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前回のあらすじ・・・

理笑達は無事に俺のメモを見つけれたみたいだ

俺が実験体だったこと、研究所から脱走したこと、愛する人を失ったこと・・・

みんなはそれを知ってしまった・・・

みんなは俺を止めに研究所に向かってくるだろう

予定通り進めば、みんなの手を借りることはないだろう

でも、もし失敗したら・・・

嫌なことを考えるのはやめよう

よし・・・

俺も覚悟を決めよう

理笑

情報によると、この辺りにあるらしいのだけれど…

南雲

目の前に大きな壁が・・・

康二

これが研究所だよな・・・

咲希

100メートルはありそうですね

咲希

どうやって入るんでしょう・・・

理笑

壁を一周してみましょう

理笑

きっと入り口が見つかるわよ

康二

それが一番良さそうですね

半日後・・・

理笑

はぁ・・・はぁ・・・

咲希

一周しても、入り口は一つしかありませんでしたね・・・

康二

その入り口も入れる状態じゃなかったし・・・

南雲

そもそも、壁を一周するのに半日かかるなんて、この研究所広すぎじゃない・・・?

理笑

入れる場所はなさそうだったわね

理笑

一体どうやって入れば・・・

???

・・・

咲希

ん?

咲希

何か気配が・・・

咲希が気づいたのと同時に、その気配の正体は襲いかかって来た

左足

!!

咲希

なっ・・・!

理笑

何これ!?

南雲

ていっ!

南雲が魔法を使い、謎の足を倒した

左足

・・・

南雲

ふぅ・・・

康二

これ、人の足だよな?

理笑

おそらくそうよ

理笑

多分これも、実験体の仕業だと思うわ

南雲

研究所近いもんね

茂みからカサカサと音がした

康二

何か居たぞ

康二

あれは・・・

右手

??

左手

!!

右足

謎の四肢達は、仲間の1人が呆気なくやられたところを見てしまい、勝てないのを悟ったのか逃げていった

康二

なんだあいつら・・・

理笑

・・・

理笑

追いましょう!

咲希

え・・・?

理笑

あれが実験体なら、研究所に入る方法もわかるかもしれないわ

南雲

もしかしたら研究所の中に向かってるのかもしれないしね

南雲

私は賛成〜

康二

そうだな

康二

あいつらが何者かも気になるし、俺も追ってみたい

咲希

・・・わかりました

咲希

ただ、ちゃんと周りに注意してくださいね・・・

康二

もちろんだ

理笑

微笑ましいわね

理笑

じゃあ、みんなで後をつけましょう!

謎の四肢を追って数分後・・・

康二

あいつらを追ってきたが・・・

咲希

ここは洞窟の中?

咲希

四肢達はどこかに行っちゃいましたね・・・

南雲

でも見た感じさっきの所しか入り口なかったし

南雲

きっとこの奥にいるよ

理笑

ええ

理笑

あいつらを追い詰めて、研究所の入り口を吐かせましょう

意気込んで進んだ一同は、強烈な異臭に苛まれた

南雲

うっ・・・

康二

なんだこの匂い!?

理笑

生臭い匂いだわ・・・

咲希

この奥にに死体でもあるんでしょうか・・・

悪臭を嗅ぎながら進むと、広い空間に行き着いた

咲希

何か中央にいます・・・

理笑

ほんとだわ

???

・・・あれ?

???

人間がいる・・・?

咲希

気づかれた・・・?

南雲

倒さないと!

???

え!?

???

ちょっと待って倒さないで!!

???

私は君達と戦えないよ!!

康二

え?

康二

それってどういう・・・

???

えーっとね

???

周りを見てみて

理笑

うーん

理笑

あなたの体から根みたいなのが伸びてるわね・・・

???

そうなの

???

私の手足、もう言うこと聞かなくてね

???

根を張って、独立して生きるようになっちゃったの

???

だから私には体と頭しか残ってない

???

つまりは無防備、君達には何も手出しできないのよ

咲希

なるほど・・・

???

というか君達どうやってここに来たの?

???

こんな所、入念に探さないと見つけれないと思うんだけど・・・

???

もしかして何か探してた?

理笑

研究所に用があって来たんですけど、入り口が見つからなくて・・・

???

???

あなた達、何者?

理笑

え・・・?

???

普通の人は、あの研究所に用なんてないはず

???

なんで行きたいか言って

康二

あんたから先に名乗ってくれ

康二

そうしたら答える

???

入り口は知ってるけど教えない

???

あなた達が研究所を悪用しないってわかるまではね

理笑

分かった

理笑

理由を話すわ

咲希

え・・・

咲希

こんな怪しいやつに話していいんですか・・・?

理笑

怪しいけど、多分敵じゃないわ

理笑

首を見て

南雲

あれは・・・

南雲

氷の平原のモンスターが付けてたのとおんなじやつだ・・・

理笑

そう

理笑

彼女も実験体だわ

???

あなた達、実験体に会ったの?

理笑

会いました

理笑

あなたが4人目です

???

4人も会うなんて・・・

理笑

それで

理笑

その内の1人を探しに、ここへ来ました

???

え・・・?

???

そうだったの・・・

???

私なら誰かわかるかも

???

教えてくれないかしら

理笑

分かったわ

理笑

祐・・・

理笑

実験体no.U、私の夫よ

???

え!?

???

祐さんの奥さん!?

???

・・・

???

騙されないわよ

???

祐さんはもう500歳を超えてる

???

普通だったら私みたいに、体が制御不能になるはずだわ

???

それなのに結婚するなんて

???

それに愛さんはどうしたのよ!?

信じない謎のモンスターに、結婚写真を見せつけた

理笑

これで信じてもらえますか?

???

本当なのね・・・

???

祐さんと愛さんは推しカプだったのに・・・

咲希

推しカプ・・・

理笑

話したので、研究所の入り口を教えてくれませんか?

???

まだ私は君達を信用しきれない

???

だから、私のお願いを聞いてくれない?

南雲

お願いですか?

???

そうよ

理笑

聞きます

理笑

それで入り口がわかるなら!

???

いい返事ねぇ

???

ありがとう

絵夢

私は実験体no.M、絵夢って呼んでくれると嬉しいわ

咲希

絵夢さんですね・・・

絵夢

頼みたいことはズバリ!

絵夢

私の手足を倒して欲しいの!

康二

あいつらを?

絵夢

あら

絵夢

もう会ってたのね

絵夢

・・・もしかして左足を倒してくれたのも君達?

南雲

そうですよ〜

絵夢

なら百人力だわ

絵夢

あいつらは一日で復活するのよ

絵夢

だから一日の内に全員倒して、ここに戻ってきて欲しいの

咲希

結構大変ですね・・・

絵夢

君達ならできるわ

絵夢

期待してるわよ!

南雲

一日の内に全部倒して、絵夢さんのところに戻ればいいんだっけ

康二

そうらしいな

康二

でもそれで解決するのか・・・?

理笑

わからないけど

理笑

今はそうしましょう

理笑

研究所への手がかりを探すにはこれが一番早いからね

咲希

そうですね

咲希

早めに倒して、入り口を教えてもらいましょう

一同が歩いていると・・・

左足

!?

右足

!!

康二

あいつら!

こっちに気づいた四肢は、一瞬で逃げ出した

南雲

早いね・・・

康二

普通に倒すのは無理そうだな

理笑

私に考えがあるの

理笑

こっそり尾行して、囲むのはどう?

理笑

私たちのこと恐れてるみたいだし

咲希

それなら逃げられないし、安全に倒せる・・・

康二

そこにちょうどいい茂みがあるしな

一同は茂みに隠れ、奇襲の時を待った

左手

左足

康二

あいつらの動きが止まったぞ?

南雲

チャンスっぽそうだね〜

咲希

仕掛けるなら今です・・・!

康二

囲むぞ!

康二はすかさず四肢達の前に向かい、逃げれなくした

南雲

囲むよ〜

咲希

逃しません・・・!

みんなが四肢を囲み、逃げれなくしたところで一斉に攻撃をした

右足

・・・

左足

・・・

左手

・・・

右手

・・・

康二

倒せたな

咲希

囲めば一瞬でしたね

理笑

これで依頼は達成できたかしら

理笑

戻って報告しに行きましょう

南雲

またあそこ戻るの・・・

康二

臭いけどしょうがないな・・・

洞窟

絵夢

全員倒してきたのね・・・

絵夢は苦しそうな顔で話した

咲希

大丈夫ですか・・・?

絵夢

独立しているとはいえ、私の体だからね・・・

絵夢

痛みはモロでくるの・・・

康二

じゃあ四肢を倒した時も・・・

絵夢

ええ

絵夢

痛かったわ・・・

絵夢

でもそのおかげで君達が倒してくれたことが分かった・・・

絵夢

最後にお願いよ・・・

理笑

何をすればいいですか・・・?

絵夢

私を殺して・・・

理笑

え・・・?

絵夢

そうすれば、四肢達も復活しなくなる・・・

絵夢

約束してくれるなら、入り口を教えるわ・・・

理笑

・・・

理笑

分かったわ

理笑

約束する

絵夢

ありがとう・・・

絵夢

場所を教えるわ・・・

絵夢

私の後ろに道があるの

絵夢

そこをずっと進めば、研究所内部に入れるわ・・・

絵夢

祐さん・・・あなたの旦那さんも中にいるはずよ・・・

理笑

やっぱり居たのね・・・

理笑

教えてくれてありがとうございます

絵夢

約束、守ってね・・・

理笑

分かったわ・・・

理笑は護身用のナイフを手に取り絵夢の胸に突き立てた

理笑

必ず、祐を助けます

理笑

安らかに眠ってください・・・

ナイフを刺した

絵夢

ゔっ・・・

絵夢

あり・・・が・・・とう・・・

絵夢

頑張っ・・・て・・・

絵夢

・・・

咲希

またいつか、会いましょう・・・

康二

絵夢さんは解放された

康二

そう考えよう・・・

南雲

そうだね・・・

理笑

天国、行けたかな

理笑

あなたが助けてくれたから、祐を助けに行くことができます

理笑

ありがとうございました・・・

理笑

それに、みんなもありがとう

理笑

ここまでずっと付いてくれて

康二

当たり前ですよ

南雲

理笑さんの頼みだもん

南雲

最後まで付いていくよ

咲希

僕も、祐さんや理笑さんのためになるなら、ずっと付いて行きます・・・!

理笑

私は恵まれてるなぁ

理笑

こんな子達に好かれて

理笑

・・・よし!

理笑

絶対に祐を救って、みんなで説教するわよ!

咲希

そうですね

南雲

ここまでみんなを危険に晒したんだから

康二

きっちりお仕置きをしなきゃですね!

理笑

みんな意気込み充分ね!

理笑

じゃあ、研究所へ行くわよ!

一同

おー!!

ギルドの受付嬢が、いなくなった夫を探す話

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