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レントリリー

2 - レントリリー

♥

801

2022年07月24日

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桃赤

レントリリー。

はじめまして。桃くんの担当医になりました。黄です。

これから色々あるだろうけど、一緒に頑張っていきましょう

桃母

よろしくお願いします、先生。

診察室でニコリと笑う黄先生

高身長で爽やかイケメンという感じだ

隣にいる看護婦が、黄先生に熱い視線を向けている

こりゃ、モテるわな

桃母

ほら、桃挨拶は?

よろしく、お願い、します....

母さんが言うので、軽く頭を下げる

では、早速病室に案内しますね

桃くん、着いてきてください

はぁい

桃母

じゃ、お母さんは荷物取ってくるから

うん

黄先生が立ち上がると、俺は後をついて行った

今は相部屋しか空いてなくて....ここです。赤?入りますよ?

....赤?

エレベーターを降りて奥に進むと

黄先生は立ち止まって1つの個室を開けた

はぁ、赤はまたどこか行きましたか....

なるべく安静にしているようにと言っているのに....

ため息をつき、ひとつある乱れたベットを直す彼。

あの、赤って....

あぁ、桃くんと同い年の男の子です。人なっつこい子なので、きっと仲良くなれますよ

あの屋上であった子だ、多分。

良かった、赤と相部屋なら大歓迎だ。

もし、相部屋が嫌なようでしたら言ってください。もう少し時間が経てば個室が空くと思うので

いや、大丈夫です。

なら、良かったです、赤の隣のベットが桃くんのね

そんな事を話していると、扉が空いた

あれ、黄先生に、桃ちゃん!?

赤!!

そこにはやっぱりスケッチブックを抱えた赤が。

知り合いのようなら話は早いです

2人とも仲良くね

はーい!

黄先生が行ってしまうと、赤は自分のベットにちょこんと座る

新しい子が来るって聞いて誰かと思ったけど、桃ちゃんだったんだぁ

俺もびっくりw

ふふw

笑いあっていると、俺の母さんが入って来た

桃母

桃、荷物持ってきたわよ、あら、あなたが赤くん?

はい!

桃ちゃんのお母さんめっちゃ美人✨

桃母

やだわぁ、赤くんも凄い可愛いじゃない

えへへ、ありがとうございます!

桃母

あ、赤くん果物持ってきたんだけど食べる?

食べます!

なんか、すっげぇ仲良くなってるんだけど....

桃母

ほら、桃もオレンジかキウイかいちご、どれにする?

いや、なんでそんな持ってきてんだよw

テーブルの上に次々と果物を並べる母さんにげんなりする

赤は美味しそうにいちごを食べていた

食事制限とかないんかなぁ....

はい、桃ちゃんも

赤はニコニコして俺にいちごを渡してくる

お前食べ過ぎw

いちご大好きなんだもん!

口の周りについてるしw

えぇ、うそっ!

服の裾で拭こうとする赤に母さんがテッシュを渡す

桃母

赤くんは桃と違って可愛いわねぇ。こんな息子が欲しかったわ

俺は、桃ちゃんみたいにかっこよくなりたいですけどね!

桃母

かっこいいだなんてwこの間なんか寝坊して....

だぁーっ!!母さんもう帰って!!

桃母

分かったわよw

えぇ、続き聞きたかったなぁ....

桃母

また話してあげるわね

やったぁ!

....母さん?

桃母

うふふ、じゃ、桃頑張るのよ

睨みつけると母さんは笑いながら帰って行った

その日の夕食はオムライスだった

さっきから、ずっとスプーンでオムライスをつついている赤

赤、オムライス嫌い?

いや、そんなことはないんだけど....

ぐりんぴーす....

見ればお皿にはグリンピースがコロコロ転がっていた

何w嫌いなのwおいしーのに

大っ嫌いだよっ!オムライスの中にグリンピース入れ始めたヤツ許せねぇ

グリンピースが入ってこそのオムライスだと思うけどなぁw

桃ちゃん頭おかしいよ!俺は2ヶ月に1回このグリンピースといつも戦ってるんだっ!

戦うってw

凄い顔をしながら口に入れる赤が可愛くておかしくて俺は笑った

明日から桃ちゃんも学校来るんだよね?

おう

明日から病院の中にある学校で授業を受ける事になっている

俺の学年1人だからうれしーよぉ....

そうなん?

うん....でも先生はとっても優しいんだァ

ふぅん?

少し楽しみにしている自分がいる

病院生活なんて、最悪だと思って居たけど

赤のおかげで楽しくなりそうだ

次の日。

桃くんね。俺は紫。学校の先生だと思ってくれればいいよ

優しそうに笑う彼は、先日赤が言っていた人の事だろうか

スタイルが良くてこちらもイケメン。

紫ーくん!

先生をつけなさいって行ってるでしょw赤くんw

はぁーぃ....紫ーくんせんせー、ここ教えて

あー、ここはねぇ

真面目に勉強をする赤

俺も負けじとシャーペンを握った

はい、今日はここまで。ワークの36ページまで宿題でやってきてね

はぁーい

休憩を挟んだ6時間程の授業を終えると

紫先生は他の子の授業があるらしく、足早に行ってしまった

病院の教師も大変だなぁ....

紫先生の教え方は凄くうまかった

全然退屈じゃないから不思議。

あ、桃ちゃん。俺あと少しで検査あるから先戻ってて

分かった

赤の病気は大丈夫なのだろうか

ふと思いつけば、俺は彼の事を何も知らない

慣れてる様子だから、結構な間ここで入院しているのだろう

赤の事は知りたいけど、深入りして傷つけたくない

グルグルと頭を抱え部屋に戻ると

青髪の男性が立っていた

....誰?

あぁ、新しく入ってきた子か

男性はフッと俺に笑いかけた

口は笑ってるけど、目は笑ってない

赤の兄の青です。顔合わせる事多くなるだろうけど、よろしくね

も、桃です....よろしく....

なんか怖くて目が合わせられない

雰囲気からして赤と似ていない

赤は検査?

そう言ってました....

そっか、ありがと。赤が来たらここに欲しいもの持ってきたって言っといて

はぁ

俺が頷くと、青さんは俺の横をスタスタ通って部屋を出る

顔も性格も本当に赤とはかけ離れて全然似てない

ミステリアスな人だなぁ...

正直言って、結構苦手なタイプだ

俺は青さんの背中が無くなるまで見つめてしまった

夏休みの課題多くて萎えてますw

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コメント

13

ユーザー

連載ブクマ失礼します!とても好きです!

ユーザー

連載ブクマ失礼します!

ユーザー
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