皆さんは今日、何の日か知っていますか?
殆どの人の方がご存知であると思いたいです。
そう今日3月11日は
東日本大震災の日です。
ゲームをしようと思っていたら
おやつを食べようとていたら
家族みんなで話をしていたら
その日
その時
その自由が一瞬にして奪われました
僕の家はおばあちゃん達と同居してて休日のリビングでは家族みんなで、テレビを見たり、話をしたりしている。
お母さん
和馬
お母さん
和馬
あかりは数ヶ月前に生まれたばかりの妹のことだ。
あかり
お母さん
おばあちゃん
お母さん
和馬
カッ カッ カッ
時計の針が進んでゆく。
和馬
その瞬間、時が止まった。
ゴゴゴゴゴゴ
お母さん
お母さん
お母さん
あかり
和馬
僕は咄嗟におやつの置いてある机に身を隠した
お母さん
和馬
あかり
お母さん
和馬
おばあちゃんの返事がない。
棚が倒れていた。
おばあちゃんはあかりを守ってガラスが至る所に刺さっていた。
お母さん
お母さん
和馬
お母さん
和馬
和馬
必死に堪えていた。
お母さん
お母さん
和馬
お母さん
お母さん
和馬
お母さん
お母さん
和馬
お母さん
俺はあかりを慣れない抱っこをして逃げた。
和馬
和馬
和馬
男性
和馬
和馬
その瞬間、お母さんの姿が目に入った
お母さん
和馬
真っ黒に汚れた津波がすぐ後ろまで迫っていた
和馬
お母さん
和馬
ザァッー!!
和馬
津波に飲まれた母さんの姿はもう無い
まるで海に溶けたようだった。
和馬
あかり
男性
男性
和馬
ふと以前の生活の風景が目に浮かんだ
もしも、地震がなかったらどうなってただろう。
おやつを口にほうばって、笑ってたのかな
和馬
和馬
そう決意した。
そこからは避難生活だった。
一人というのはとても心淋しかったが施設の人はとても優しくしてくれた。
ある程度時間が経つと、僕らは孤児院へ移され、生活した。
ある日、津波に飲まれた僕らの家を見た。
家というより只の荒地だった。
和馬
俺はあかりを抱いて、そう呟いた。
コメント
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今日で丁度10年、東日本大震災、被災した方々ご冥福をお祈りします。(決して今も尚ご健在の方には言っていませんのでご了承ください)