ツーマンセルは障害持ち

帰りたい、帰りたいけど…

ショッピくん大きくなってたなぁ…

まぁ、そりゃそうか…あれから数年やもんな……

ショッピがあんだけでかくなってんならゾムもやばそうやなぁ、w

……

シャオさんｯ…

あぁ、また…

思い出しちゃダメだ…思い出したら余計悲しくなるだけや…ｯ

ダメや…忘れろ……

忘れないと…戻りたくなる…

大丈夫…俺は1人でも平気や……

大丈夫…嘘をつくなんて

あれの時間だ…

おじさんのとこ行かな…

あの日…ショッピくんと一緒におじさんに誘拐された日

俺はおじさんに提案…というか、お願いをした

懐かしいな…あれからおじさん優しいんよな

嫌なことしてこぉへんし

俺が今からされることは実験らしい

といっても小説などでよく見る酷い実験ではなく

俺みたいな身体が弱いやつが普通の身体になれるような薬

それを作るための実験

意外にもおじさんは医師免許を持っているらしく

色々あって辞めたんだとか、

薬を注射器で俺の身体にいれる

それだけなら麻酔いらなくねってなるけど

この薬、身体に入るとくっそ痛いねん

まじであんとき死にかけた…

そんな感じで俺は数年おじさんと暮らしてた

そういや満月のパワーで幸運が訪れるとか書いてあったなどっかに…

俺まだ戻りたいって思ってんなぁ…

そうやないとこんなことせえへんし

ぅわ、海の中って綺麗やねんな…

月の明かりで綺麗…

…苦しい

でも出たくない…なんでや

このまま、このまま…死ねる、？

ｷﾗｯ『ネックレスが視界に入る』

ｻﾞﾊﾞｯ!!…

俺…死のうとした…？

やば、まだ苦し…ｯ

おじさんは俺を海から救い出してすぐに焚き火の用意をした

その間毛布でくるまっとけと大量の毛布を渡された

おじさんは俺が海の中にいた理由を聞いてこなかった

なんで聞いてこないんやろと思いつつ焚き火に目線がいかないよう温まってると眠くなってきた

それに気付いたのかおじさんが膝枕をしてきた

おじさんは静かに俺の頭を撫で始めた

それの手はどことなく父さんを思い出した

再び眠くなってきた

そんな中、無意識に口が開く

そこで俺は眠気に勝てずに瞼を閉じた

意識がなくなる直前、おじさんの声が聞こえた