テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#グロ注意
山根利広
1,815
#怪異
イキリ火の玉
624
重田💋(omoda)
526
主
主
主
主
28歳の美和は都内の会社で働く普通のOLだった
そんなOLの美和には彼氏がいた
彼氏の悠真とは付き合って3年
同居を初めて半年
特別なことはなにもないけど美和にはとっても穏やかで幸せな毎日だった
ーあの日までは
金曜日の夜の10時
残業を終えて家に帰ると部屋の電気がついていたので
美和
返事はない
悠真はいつもなら(おかえり)と玄関まで来てくれる
でもその日はなにも聞こえなかった
リビングにもいない
寝室にもいない
お風呂にもいない
テーブルの上には悠真がいつも使っているマグカップ
財布も置いたまま
美和
美和は悠真に電話をかけた
ープルルル…
数回鳴ったあと切れた
もう一度
ープルルル…
今度は誰かが出た
知らない女性
知らない女性の声だった
美和
知らない女性
美和は慌てて電話を切った
嫌な予感がした
翌朝美和は悠真の会社に電話した
美和
電話に出た女性は少し黙った
電話に出た会社の女性
美和
電話に出た会社の女性
冗談だと思った
でも会社のホームページを見ても社員名簿ページも見ても悠真の名前はなかった
美和はスマホに残っている写真を確認した
2人で撮った写真
旅行の写真
誕生日の写真
全部残っている
なのにー
悠真のSNSのアカウントは消えていた
⚠︎︎警察署の写真や警察の写真がなかったのでここが警察署(警察)だと思ってください! すみません…By主
翌日警察に相談した
美和
警察は美和の話を聞き悠真の名前をパソコンで検索した
しばらくして
警察
と首を傾げた
警察
美和
警察
美和
警察が美和を見た
警察
その言葉を聞いた瞬間美和は怖くなって帰宅した
部屋に入る
静かだった
そしてリビングテーブルを見る
そこにはー
2つのマグカップが並んでいた
美和は立つ尽くした
でも確かに2つある
午前2時13分
美和のスマホが鳴った
着信画面には
悠真
と表示されている
震える指で通話ボタンを押す
美和
しばらく無音
そして電話の向こうから小さな声が聞こえた
悠真
美和
悠真
美和
悠真
美和は息を止めた
美和
悠真
美和
電話の向こうで悠真が小さく笑った
悠真
一拍
悠真
悠真
その瞬間
背後から
カチャ…
と玄関の鍵が開く音がした
玄関には誰もいない
でも床には濡れた足跡があった
玄関から奥の部屋へ
そしてー
美和の背後まで
スマホの悠真の声が聞こえる
悠真
美和の呼吸が止まる
悠真
電話が切れた
美和は動けなかった
目の前のテレビに自分の姿が映っている
その後ろにはー
悠真が立っていた
そして彼はテレビの中から口だけを動かした
悠真
翌朝
美和の部屋には誰もいなかった
テーブルには2つのマグカップ
そしてスマホだけが残されていた
警察がスマホを確認すると最後に撮影された写真が1枚だけあった
そこには
見知らぬ部屋で笑っている美和と悠真
10年前
その日美和はまだ18歳だった
警察は写真を見て首を傾げた
警察
美和
美和は即答した
警察
美和
警察は黙って写真を見つめる
そして写真を拡大した
警察
美和
警察
美和
警察
警察官が画面に指差した
写真の奥日いさなカレンダーが写っていた
そこには
2016年6月
と書かれている
警察
美和は頷いた
美和
警察
警察官の声が止まる
警察
美和は画面を見た
写真の中の自分
肩までの髪
いつも使っているバッグ
左手首につけている腕時計
そしてー
今着ている服と同じ服
美和
美和は震えながら写真を見つめた
そのとき、警察官がもう1つの写真を発見した
同じ部屋
同じ2人
でも、日付はー
2017年
次は
2018年
2019年
2020年
写真は毎年1枚ずつ増えていた
そして最後の写真
2026年9月
そこには美和が1人で写っていた
その隣には誰もいない
ただ、写真の奥
鏡の中にだけ、悠真が立っていた
美和は写真を見た瞬間、思い出した
ー悠真は昨日から消えたんじゃない
ーずっと前から少しずつ消えていた
会社から
SNSから
写真から
そして最後に
みんなの記憶から
美和だけがそれに気づかなかった
美和
そう呟いた瞬間
警察官のスマホが鳴った
画面には知らない番号
警察官が電話に出る
警察
向こうから男の声がした
男
警察官が固まる
警察
男は小さく笑った
悠真
美和が顔を上げる
その声はー
悠真だった
悠真
警察
電話の向こうから悠真が静かに答える
悠真
一拍
悠真
その瞬間、美和の目の前にいた警察官が消えた
部屋も消えた
スマホも
テーブルも
全部
気づけば美和は、知らない部屋に立っている
壁には大量の写真が貼られている
そのすべてに、
美和と悠真
そして1番新しい写真にはー
ベットの上で眠っている美和
撮影日は、
昨日
写真の下には、手書きの文字があった
【次は、僕が美和を忘れる番】
背後で、鍵のかかる音がした
カチャリ
そして悠真の声
悠真
美和は振り返った
美和
そこには誰もいなかった
ただ、壁に貼られた写真1枚だけ、ゆっくり裏返った
裏側には
【2036年】
と書かれていた
コメント
1件
あーこれめっちゃ好きなやつ…! 日常がじわじわ崩れていく不気味さ、めちゃくちゃ刺さったわ。 特に「消えたのは僕じゃない、美和のほうです」からの時間ループ感、ゾッとしたし考察したくなる。 悠真の「やっと見つけたね」も、優しさと狂気が混ざってて鳥肌立った。 この不条理ホラー、めっちゃ好み🔥