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𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭

……

鏡越しに映る自分と1人の執事を見る

緊張されてますね?

…へへ…バレちゃったか……

この人はショウ リウラが生まれた時は見習い執事として 仕えてもらっていて、今や次期国王の 筆頭執事候補である男だ

16年と数ヶ月 ずっと一緒に育った

そんな彼だからこそ 今リウラが緊張してることを 感じ取れたんだろう

立太子されて初めての交換大使ですから、緊張されて当然です。

文官・武官…両方こなせる切れ者 なのだが……

ほんと…17歳のクソガキなんて相手にされないよ……

まだリウラ様は16歳ですよっ!まだまだ赤ちゃんでちゅよぉ〜!ばぶばぶ〜

今年でってこと!!

こんな感じですぐ茶化してくる

マルコシアス国の代表リウラになっちゃったし…

また大人と接待するのか……

髪の毛をセットされながら 大きな溜息をつく

真っ黒な闇ばかりの貴族社会

利用し利用される世界

騙されないように 常に気を張っていないといけない

それを何時間も、色んな人と 戦わなきゃいけないのだ

社交は疲れる

気分が悪くなられたり、お疲れになられたりした際はお声がけ下さい

僕は大広間のメイド達の指揮をする担当なので、リウラ様のそばにいられませんが……

え…っ!

そんな…

申し訳ございません…人手不足でして…

そ、っか…

まぁ、1人で頑張るよ…!

まぁ、1人で頑張るよ…!

影ながら応援しております。

本当に強い子だ

16歳の誕生日を迎え 同時期に史上最年少で立太子した

さらにその時に 自身の兄が失踪した

なのに、強く生きている

自慢の主なんです

……と、話さないといけないことが あったんだった

話は変わりますが、

……ホトケ様のこと、少しお話させていただいても?

!!!

兄の名前を聞いて様子が一変する我が主

…本来、ホトケ様は僕と国王夫妻以外に存在を知られずにするつもりでした

ですが…リウラ様がたまたま見つけてしまった。

その事実をリウラ様から 打ち明けられたのは ホトケ様がヴェリアスへ行った頃の ちょうど1年前ぐらいだった

そして…そのことは両国王陛下にお伝えするつもりだったのですが……

伝えませんでした

え…どうして…

普通なら、リウラ様が直接国王陛下達に質問なさればよいところを、なぜ僕に干渉してほしいと考えたのか…疑問でした。

…まぁ、お兄様へ…少し特別な想いがあるようでしたので、その疑問は解決されたのですが。

ッ…!?///

ふふふ…

16年間ずっと一緒に育った賜物だ

打ち明けられた後、イムくんのことを よく聞かされた

絵本を読んでくれたんだとか 監禁されていてもリウラより笑顔だとか お兄ちゃんって呼ぶとあからさまに 嬉しそうにするんだとか

監禁されているイムくんと自身との 地下牢での思い出を語るリウラ様は いつになく子供っぽくて乙女だ

あ…え…な、なんで…///

まぁまぁ、僕とホトケ様はそんな仲ではないので。

…っ//

ホトケ様のことで ちょっとライバル視されていることも 気づいていた

…まぁ、両国王陛下はこのことを知らない…とだけ覚えておいてください

な、なんで今言ったの…?なんか関係が……

……

カンのいいガキは嫌いだよ

大使館達が到着したら その理由は分かるで、リウラ様

ピンクー!ここのネームプレート 場所が違うわ!!○○様の席はあっち!

ピンクー!ちょっとこっち手伝って!

ピンク!ここの席の方は シナモン入りの紅茶を希望しているわ! はちみつは下げておいてちょうだい!

桃(変装中)

は、はひぃい…!!

どうも婚約者に浮気されて 喧嘩売ってから買わせる間も無く 死んだことにして隣国へ逃げてきた男 ナイコ・イルミ…ナイコです!

あ、今は男じゃないか

ピンク・トルマリンという女の子として 下級メイドやらせて貰ってます!

マルコシアス国で働き始めてから ちょっと月日が経った今日

なんとヴェリアス国から交換大使の 大使館御一行が来日されるのだ!

下級メイドも中級メイドも上級メイドも ありとあらゆる城の従僕が総出で 早朝から準備に取り掛かっている

……が、

桃(変装中)

はぁッ…はぁ…っ

桃(変装中)

つ、疲れる…!!

下級メイドの酷使!!

いや中級上級の人達は 出席する人たちの注文とか振る舞う 料理の個別確認とかしてるんだろうけど

下級メイドは上級中級の人達が しっかり確認してリストアップされた 何かしらを間違いなく配分するのだ!

めんどくさいったらありゃしない!!!

桃(変装中)

ん…えーっとここの人は…

桃(変装中)

妊娠中だからワイン無し…

桃(変装中)

いやワインは夜のパーティにしか出ないからお昼の式典には関係ないから…

桃(変装中)

通常通りの紅茶セットで…

あ゙ーッ!!!

頭おかしくなる!!!

うわあああ次はどこだあああ

ここのエリアの席は一通り リスト置いといたから、それの通りに 配分してちょいだい

桃(変装中)

ご丁寧にありがとうございます

偉いメイドさんに深々と頭を下げる

リストアップしてくれるなら 紅茶のセットとか手伝ってくれなかな!?

桃(変装中)

……はぁ…

さっきのエリアからより一層高級そうに なったエリア

一つ一つの机にさっきと同じように リストとネームプレートが乗っている

ここは大使館の方々が座る席だ

テーブルクロスやナプキン… 紅茶もティーカップも… 全てがグレードアップされている

桃(変装中)

……よし、始めるか…

桃(変装中)

えっと…ここの席の人は甘めの紅茶をご希望だから…○○ティーを入れるか…

桃(変装中)

で、この折り方で布折って……

桃(変装中)

よし、次の席は……

桃(変装中)

……な…っ

《イフ・ヴェリアス様》 マルコシアスへ ようこそおいでくださいました

桃(変装中)

で、殿下…

間違いない イフ・ヴェリアス…殿下の名前だ

桃(変装中)

どうして…な、なん…で…っ

嘘だろ!?なんで…!!

殿下が、殿下が…!?

バレたってこと!?イルミナ家は!? お父様は!?

ヴェリアス王家に喧嘩売ったツケが 全て返ってきたってこと…!?

嘘だ…

嘘だ…!!!

桃(変装中)

ッ…

大丈夫だ落ち着け…

俺は変装してる、バレるわけない…

そもそも式典中俺はここにいない…!

大丈夫、大丈夫…

桃(変装中)

はぁ…はぁ…ふぅ…

ビビったぁー…

そうだよな、イフ殿下は ヴェリアスの第2王子

交換大使に選ばれてもおかしくない

となるとこの隣の 位置や距離的に愛人が座るような席は…

《ホトケ・ツェラン様》 マルコシアスへ ようこそおいでくださいました

桃(変装中)

やっぱか…

桃(変装中)

……

交換婚約のあの件で 第二王子にはスキャンダルが出たのに

その不倫相手まで大使に選ばれるとは

何がどうひっくり返ったらこうなるんだ

紅茶に毒でも混ぜるぞコノヤロウ

桃(変装中)

はぁ…セットしよ……

もう関わりたくない

今の立場なら安心出来る

下級メイドが隣国から来た王子と 関われるはずもないのだ

あ、ピンクちゃん!

桃(変装中)

ショウ様…お疲れ様です

あのー、急で申し訳ないんだけど

桃(変装中)

はい

そこの席の担当してくれへん?

桃(変装中)

……

は? (キレ気味)

ただの下級メイドです。

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