蒼
僕はもう、人を助けれないんだ。
悠真
なんでそう思えるんだ。
悠真
なんで諦めるんだ。
蒼
うるさい!
悠真
…!
蒼
お前は人を助けたことは無い。
蒼
そして、助けたところでまた助けないといけないんだ。
悠真
でも、お前は英雄だ!
悠真
人々からもしたわれている。
悠真
なのに…
悠真
なぜ…
悠真
人助けを…辞めたんだ…?
蒼
フッ
蒼
何故そんな当たり前の事を今更
蒼
答えは分かりきっているだろう?
悠真
…?
蒼
人に頼りっぱなしな奴を助けたくはないんだ。
悠真
…
蒼
最初は
蒼
次からは気を使っていかなければ
蒼
と、誰もが思うんだ。
蒼
だが、
蒼
何度も助けていくうちに
蒼
「どうせ英雄様がまた助けてくれる」
蒼
と、気が緩んでいくんだ。
蒼
だから助けてもなんの嬉しさも感じなくなっていたんだ。
蒼
だから僕はもう人を助けることが、出来ないんだ。
悠真
そうかい…
悠真
すまなかったよ
悠真
そっちの理由も知らずに問いかけて悪かった。
悠真
もう好きにしていいよ
蒼
ああ
学生A
なあなあ、知ってるか、あの噂
学生B
知ってる知ってる、あの英雄のでしょ?
学生A
ああ、あの噂が本当だったらどうする?
学生B
ほんとよね!どうするのよ…
学生B
これから発表する時、誰が喋ればいいのよ!!