紅華
…
紅華
(帰り道にこんなこと思い出すとか…)
紅華
(バカだろ…)
紅華
(あんなの…なんの思い出も無い…)
紅華
(そういえば…お兄ちゃん最近帰り道がどうとか言ってたな…)
夕方
紅陽
あれ?紅華!?
紅華
最近帰り道がどうとか言ってたから迎えに来た〜
紅陽
ありがとう(笑)
紅華
ついでに夜ご飯も買お〜
紅陽
そうだね(笑)
紅陽
まさか妹が来るとは(笑)
紅華
別に良いでしょ〜
紅陽
ありがとう(笑)
紅陽
今鍵出すね
紅華
早く〜
紅華
!
紅陽
どうしたの?
紅陽
!
紅華
お前…
父親
紅華!紅陽!
紅陽
なんで…
父親
いやぁお父さん今借金があって
父親
今日からまた一緒に住むからよろしくな!(笑)
紅華
は?
紅陽
ここはもう私達の家です
父親
は?!
父親
ここは俺名義の家だぞ!
紅陽
今は私名義の家だよ
紅陽
弁護士の人から封筒来たでしょう?
父親
ガキだったお前等にできるはずが…!
紅華
佳依先生が僕達を育ててくれただけじゃなく
紅華
名義変更の手伝いをしてくれたんだ!
紅陽
お父さんが同意した書類ももう市役所に預けたよ
父親
クソッ
父親
でもまぁいい
父親
お父さんとまた一緒に住もう な?
紅華
無理に決まってるじゃん
父親
頼む!紅陽!
紅華
紅陽はこっち
父親
は?
紅華
僕は紅華
紅陽
私達の区別もつかないならもう無理
紅陽
さよなら
父親
紛らわしいことしやがって!
父親
だったら昔みたいにお前等を俺の遊び道具にしてやる!
紅華
危ない!
紅陽
!
…………
紅陽
?
父親
なんだお前!
佳依
紅華と紅陽の…
佳依
親だ!
父親
は?
父親
父親は俺だ!
紅陽
佳依先生!
紅華
(なんで…?)
紅華
(なんで…私達を助けるの…?)
紅華
(血の繋がりもない…いつも迷惑をかけてる人だよ?)
紅華
(なんで…)
佳依
もうこれ以上…
佳依
これ以上僕の患者が死ぬのは嫌なんだ…泣
紅華
!
紅陽
佳依先生…
父親
離せ!
警察
そこでなにしてる!
父親
警察?!