目の前にはみんながいる
みんなは先へ進んでいくのに
自分だけ暗闇に吸い込まれて進めない
1人置いていかれる
怖い
怖くて怖くて
抜け出したくて
必死に叫んでいた
直弥
直弥
いくら叫んでも誰にも届かない
なおくん!
声が聞こえた
俺は声のする方へ手を伸ばす
俺が見つけた直弥は痛々しい姿で気を失っていた
俺は服を着させ自分の家へと連れて帰った
体を拭き中を掻き出しベッドで眠らせた
少しすると直弥は夢にうなされていた
颯斗
何度かそう呼びかけるとやっと直弥が目を覚ました
目を覚ますとそこには颯斗が居た
周りを見ると懐かしい部屋
颯斗の匂いに包まれたベッド
まだ夢を見ているんだ
俺は目の前の颯斗の頬に手を伸ばす
颯斗はなんだか泣きそうな顔をしている
あー、やっぱり
直弥
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