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夜々
夜々
夜々
降りしきる雨は、さらに勢いを増していた 横浜の港に積み上げられたコンテナの隙間
そこは今、裏社会の勢力図を塗り替えかねない 「怪物」たちの戦場と化していた。
おんりー
おんりーが短く呟いた瞬間、その姿が霧の中に溶けるように消え、 残像すら残さない。
ドズルが握る日本刀の切っ先が、 おんりーがさっきまで立っていた空間を空しく切り裂く。
ドズル
ドズルが低く唸る。だが、その瞳に焦りはない
彼は即座に刀を引き戻し、背後から迫る殺気へと向けた
キンッ、と鋭い金属音が夜の闇に弾ける おんりーのナイフが、ドズルの刀身とぶつかり合っていた
おんりー
おんりーの落ち着いた声が響く。 最強と唄われる彼が認めるほど、ドズルの反応速度もまた常軌を逸していた
一方、その数メートル先。
ぼんじゅうるとおらふくんの前では、MENが不敵な笑みを浮かべていた
ぼんじゅうる
おらふくん
おらふくんが笑顔のまま、一切の迷いなく三連続で矢を放つ
───それはMENの肩、脇腹、そして足を正確に狙った、 逃げ場を奪う「厳しい」一射
同時にぼんじゅうるがハンドガンを構え、 MENが動く先を予測して引き金を引いた。
おおはらMEN
おおはらMEN
MENが指先で小さなスイッチを弾く
ズドォォォォン!
足元のマンホールと、近くのコンテナの壁が同時に爆ぜる
爆風の圧力がおらふくんの矢の軌道を無理やりねじ曲げ、 ぼんじゅうるの銃弾を弾き飛ばす
爆煙が辺りを覆い尽くす中、MENはおんりーの動きを完璧に把握していた。
おおはらMEN
おんりー
おんりーが爆風の隙間を縫うようにして、ドズルの懐へ滑り込む
ドズルは刀を振るうが、おんりーはそれを紙一重でかわし ――次の瞬間には、ドズルの首筋に冷たい刃の感触が走った
それと同時に、ぼんじゅうるとおらふくんの背後、 コンテナの影からMENがひょっこりと顔を出す
その手には、起爆装置が握られていた。
おおはらMEN
おおはらMEN
その言葉通り、彼らの足元にはいつの間にか、 複雑な配線が施された小型爆弾が仕掛けられていた
静寂が訪れる。雨音だけが、コンテナの屋根を叩く
おんりーがドズル(ボス)の喉元にナイフを当て、MENが起爆装置を握る
数秒前まで激しく火花を散らしていた戦場は、 一瞬にして『D-Group』の敗北を予感させる形へと固定された。
おんりー
おんりーが落ち着いた声で、ドズルの目を見つめる
ドズルは、首筋にナイフを突きつけられたまま、ふっと口角を上げた。
ドズル
ドズルがゆっくりと日本刀を鞘に納める
それを合図に、ぼんじゅうるも銃を下げ、おらふくんも弓を背負った
おらふくん
おらふくん
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうるがやれやれと首を振る
おらふくんは相変わらずフレンドリーな笑顔だが、 その目には二人への純粋な敬意が宿っていた。
おんりー
おんりーがMENの隣まで来たところでナイフを収め、ドズルに問いかける
ドズルはコートの襟を正すと、真っ直ぐに二人を見据えた。
ドズル
ドズル
おおはらMEN
MENが眉をひそめる。 裏社会の人間が口にする「自由」ほど、信じられない言葉はない。
ドズル
ドズル
おんMEN
おんりーとMENの顔つきが、一瞬で険しくなる。 自分たちが消し去ったはずの過去。
ドズル
ドズル
ドズル
ドズル
いつもなら、こんな甘い言葉は鼻で笑って切り捨てる。 だが、この男の瞳に嘘はなかった
ドズルが差し出した手。 おんりーは隣に立つ相棒、MENと視線を交わした
そして何より、彼らが自分たちを「最強の二人」として、 対等に扱っていることが伝わってきた
おんりー
おおはらMEN
おおはらMEN
MENが肩をすくめ、起爆装置をポケットに仕舞う。 おんりーは一度深く息を吐き、ゆっくりとドズルの手を取った
おんりー
その夜。 裏社会に轟く二つの牙が、正式に『D-Group』へと加わった
それは、これから始まる伝説の、ほんの序章に過ぎなかった