前回の粗筋… 大人になるための儀式を控えた日の深夜、突如として現れた『百鬼夜行』。瞬く間に村を崩壊させていき、現実を受け止めきれなかった轟剛毅(とどろき ごうき)は森の奥で謎の音を聞く…
轟 剛毅
だ、誰だ…何もんだ…!?
謎の声の主
……そっちから名を名乗れ…
轟 剛毅
俺は轟 剛毅…おまえは何もんだ…
謎の声の主
百鬼夜行の一員ではないのか…?
轟 剛毅
百鬼夜行…それってなんなんだ…!?
謎の声の主
今教えてやる。
すると、森の奥から何者かがこちらへ向かってきた。
謎の声の主
これだ。百鬼夜行の一員…こいつが俺の家族や友を…殺したんだ…。
謎の声の主の手には先ほど剛毅の家を破壊した『バケモノ』だった。
轟 剛毅
な…
謎の声の主
こいつを殺すのには少々手こずったが…百鬼夜行についてのヒントを握ってるはずだ…。
謎の声の主
すまなかった…先ほどは剛毅…轟剛毅を犯人扱いしてしまい…
謎の声の主
俺の名は『柊 ツカサ』
轟 剛毅
ここの村の名前ではないな…
柊 ツカサ
ああ…俺の村も百鬼夜行にあい、ほとんどの人が殺された…。
そして、ツカサと剛毅はお互いの村についてのことを話し合い
百鬼夜行を撲滅し、百鬼夜行によって殺された人々を供養することを決心した。
柊 ツカサ
ところで、剛毅…この気味悪いバケモノも結構強いが、百鬼夜行においてはしたっぱだ。
轟 剛毅
俺にはそのしたっぱも倒せなかった…。ツ…ツカサッ!お…俺に稽古をつけてくれ…ないか…!?
柊 ツカサ
稽古をつけてやりたい事は確かだが…俺には時間がない…。俺にはするべき事があるんだ。
轟 剛毅
す、するべき事って…?
柊 ツカサ
百鬼夜行…の目的は俺の考察だと…いい人材を集めるために…色々な村を訪れ、彼らが探すレベルに達しなかった人間を殺し、彼らのレベルに達したものを連れ去り、百鬼夜行の一員にさせる…。
柊 ツカサ
だから…連れ去られた…人もいるはず…百鬼夜行の一員にされる前に救い出す…これが俺のするべき事。
轟 剛毅
一人で行くのか…?!
轟 剛毅
どこに本拠地があるのかとかは知ってるのか…?!
柊 ツカサ
知らん…だが俺には時間がない…。
柊 ツカサ
早く行かねば…
轟 剛毅
なら…俺も連れてってくれ…。
轟 剛毅
俺の友達も、もしかしたらそこにいるのかもしれない…
柊 ツカサ
自分から死にに行くようなことだぞ!?
轟 剛毅
元はといえば俺のせいだ…。俺がもっと強ければ…あんな奴ら…
轟 剛毅
だから…この問題はツカサだけの問題ではなく…俺の問題でもあるんだ…!
柊 ツカサ
……いいだろう!来い!一緒に!
轟 剛毅
やった…じゃあさっそく…
柊 ツカサ
だが…俺の邪魔はあまりするなよ…
轟 剛毅
わ、わかった!
つづく
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