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父さんが死んでから数ヶ月後_
僕は高校生に上がり始めたばかり頃だった
母さんの妖精
律
母さん
律
律
律は小さく深呼吸をし振り返る
律
母さん
律
律
母さん
チリン…リンリン…リリン
母さんの妖精
律
最近、僕が妖精について掴めてきたことがある
妖精には意思があり自我もあるということ…
そして
母さん
律
母さん
母さん
リン…チリン……
母さんの妖精
律
律
律
母さん
律
妖精の主人である人間が強く何かを思うと
妖精がそれ(気持ち)を発するということ…。
母さんの妖精
律
律
母さんの妖精
母さんの妖精
律
母さんの妖精
律
僕はとうとう、この現状を診てもらいに
病院へ行く
律と母親は並んで道を歩く
母さんはたぶん
僕の言う妖精について、あまりよく思っていない
直接聞いたわけじゃないけど
母さん
律
妖精に聞かなくても、見ていれば分かる。
母さん
律
母さん
律
母さん
母さん
律
母さん
律
チリン…リリリン
母さんの妖精
アナタが心配なの
律
母さん
僕は母さんが憎いわけでも…
嫌いなわけでもない
ただたまに…
律
律
母さんの妖精
母さんの妖精
律
母さんの妖精
母親に視線を向ける
母さん
メモをペラペラとめくり見ている
律
母さんの妖精
母さんの妖精
律
律
📢 \ えー…24番。24番号の方、部屋へお越しください /
母さん
律
母さん
律
律
母さん
母さん
律
診断室に二人は入っていく
僕はただ母さんが話しているのを聞き
医者に言われる通りに診断をしていった____
数分後
医者
母さん
医者
律
リリン…チリン…
医者の妖精
医者の妖精
律
医者の妖精
ただの“精神異常者”だろ
律
医者
医者の妖精
医者の妖精
律
医者の妖精
医者
律
「 そんな!!! 」
律
医者
母親は立ち上がり医者を見つめる
母さん
母さん
チリン…
母さんの妖精
律
母さん
医者
医者
リリン…リリリン
母さんの妖精
医者の妖精
母さんの妖精
医者の妖精
僕の耳には母さんと医者が言い合う声と
妖精が音を鳴らし羽ばたきながら言い合う声の
音が混雑していた
律は耳を塞ぐ
律
「 何の騒ぎですか? 」
母さん
医者
律
言い合っていた母さんたちは静かになり
妖精の声も聞こえなくなる
医者
琴音先生と呼ばれた彼女は
医者
医者
とても凛とした声と姿で現れた
琴音
琴音
医者
医者の妖精
琴音は医者から目を離しこちらを見る
母さん
律
琴音
琴音は母親にそっと寄り添う
琴音
医者
琴音
琴音
医者
琴音
琴音
医者
医者は乱暴に部屋を出た
琴音
琴音
律
律は母親を見る
母さん
律
母さん
律
僕は今日
母さんがこれ程泣くのを久しぶりに見た…
最初に見たのは、父さんが死んだ日。
琴音
母さん
琴音
母親に微笑みかける
母さん
母親は琴音の両手を握る
母さん
琴音
琴音
母さん
琴音は優しく母親の手をしまう
琴音
琴音
律を見る
律
律
琴音
琴音先生の妖精
律
律