私は……
元々、孤児でした。
幼い参謀役
……お父さん…お母さん……。
幼い参謀役
みんな…どこ…?
どこにも行く宛てが無く、
ただただ…廃墟のような場所を…
彷徨っていたのです……。
ですが、ある時……
孤児院を営んでる男性が、
私に、声をかけてきました…。
孤児院を営んでる男性
やあ、そこの僕。
幼い参謀役
え?僕のことですか…?
孤児院を営んでる男性
そうだよ。君、みなしごなのかな?
幼い参謀役
は…はい……。
幼い参謀役
お父さんも…お母さんも……いなくなっちゃって……
孤児院を営んでる男性
そっか、なら…
孤児院を営んでる男性
私が営んでる孤児院に来ないかな?
幼い参謀役
孤児院…?
孤児院を営んでる男性
そうだよ。
その男性は……幼い私を孤児院に連れて行く。
そう仰ってました。
どこにも行く宛てが無い私は、
幼い参謀役
わかりました…。
その男性について行くことにしました……。
この時、よく考えていれば……
あんな事には……
ならなかったんです……。
幼い参謀役
嫌だ…!!
幼い参謀役
離して……!!
孤児院を営んでる女性
大丈夫よ〜。(何処かに連れて行く)
─ 実験室 ─
孤児院を営んでる女性
連れて来ましたよ!
孤児院を営んでる男性
ああ、ありがとう。
幼い参謀役
や、やだ……っ…!
孤児院を営んでる女性
はいはーい、少し静かにしようね〜
シュルッ…。(幼い参謀役の口に猿轡をする)
幼い参謀役
ん゙ーッ!!
孤児院を営んでる男性
よし、実験を始めるぞ。
孤児院を営んでる女性
はーい!
孤児院を営んでる男性
例の薬を取ってくれ。
孤児院を営んでる女性
分かりました〜!(薬を男性に渡す)
孤児院を営んでる男性
よし、先ずは……この薬を投与。
細い管の先に針が付いている道具を幼い参謀役の腕や足、首に刺して薬を投与する
幼い参謀役
ん゙ッ!!んッーーーッ!!!(薬を投与される)
私は……
人体実験の……
実験体だったんですよ。
参謀役
今でも、
参謀役
人体実験の実験体だった時に、
参謀役
投与された薬の痕が残ってるんですよ。
参謀役
フフフッ……。
参謀役
なら、どうやってあの施設から逃げ出したか…ですか?
参謀役
そうですね……。
参謀役
逃げ出して…衰弱している所を、
参謀役
音楽団の団長さんに、
参謀役
助けてもらったんですよ。