数日後、昼休み
亮平
{お弁当を一人でたべている}
じゅり
zzz………
亮平
(今日も寝てる)
亮平
(学校って、楽しい)
あきと
それ、さくらんぼのイヤリング?
紗理奈
うん
あきと
かわいいじゃん
紗理奈
(照)(*´ω`*)
周りの人
かわいいじゃん
紗理奈
アハハやめてよー
あきと
阿部くんも一緒に食べない?
亮平
食べたいです!
紗理奈
こっちおいで
亮平
モジモジ
亮平
すみませんこういうのはじめてで
あきと
そういえばさ、阿部くんってなんでこの高校に来たの?
亮平
え······?
あきと
だって、めちゃめちゃ頭いいんでしょ
紗理奈
あ、あたしも気になってた!
亮平
···あの、あこがれで
あきと
あこがれ?
亮平
(この人たちなら話しても大丈夫。それに今の私なら、きっと話せる)
亮平
僕、中学のころ、いじめられてたんです
亮平
友達なんか一人もいなくて、学校を楽しいと思ったことなんてなかったんです。自分を石だと思ってれば、傷つかなくて済みました
亮平
でも、ある人が、気づかせてくれたんです。
それは、吉田じゅりという人。 そこの机につっぷして眠っている、レモン髪の女の子
亮平
僕、本当は変わりたいんだって。それで、この学校ならきっと、普通の高校生活を送れるんじゃないかって
紗理奈
普通の高校生活。
亮平
はい。私には、小さい夢があって友達と放課後、寄り道したり、おしゃべりして、月が出るまで帰らなかったり
あきと
お泊り会したりね!
ここでなら、自分を変えていけそうな気がした。