4年前、私は全部奪われた。
心友も、家族も、家も、 思い出も全部。
私はその時、その場に居なかった 後悔に押し潰されそうになった。
エナ=アヴァンス
どうして…っ…!
降り続ける雨でさえ 決して優しくしてはくれなかった。
むしろ私を 責めているように感じた。
目の前には大切な人達の 耳の無い亡き骸と、 血痕が辺り一面残されていた。
同胞の錆びた血の匂いが 鼻の奥をツンと刺す。
それだけで吐き気がした。
もう全部投げ出そう、 これで終わりにしよう。
まるでこうなることを 見透かしていたかのように、 君は私を見つめていた。
クラピカ
エナ
エナ=アヴァンス
クラピカ…?!
クラピカ
やっぱりこっちもか…
クラピカは険しい表情で そう言った。
エナ=アヴァンス
こっちもってことは…?
クラピカ
俺達も…
クルタ族といえば、 クラピカ以外に思い出す人が もう一人居た。
エナ=アヴァンス
パイロ…
私がその名前を口にした途端、 クラピカは俯いてしまう。
エナ=アヴァンス
神様って意地悪だね…
クラピカ
そうだな…
それからクルタ族襲撃と メリフルー族襲撃には 共通点があった。
犯人が同じなのだ。
エナ=アヴァンス
絶対、生まれてきたことを後悔させてやる…!!
クラピカ(緋の眼)
あぁ、地獄に送り込んでやろう…!!
雨にも負けない熱い灯火を抱き、 私達は復讐を誓った。






