自分の名前が嫌いな少女

ﾀｯﾀｯﾀ

トンｯ

ｻﾞﾌﾞｰﾝ

昔から海は好きだった

『未知の世界』

何があるか分からなくて好きだった

嗚呼、最後に此処の海で死ねて良かったな､､､

でも、最後は､､､

涼乃と幸輝君と一緒に死にたかったな､､､

目の前が真っ黒になった

頬が少し温かい

涙かな､､､

海に居るから分からないな(笑)

お母さん、お父さん、私を育ててくれてありがとう

涼乃、幸輝君、今までありがとう､､､

大好きだったよ

きっと、これからもずっと、ずっt､､､

そこで意識が途切れた

その後

沈黙が続いた

ただ2人で立っているだけ

先に口を開いたのは幸輝だった

私の、大嫌いな人､､､

気付いたら涙が出ていた

そう言って、私の大嫌いな人はハンカチを渡してきた

あんただって、泣きたいくせに

涙が隠しきれてないよ､､､

やっぱりお前なんか嫌いだ

嫌い

嫌いなのに、

何故か奈乃と同じように接する事が出来る人

別に好きでは無い､､､

でも、嫌いになれない､､､

そんな事を考えていた時

その子は変な事を聞いてきた

奈乃は行方不明なのに

でも、私達は反射で答えてしまった、

『うん』と

幸輝が私を抑える

離せ、離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ

体に力が入らない

つい口に出してしまった

また言われる

『止めろ』って、『死ぬな』って

もう、ヤダ

思いもしない答えが返ってきた

だけど、嬉しかった

冷たい

奈乃もこんな気持ちだったのかな､､､

そう言えば、奈乃は海が好きって言ってたな～

幸輝/涼乃 今まで本当にありがとう