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主
主
主
ak
so
俺は信じられなかった。 大好きなakからその言葉が 発された事が。 ずーっと仲良くやって来た。 喧嘩なんて何一つしてこなかった。 配信や動画上では不仲を装っているが、 裏では仲が良いどころでなく 会社の仲間たちには 言ってないけれど、 恋人関係にあった俺ら。 それなのに……
so
ak
ドアを開けて出ていくak。 正直信じられなかった。 昨日も仲良くデートに行って、 一緒のベットで寝て、 今日も起きてからキスしたりしてた。 それが今日昨日の出来事なのに 何故別れようと言われたのか。 どうしても 彼の言葉が本心だと思えなくて
so
so
何とか理由を探そうとした でももちろん分かるはずがなくて
so
その日はただ泣くことしか出来なかった。
so
それからの日々は、 まるで世界に色がないみたいに つまらなかった。 当たり前のように隣にいた akがもういない。 その事実がずっと信じられない。 朝起きて、隣を見てもakはいない。 ご飯を一緒に作ってたけど、 今はひとりで作ってる。 お昼になって、撮影に行く。 行く時には 『 行ってらっしゃい!! 』 帰る時には 『 おかえり!! 』 そう言ってくれていた人が居ない。 配信中もずっとakの事しか 考えられなくて、 寝る時もakがいないと 安心できなくて眠れない。 俺はどれだけ依存していたのだろうか。
so
毎晩毎晩泣いている。 メンバーに心配されるくらい 引きこもって でもリスナーに 勘づかれてはいけない 配信だけはやっているけど…
so
数日経ったら戻ってくるって信じてた。 1週間、1ヶ月経っても戻ってこない。
so
so
?
so
誰から聞いたかも覚えてない。 その一言が衝撃的すぎて、 聞いた瞬間店を駆け出した。
so
so
まだ、理解できていなかった 本当かも分からないけど 一緒にいた人は 嘘をつくような人じゃないことは 分かっていた
so
病院
通話
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so
so
病院
so
病院
聞きたくなかった。 本当だとわかってしまった。
so
病院
so
病院
so
病院の先生
so
病院の先生
so
聞きたくなかったけど、 ちゃんと聞いた。 akは俺に心配かけたくなくて 亡くなっても1週間は 黙っていて欲しい と言ったこと 別れよう、と言った時は 残り1ヶ月余命宣告されていて 迷惑かけたくなくて別れよう と言ったこと 最期は、 『 so、ごめんな 守ってやれなかった 愛してるよ 』 そう言って 息を引き取ったこと。
so
涙が止まらなかった。 どうせなら、最期まで 一緒にいたかった。
so
so
帰ってきたらさらに涙が溢れた。
so
so
so
so
思い出した。 点と点が繋がっていく。 最後の朝、 振られる日の朝。 あっきぃに急にキスされた。 あっきぃは何故か声が震えていて 涙目だった さっきあくびでもしたのかな 呑気に捉えていた。 あれは最後のキスだったんだ。 もう出来ないって分かってたんだ。 あの日の朝は異様に甘えてきた。 そう思うと 涙がもっと止まらなくて。
so
その日は泣き疲れて寝た。
so
カーテンから朝日が差し込む。 ゆっくりと起き上がり、 朝の日課をしに外に出る
so
ポストに封筒が入っていた。 裏を見ると…… “ soへ ”
so
見覚えのある字だった。 紛れもなく、akの字だった。
自室へ戻って、 震える手で封筒を開ける。
soへ ごめんな 一緒に居られなくて ごめんな 守ってやれなくて どうせまた泣いてるんでしょ? 元気出してよ、 俺ずーっと横にいるからさ!! 今も、これからも。 何も言わずに、 勝手に先行っちゃってごめん。 急に別れようって言ってごめん。 最期まで一緒にいれなくてごめん。 俺soのこと好きだからね 嫌いで振ったとかじゃないから、! 俺もう先長くないみたいだから 迷惑かけたくなくて笑 こうやって言っておきながら 本当は俺の方が 怖かったのかもしれない。 ごめん、こんな彼氏で。 俺のことなんか忘れて、 他の人と幸せになってね。 でもほんとに、 ほんとたまにでいいから 俺のことも思い出して欲しい。 大好きだよ、so 世界一愛してる。 ずっと横にいるから 寂しくなっても泣いちゃだめだぞ! 俺、お前の笑顔が1番大好きだから! soが俺のこと1番分かってるでしょ?笑 だから笑っててね! 今までありがとう そして、ごめんなさい。 来世は幸せにするね また来世で会おう。 akより
so
喉が乾くくらい涙が止まらなくて 守れなかったことが 気づけなかったことが 本当に悔しかった。
ak
ak
ak
so
横からそんな声がした気がする。
so
so
ak
ak
so
告白された時、 初めてデートに行った時、 プリクラを撮った時、 水族館に行った時、 嫉妬した時、 カラオケに行った時、 撮影してた時、 ライブした時、 akとの思い出が次々重なっていって 嗚咽と共に涙が溢れ出す。
so
so
so
少し無理やり笑ってみせる。
ak
ak
ak
so
泣きそうになるけど、 無理やり止める。
so
so
so
その瞬間、 ふわっと少し懐かしい香りがして 体の左側に少し温もりを感じる。
so
so
嬉しくて 懐かしくて 一瞬で涙が出てくる。
so
so
俺の手の甲に雫が落ちる。 俺の涙ではない。 きっと、akの涙だろう。
so
頭をふわっと撫でられる。 返事してるみたいに。
so
so
so
抱きしめられる力が 強くなった気がする。 少し苦しいけど 居心地がいい。
so
so
so
目に涙が浮かぶけど、 それを誤魔化すように喋った。
so
so
so
そう言った瞬間、 抱きしめられていた感覚が すーっと引いて行った。 とても寂しくなったけど、 手紙の言葉を思い出して 涙をそっと拭いた。
so
lp
lp
so
so
外に出る用事があると、 必ず空を見上げてakに喋りかける。
lp
so
so
so
so
so
so
so
so
so