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『呪いの午後、青春の手前』

第5話 - 青葉に遺る声

2025年08月30日

#呪術廻戦

#ハイキュー

#クロスオーバー

#夢小説

ねるねっぺ

私たちは次なる任務地青葉城西高校に足を踏み入れた

体育館の扉を開けた瞬間、空気が一変した。

木の床に響くシューズの音。ボールの弾む音。そして、掛け声。

花巻貴大

ナイスサーブ！

松川一静

次、切り替えて！

釘崎野薔薇

ふーん……ま、楽しそうにはやってるわね

伏黒恵

この空間に“気配”が残ってる。……さっさと調べて終わらせたいな

虎杖悠仁

……なんか、烏野のときより張りつめてる気がするな

久遠梓

“呪い”は感情に根ざします。ここに残っているものは、強く、鋭い。
……たぶん、未練です

釘崎野薔薇

にしても、なんかやけに女子の見学者が多くない？

及川徹

転校生ちゃんって君たち？
俺は青葉城西バレー部キャプテン、及川徹でーす。
よろしくね♡

釘崎野薔薇

......
(笑顔、やたらキラキラしてんじゃん
顔はいい。背が高くてスタイルもいい。そこは認める。
でも...........)

釘崎野薔薇

（絶っっっ対チャラい
絶対、こういうタイプが一番女子泣かせてきてるやつ。
いままで何人くらい泣かせた？一桁？いや、二桁か。
「そんなつもりじゃなかった」って顔して、涼しい顔してんのが一番ムカつくのよね。）

釘崎野薔薇

……は？　誰が“ちゃん”よ、なれなれしい

釘崎野薔薇

うわ〜こわっ、でもツンツンしてる子って萌えるよね〜♡

釘崎野薔薇

ぶっ飛ばすわよ

及川徹

やめとけ及川、殺されるぞ

久遠梓

……すみません。バレー部の練習、見学したくて...(ﾆｺｯ

及川徹

ふーん。ま、見学は自由だけど

及川徹

……君たち、ただの転校生じゃないよね？

一瞬、空気が張り詰める。

岩泉一

おいクソ川！
さっさと次のトス打てや！
(っ'-' )╮三🏐

及川徹

いたっ！酷いよ岩ちゃん！

及川徹

まあいいや。今日はゆっくり見学してってよ。
……でも、うちの体育館は、あんまり長くいると“変なもの”が見えるかもね？

そう言い残して及川は練習位置へと戻っていった。

伏黒恵

……気づいてるな、あの人

久遠梓

……ええ。普通の人間じゃない“勘”が、働いてるのかもしれません

松川一静

へえ〜、新しい転校生って君たちか
……あ、ごめん、俺、松川。こっちは花巻

花巻貴大

よろしくー

久遠梓

久遠梓と申します。こちらは、虎杖くんと、伏黒くんと、釘崎さんです

虎杖悠仁

どーもっス

伏黒恵

……まあ、よろしく

釘崎野薔薇

釘崎野薔薇よ

そのとき、バシィッと鋭いスパイク音が響いた。

及川が絶妙なコースにボールを打ち込んでいた。次にそのトスを上げたのは、岩泉。空中での一瞬の連携。タイミング。呼吸。そのすべてが、無意識のうちに視線を惹きつけた。

虎杖悠仁

……すごい

その瞬間だった。首筋に、わずかな“冷気”が走る。

久遠梓

……また、動き出しました

虎杖悠仁

呪い、近くにいるな。
気づいてる。俺らが来たってことも、たぶん

久遠梓

“ここ”に留まりたがってるんでしょうね

体育館の照明が一瞬、ちらりと揺れた。

釘崎野薔薇

……結界、そろそろ構築しとく？　
今夜あたり、動くかもよ

伏黒恵

でも、生徒たちの前では無理だ。今は、引く

久遠梓

……“彼”の未練が、まだここにあるのなら。きっと、私たちが触れなきゃいけない“理由”も、あるはずです

任務の準備のため、調査を終えた私たちは、静かに体育館の外へ出ようとしていた。

及川徹

おーい、そこの転校生ちゃん。ひとつ聞いてもいい？

久遠梓

はい。なんでしょうか？

及川徹

さっき、体育館の天井あたり見てたでしょ。何か……見えたの？

久遠梓

……少し、風の流れが不自然だったので

及川徹

へえ。風、ねえ……

久遠梓

ご心配には及びません。
ですが、なるべく夜は入らない方がよろしいかと

及川徹

え、こわっ……それって、そういう意味？

及川がやや芝居がかった声を出すと岩泉が腕を組みながら呆れたように言った。

岩泉一

……おい、あんまりからかうな。失礼だろ

及川徹

いやいや、別にからかってないって！
ただ……不思議な感じがしたんだよね、この子
ね、君さ――

久遠梓

――全部を言うことが、常に正解だとは限りません

岩泉一

おお……

及川徹

なるほど。そういうとこ、気に入ったかも

久遠梓

……お気に召して光栄です

岩泉一

及川、お前すぐ女子に気に入ったとか言うなﾎﾞｹﾞｪ

ﾋﾟｺﾝ

久遠梓

!!
......失礼します

及川徹

...???

＜乙骨先輩 🔍 📄 三

乙骨憂太

梓ちゃん、元気？
無理しすぎてない？
また壺に変なの入れてないといいけど。
あ、帰国、少し早まりそう！

久遠梓

私は元気です。
乙骨先輩もお気をつけて

久遠梓

早まりそうって……それ、つまりまた会えるってことでしょうか……

釘崎野薔薇

なにニヤついてんのよ

久遠梓

ニヤついてません

釘崎野薔薇

いや完全にニヤついてたし、スマホに向かって“また会える”とか言ってたし。
……あんたまさか彼氏？

久遠梓

いえ。片想いです

釘崎野薔薇

素直すぎんだろ

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