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元世界最強、タイムリープする。

第4話 - 第2話後編

2025年04月23日

#創作

#創作キャラ

#タイムリープ

#世界最強

#超長編

ぴーぴぴまる。

星月美結

「きゃ」

星月美結

「だ、誰…ですか？」

半グレ1

「うっひょ、やっぱこの子可愛いしいい体してんな」

半グレ2

「だから言っただろ、こいつすぐに攫える(さらえる)って」

星月美結

「や、やだ…来ないで」

星月美結

ゲスな目だ

星月美結

私を買ったあのブタと同じ目をしている

星月美結

「お願いします…やめっ」

星月美結

声が出ない、なにこれ

星月美結

いくら声を出そうとしても、まるで金縛りにあったかのように口と体が一切動かない

星月美結

私は恐怖で体が硬直しているのだ

星月美結

「あ…ああ」

星月美結

掠れた(かすれた)声しか出ない…これが私の精一杯なのだ

半グレ3

「もうここでやらねぇか？騒いだら首を絞めればいいし」

半グレ4

「はい、賛成、ごめんね美結ちゃん」

半グレ4

「俺たちずっと君を狙ってたんだ」

半グレ2

「仕方ないよな？そんな体してるお前が悪い」

半グレ2

「こっちはずっとムラムラしてんだよ」

星月美結

怖い怖い怖い怖い怖い怖い

星月美結

「たす…けて…誰でもいいから」

星月美結

「助けてぇぇぇぇぇぇぇ」

星月美結

恐怖に屈しず、頑張って精一杯の声で叫んだ

半グレ4

「ちっ、うるせぇよクソが」

半グレ4

「誰かにバレたらどうすんだよ」

半グレ1

「大丈夫だよ、ここそんなに人通らないから」

半グレ1

「それじゃ、いただきま…」

星月美結

そして一人の男が私の胸に手を伸ばした時だった

鹿野夏目

「待てやボケがカスゥゥゥゥ！！！！」

ゴキッ！！

鹿野夏目

「私の相棒に何してんだよ」

半グレ1

「ぐっ…はっ…！」

鹿野夏目

「それやっていいの私だけだから」

鹿野夏目

私は、変態1(半グレ1)の後頭部に助走ありの跳び膝蹴りをお見舞いしてやった

鹿野夏目

しかも膝蹴りをする前に、両手は変態1の顔にクロスしたので最悪死ぬかもしれない勢いだ

鹿野夏目

変態1は数メートル吹っ飛び、ピクピクとゴキブリのように痙攣している

星月美結

「な、夏目？」

星月美結

「な、なんで来たの？早く逃げて」

鹿野夏目

「大丈夫？美結」

星月美結

「そ、そんなことどうでもいいから早く」

鹿野夏目

「逃げないよ、だって…助けてって聞こえたから」

鹿野夏目

「ここは任せて美結、こう見えても私、結構強いから」

鹿野夏目

「まったく、か弱い女子高生を誘拐するなんて品が無いね」

半グレ4

「てめぇ、俺たちが誰だか知ってんのか？」

鹿野夏目

「私はね、美結を傷つけるクズは大っ嫌いなの」

鹿野夏目

「知らないし興味もないよ」

鹿野夏目

「だから死んでも文句言うなよ？」

半グレ4

「やってやるよ、このメスがぁぁぁぁぁぁ」

鹿野夏目

変態2(半グレ4)は、一直線に私の元へ殴りかかってきた

鹿野夏目

私はギリギリまで引きつけて、首だけ左に曲げ攻撃を避ける

鹿野夏目

「足元がお留守だよ」

鹿野夏目

素人のパンチは大振りで躱しやすい

鹿野夏目

こんな攻撃は、戦場だと死を意味する

鹿野夏目

そして殴った後バランスを崩すので、軽く変態2の足をつばめ返しではらう

半グレ4

「いで」

鹿野夏目

バランスが崩れ、変態2は仰向けに倒れた

鹿野夏目

「死んだらドンマイ」

鹿野夏目

私は踵を自分の頭まで上げて、変態2の頭へと振り下ろす

半グレ4

「うぐぅぅぅぅ！！！！」

鹿野夏目

「…さてさて、次は誰が相手してくれるのかな？」

半グレ5

「俺達はルースだぞ、必ず報復しに行くからな」

半グレ3

「す、少し格闘技をやってるだけでイキがんなよガキが」

半グレ2

「く、クソ、なんなんだよこの女は」

鹿野夏目

「なにそれ、半グレ組織の名前？」

鹿野夏目

「こっから先はマジの命の取り合いだ…覚悟しろよ」

鹿野夏目

「まぁ、どうでもいいんだけどさ」

鹿野夏目

そうして私はポケットからナイフを取り出す

半グレ3

「ちょ、あれナイフだって…ヤバくねぇか？」

星月美結

「だ、ダメ、殺しちゃダメ」

星月美結

「お願いやめて、殺すまでしちゃダメ」

星月美結

「夏目」

鹿野夏目

「いや」

鹿野夏目

「こういうクズは殺しておいた方がいいよ」

鹿野夏目

「後で痛い目見るから」

鹿野夏目

こういう類(たぐい)のクズは殺しておかないと意味がない

鹿野夏目

過去に見逃して痛い目を見たことがある

星月美結

「それでもお願い…夏目」

鹿野夏目

「わかったよ、はいはい、殺しませんよ」

鹿野夏目

そういえば、私が知ってる美結と今いる美結は違うんだった

鹿野夏目

私がここでコイツらを殺したら、かえってそれがトラウマになるかもしれない

鹿野夏目

「…おいお前ら、そこに倒れてる仲間連れて早く失せろ」

半グレ2

「くっ…覚えてろよ…クソが行くぞ」

ドタドタドタ

鹿野夏目

「美結、どこか怪我とかなんともない？」

ドサッ

星月美結

「怖かった…怖かったよぉぉぉぉぉ」

鹿野夏目

「おっとっと」

鹿野夏目

「無事でよかった」

鹿野夏目

美結は安心したのか、目に涙を浮かべながら私に抱きついて来た

星月美結

「なんでここがわかったの？」

鹿野夏目

「美結は私の相棒だからね」

鹿野夏目

「すぐにわかるよ、何年の付き合いだと思ってるの？」

星月美結

「ふふっ」

星月美結

「なんか不思議な感じがする」

星月美結

「出会ってからまだ一時間も経ってないのに、夏目のことを知ってたみたい」

鹿野夏目

「私は一方的に美結のこと知ってるけどね」

鹿野夏目

「これで私が未来から来たこと信じてくれた？」

星月美結

「えっと…それはまだちょっと」

鹿野夏目

「おいおい、私の事信じてくれたんじゃねぇの？」

星月美結

「…あまりジロジロ見ないで」

鹿野夏目

「いいじゃんいいじゃん」

鹿野夏目

「別に減るもんじゃないし」

星月美結

「ていうかなんでしれっと入ってきてるの？」

星月美結

「ここ私の家なんだけど」

鹿野夏目

「そんな固いこと言わずに泊めてよ、それとも野宿しろって言うの？」

星月美結

「いやそこまで行ってないけど」

星月美結

「ていうか夏目、貴方家族とか心配しないの？」

鹿野夏目

「大丈夫だよ、私も美結と同じで家族いないもん」

鹿野夏目

「私も小さいときに両親に捨てられてね」

鹿野夏目

「まだ赤ちゃんの時だったらしいけど」

鹿野夏目

「ゴミ捨て場にね、置いてあったんだって」

星月美結

「ご、ごめんなさい」

鹿野夏目

「謝んないでよ、多分捨てるぐらいだったからバカなカップルだったんだよ」

鹿野夏目

「避妊もしないで、たまたま私が出来ちゃった…みたいな感じじゃない？」

星月美結

「そういう下ネタは…あまり好きじゃない」

鹿野夏目

「えええええええええ？」

鹿野夏目

「なんで？あの美結が？」

鹿野夏目

「私の事いつも誘ってたくせに？」

星月美結

「そ、それは未来の私がでしょ？」

星月美結

「今の私は何も経験ないんだから」

鹿野夏目

「なんか、美結が美結じゃないみたい」

星月美結

「私は私だよ？」

ぐ〜〜

鹿野夏目

「ご、ごめん…お腹空いちゃって」

星月美結

「あははは、夏目にも可愛いところあるんだ」

星月美結

「ずっと殺戮マシーンだと思ってた」

鹿野夏目

「ちょちょちょ、それは酷くない？」

鹿野夏目

「私美結の為に戦ったのに」

星月美結

「ごめんごめん、嘘だよ」

星月美結

「半分はね」

星月美結

「何食べたい？」

鹿野夏目

「それじゃあ、チャーハン」

鹿野夏目

「早くウィンナー入りのチャーハン作って」

鹿野夏目

「私あれ大好きなんだから」

星月美結

「なんか自分の頭の中を覗かれてるみたいで気持ち悪い」

星月美結

「あまり非科学的なことは信じたくないけど、夏目」

星月美結

「私は夏目を信じるわ…でも」

星月美結

「私が下ネタ好きだったことは信じないわ！」

鹿野夏目

「私の初めて、奪ったくせに…♡」

星月美結

「……は？」

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