天琉侍叶葉
「さようなら〜.ᐟ」
天琉侍叶葉
私の名前は天琉侍叶葉.ᐟ
天琉侍叶葉
幻想郷の寺子屋に通う、14歳です.ᐟ
天琉侍叶葉
「静葉ちゃーん、帰ろ〜」
秋静葉
「今日も疲れたね、叶葉ちゃん〜」
天琉侍叶葉
そう言いながら近づいてきた彼女は、私がこの寺子屋で最初にできた友達である、「秋静葉」ちゃんだ。
天琉侍叶葉
「んね〜、1日すごい長かった…、」
天琉侍叶葉
私達はいつも他愛のない会話をしながら一緒に帰っている。
天琉侍叶葉
この日も、いつもと同じように博麗神社へ向かって帰っていた。
秋静葉
「……ねぇ、叶葉ちゃん。」
天琉侍叶葉
「ん?どうしたの、?」
天琉侍叶葉
急に静葉ちゃんが神妙な面持ちで口を開いた。
秋静葉
「…なんか、博麗神社の辺りから変な匂いがする…、」
天琉侍叶葉
「……え、?」
天琉侍叶葉
言われてみれば確かにそうだった。
生臭い匂い…、鼻をつくような、錆びた鉄のような、、
生臭い匂い…、鼻をつくような、錆びた鉄のような、、
秋静葉
「…ねぇ、これってもしかして…」
天琉侍叶葉
「……、.ᐟ」
天琉侍叶葉
私は静葉ちゃんが言い終わる前に、無我夢中で博麗神社に向かって走っていた。
天琉侍叶葉
妙な胸騒ぎがした。
きっと霊歌さまではない、他の敵だろうと言い聞かせなければ倒れてしまいそうだった。
きっと霊歌さまではない、他の敵だろうと言い聞かせなければ倒れてしまいそうだった。
天琉侍叶葉
「霊歌さまっ、ご無事ですかっ……、….ᐟ」
天琉侍叶葉
勢いよく襖を開けた先に、苦しそうに倒れ込んでいる霊歌さまを見つけた。
博麗霊歌
「かの…は、?」
天琉侍叶葉
「霊歌さま…….ᐟ」
天琉侍叶葉
私が霊歌さまに近寄って片膝をついた時、服の裾に何かがついた。
天琉侍叶葉
「……?…っ.ᐟ.ᐟ」
天琉侍叶葉
よく目を凝らして見てみると、裾についていたのは霊歌さまの血だった。
天琉侍叶葉
「霊歌さまっ、出血が……、.ᐟ」
博麗霊歌
「もういいんだよ、叶葉……。」
天琉侍叶葉
私が手を伸ばした先にいたのは、全てを受け入れ、諦めた目をした主人だった。
天琉侍叶葉
「誰にっ、誰に、やられたのですか….ᐟ」
博麗霊歌
「…それを知ったら叶葉は、……。」
天琉侍叶葉
霊歌さまは何かを言おうとして、口を噤んでしまった。
天琉侍叶葉
「お願いします、言ってください…….ᐟ私が霊歌さまの仇を打ちますから….ᐟ」
博麗霊歌
「…今の叶葉には、危険を及ぼしたくないの。だから、言えない。」
天琉侍叶葉
「でもっ……、.ᐟ」
博麗霊歌
「貴方が能力も解放して、十分強くなった時、冥界に来なさい。全てを教えてあげる。」
天琉侍叶葉
「じゃあすぐにでも解放して行ってみせます…….ᐟ」
博麗霊歌
「それは駄目。貴方は"博麗の夢の巫女"と一緒に来ること。わかった?」
天琉侍叶葉
「博麗の……夢の巫女…?」
天琉侍叶葉
聞いた覚えがなかった。
博麗の巫女は霊歌さまが初代だから、他にはいないはずだ。
博麗の巫女は霊歌さまが初代だから、他にはいないはずだ。
博麗霊歌
「聞いたら貴方はきっと、聞かなければよかったと後悔する…、それ程までに、貴方にはダメージが大きい。」
天琉侍叶葉
「でもっ、でも……、.ᐟ」
博麗霊歌
「もう貴方に私から伝えられることはないかな。叶葉、元気でね?」
天琉侍叶葉
霊歌さまはこれ以上聞かれたくないのか、申し訳なさそうににこっと笑った。
天琉侍叶葉
「……、.ᐟ」
天琉侍叶葉
どんどん眩い光に包まれていく霊歌さまを見て、急に涙が溢れてきた。
天琉侍叶葉
泣いてはいけないのに。
あぁ、視界がぼやけて霊歌さまの姿が見えなくなってしまう……、
あぁ、視界がぼやけて霊歌さまの姿が見えなくなってしまう……、
博麗霊歌
「もー、そんな泣かないの、せっかく可愛い女の子なんだから……、」
天琉侍叶葉
そう言って私の涙を拭う彼女は、あの頃と同じ、でも少し寂しそうな太陽のような笑顔をしていた。
博麗霊歌
「じゃあね、叶葉…、私はいつでも、貴方の味方……、」
シャランッ
天琉侍叶葉
霊歌さまの髪飾りについている、しずく型の鈴が大きく鳴った。
そして……、霊歌さまは、幻想郷から消えたのだ。
そして……、霊歌さまは、幻想郷から消えたのだ。
天琉侍叶葉
「霊歌さま……、霊歌さまぁぁぁぁ」
天琉侍叶葉
幻想郷に響き渡る幼き少女の嘆き声。
天琉侍叶葉
……それは、想像を絶するほどに痛々しいものだった。






