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こさめ
??年から九年後から更に三年後
今現在
あるアジト
パンジーが消える少し前
わからない人は『パンジーの花言葉』へ!
アル
アル
アル
アル
アル
アル
アルの言葉に
ひよこ、きつね、うさぎ
そして
後ろから現れたムオンが瞳を揺らした
アルの本音が溢れたとき
もうひとりの影が揺らいだ
アル
ピンクの髪に美しい瞳
長身の彼は整っている顔をキョトンとさせる
アルの瞳が、大きく揺れた
アル
アル
アル
いぬ
ピンク色の瞳が見開かれる
その瞳には
泣きじゃくり、 心を閉ざしたアルの姿が映っていた
きつね
うさぎ
きつねとうさぎがアルを見る
紡がれた声は驚きで震えていた
ひよこ
ひよこは驚いて固まる
できた隙でアルがスルリと逃げた
アル
ムオン
後ろにいるムオンに抱きつく
ムオンはそっとアルの背中を撫でた
アル
アル
アル
ムオン
ムオン
ムオンの青緑色の瞳が細められる
いつも喧嘩口調のムオンは静かに問いかけた
怒りの色が瞳の中で燃えた
いぬ
いぬ
いぬ
いぬ
アル
ムオン
ムオン
ムオン
ムオン
ムオンが そっと目に丸い紋様を浮かばせる
それは、いぬの“TN”に似ていた
いぬ
いぬ
ムオン
いぬの言葉にムオンは目を伏せると
困ったように笑った
薄っすらと涙を潤ませて
ムオン
ムオン
ムオン
ムオン
ムオン
いぬの背後から
ムオンにとって
憎らしくて
愛らしくて
……誇らしい
そんな見覚えのある影がふらついて
やってきた
ムオンの“オリジナル”
高音だ
高音
透明
透明
ムオン
ムオン
ムオン
高音と透明の顔を見て
ムオンが氷のように冷たく笑う
ムオンは 腕の中で泣くアルを軽く叩くと
顔を覗いて言った
ムオン
アル
アル
アル
アル
アルの言葉に、ムオンが見開く
悲しげに瞳が揺れると
何事もなかったように静かに笑った
ムオン
ムオン
アル
アル
アルは足を大きく振り上げる
いれいすの四人とすたぽらの双子組が 動くよりも先に
アルは長い足を振り下ろした
先ほどの場所の真下
いぬ
ひよこ
きつね
うさぎ
いぬが怪我を心配して声を上げる
三人は無事らしく ヒョコッと瓦礫から顔を出した
下の階だが 高さがあるので程々に落ちたようだ
いぬは立ち上がると
ふと、視界が明るいことに気づく
いぬの“TN”ではない
これは……
いぬ
いぬ
いぬが振り向いた先
そこには
横たわっているアルがいた
呼吸は荒く、怪我はひどい
薄っすらと開けられた瞳からは
緑色の星の加護が光って輝いていた
いぬ
いぬ
いぬ
いぬ
いぬ
八の字眉になったいぬの顔を見て
荒い呼吸のまま、アルが笑う
その表情は、ただ……幸せそうだった
アル
アル
アル
アル
アルの様子に全員が言葉を失う
ずっと敵だと思ってきた存在が
本当は影の大黒柱だった
世界の真実に、触れた
アルは笑うと いぬの顔を自分のおでこにくっつけた
アル
アル
アル
いぬ
初めて呼ばれた名前にアルが驚く
嬉しさで浮かんだ涙を溢して、笑った
アル
アル
きつね
ひよこ
うさぎ
うさぎ
きつねは 小さく呟くとうさぎの袖を握った
ひよこは瞳を揺らして俯く
うさぎは すぐ近くにある温もりを感じながら
目を細めた
いぬ
いぬ
いぬ
アル
アル
アル
アル
アルは ホッと安心したように力を抜くと
いぬをそっと抱きしめた
アル
アル
アル
いぬ
アル
アル
アル
アル
アルは してやったりと小さく笑うと
淡く光って消えていった
コメント
1件
うわっ、今回めっちゃ熱かった…!前半のまにきメンバーの雑談からガラッと変わって、アルの叫び、ムオンの静かな怒り、“オリジナル”との対面シーンが一気に押し寄せてきて心臓バクバクしたわ。アルの「守りたかっただけ」に「僕はきみだし、きみは僕だ」って言葉、切なくて綺麗で泣きそうになった。諦めないで生きること、って最後のメッセージが刺さる。また次の話が待ち遠しいよ!