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僕の言葉は部屋の静けさと雨の音に溶けていった 雨の日は不安になる。 普段は賑やかな外の音もこの雨には音を吸収されてしまう。 普段聞こえるはずの音が急になくなってしまって この世界は僕しかいないように感じてしまって 心細くなる、。
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僕は自然と近くにあった人形を抱き寄せていた。 これは"あの人"とお揃いで買ったもの。 これを抱いてればあの人がそばにいる気がして ほんの少しだけ安心できる。 だとしても本物には敵わないようで。 本物の大好きな人に会いたくなってしまう。
迷惑なのはわかっているはずなのに あの温もりを 優しい声を 求めてしまう。 その想いからか無意識にスマホを触っていた。 <通話> そのボタンを押せばあの人に繋がる。 普段なら押すことに抵抗なんて感じないのに。 雨のせいだと信じたいほどマイナス思考へと浸っていく。
嫌がられちゃうかな 嫌われちゃうかな 迷惑かけちゃうかな
寂しさの上にどんどんマイナスの想いが積もっていく なんの形でもいいどんな形でもいい 彼を
そばに感じたい
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勝手に手が通話のボタンを押した。
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大好きな声 安心して涙が零れる 想いに気づかれないよう平然を装う
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やばい「寂しくなって声が聞きたくなってかけた」 なんて言う勇気なんかない 何か話題を...
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数秒の沈黙。 気まずい 「ごめんなさいそれだけです」 って言ってきろうかと思って息を吸う
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え...どうしよう どうしてこういう所では鋭いのだろうか。
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もっと声を聞いていたい でも引かれたくない なんて思う時間は僕にはなくて。 思いとは反対のことが口からでて
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終わった もう引かれちゃったかな 嫌われちゃったかな
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やっぱり
でもそのあとに彼が口にした言葉は予想外で
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普段と変わらない声で 優しいあの声で
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"迷惑じゃない" その言葉が僕の心をふわりと軽くした 固く考えなくて良かったんだ
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待ってると言われたあとに通話を切って 寂しさを紛らわせるための人形はベットに置いて いるものだけを持って外に飛び出した 雨なんて関係なくただただ彼の待つ家へと ぴんぽーん 玄関に立って彼が出てくるのを待つ。 家の中ではドタバタと荒い音が聞こえた。 その数秒後 がちゃり ドアが開いた
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体は無意識に💙ちゃんに抱きついた 大好きな匂い 僕はこれを求めていたんだ 涙を流して💙ちゃんの服を掴む僕を 💙ちゃんは優しく抱き締めて 僕より少し大きい手で頭を撫でてくれた
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優しく投げかけられる言葉に僕は何も答えられなくて
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離れたら不安になってしまうのを悟って手を絡ませて繋いでくれて
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ソファーに誘導してくれて
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頷くだけの僕を優しく抱き締めてくれて
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唐突にされた呼び捨てに少し嬉しくなって
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顔をあげたらキスしてくれて
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安心する笑顔で微笑んでくれて
さっきまでの不安も寂しさも全部全部安心と嬉しさに変わって 一人のときに降っていた雨はもう止んでいて
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もう一度お互いを確かめあうためにキスするころ 空には鮮やかな虹がかかっていた _END_
たるたるそーす
たるたるそーす
たるたるそーす
たるたるそーす
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コメント
2件
了解です! ちなみに私が主(らぇる)です...。もうらぇるの方は起動しておりませんので今の垢で書かせていただきますね!
また青黄お願いしてもいいですか? リクエスト募集中じゃなかったら 書かなくてもOKです!