうにうずくまった
sh
kr
俺は突然の出来事に頭が真っ白になりながらもナースコールを押した
とりあえず緊急処置をして今は集中治療室にいるらしい
医師
kr
医師
kr
医師
kr
全然知らなかった
医師
kr
医師
医師
kr
俺はシャークんを少しでも救えたのだろうか
看護師
医師
看護師
kr
看護師
医師
kr
医師
kr
医師
kr
医師
kr
医師
kr
kr
医師
kr
医師と看護師は出て行った
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数十分後に車椅子に乗ったシャークんが戻ってきた
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kr
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kr
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kr
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kr
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kr
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最近、心臓が変な挙動をすることが増えた
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今度こそ約束を果たさなければ
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夜中の2時
突然電話が鳴った
kr
眠い目を擦りながら電話に出る
kr
看護師
看護師
kr
看護師
kr
看護師
kr
看護師
電話が切れる
着替えてる暇なんてない
慌てて外に出て自転車で病院まで突っ走る
病院は自転車で約10分ほどの場所にある
でも俺は猛ダッシュで来たおかげで4分くらいで着いた
kr
病院に入ると俺以外にシャークんの父らしき人がいた
sh
シャークんの青白い腕には何本もの管が刺してあり酸素マスクもつけていた
シャケ'sDaddy
kr
シャケ'sDaddy
kr
sh
そう言って手紙のようなものを俺に渡してきた
kr
sh
kr
震える手でそれを受け取る
kr
困ったように弱々しく微笑むシャークんを見てもう嘘をつく余裕もないのだと悟る
sh
kr
sh
sh
生きたくて必死な彼は死んで
そして俺はそんな彼に縛られていたのが急に解けて喜んで死ぬ
本当に俺は縛られていただけなのだろうか
本当に俺は彼を失って喜んで死ねるのだろうか
本当に俺の望んでいるのはこんな結末なのだろうか
sh
kr
青白くて細い手を握る
その手はまだ温かいはずなのに
氷を触ってるかのように錯覚した
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sh
kr
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kr
今の悲しくて苦しい気持ちはいつもとは違う
シャークんは一瞬苦しげな顔をして俺の腕を引いた
kr
俺はされるがままシャークんの胸に顔を埋める
sh
シャークんの心臓の音がよく聞こえた
kr
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kr
声が震える
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そう言って俺の頭に優しく手を置いた
kr
突然彼は動かなくなった
kr
呼びかけても反応はない
顔をあげると目を閉じているシャークんが視界に入った
kr
隣にあった心電図からピーッと音が辺りに響く
医師
その声が耳に入った瞬間、本能的に病室から出て走った
ここはどこだ?
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シャークんの後ろ姿が見える
kr
sh
kr
kr
kr
sh
kr
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ひどいのは自分だなんてことなんてわかってる
わかってるけど止められなかった
kr
kr
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kr
sh
kr
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そう言って俺を突き飛ばす
kr
sh
意識が遠のく中、シャークんの低い声で放たれた言葉が脳みそに響いた
kr
kr
看護師
医師
きりやんparents
kr
きりやんparents
今思うと身体の所々が痛い
そうだ、死のうとしたんだ
医師
そう言って手紙を渡される
kr
手紙を開いた
きりやんへ 堅苦しいのは嫌だから普通に手紙書くね。俺ね、お前に伝えたいことがあるんだ。手紙だとまとめられないから音声を録音したんだ。 きりやんに聞いて欲しい。スマホで録音したやつどうやって送ればいいのかわかんなかったからとりあえずURL貼っておくから聞いて。(URL) シャークん。
kr
きりやんparents
俺のスマホにURLを入れて検索をする
出てきた音声のみの動画を再生する
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sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
sh
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sh
sh
真面目な声色から優しい声色に変わる
sh
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sh
最後は涙ぐんだ声で別れを告げた
kr
なんで君はいつもただの他人の俺にこんなに優しい言葉をかけてくれるのだろう
いや、君が親友と言ってくれるなら俺達は親友なのかな?
君は俺に思い出と幸せと生きる喜びをくれた
シャークんと出会えて心からよかったと思った
kr
俺は生きる幸せを知った。
ここまで読んでいただきありがとうございました。 作り終わってから思ったんですけど前編後編でわければよかったなと思いました(容量が悪い) 長くなって申し訳ない🙏
追記 読み切り作品のテーマとかくれるとマジで助かります;;