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ヴァンパイアにとって、血は人間でいう主食だ。つまり、なくてはならないもの。
主食を採るにあたってヴァンパイアには幸か不幸か自分が相手をどう思っているかによって血の味が変わる。
血を飲む相手を好きだと思っていれば甘く、美しい味になり、
嫌いだと思っていれば逆に不味くなる。
…エレナの血は決して美味しくはなかった。
ネイ
美味しくないから沢山飲むことも出来なかった。
エレナ
ネイ
ネイ
あえて正直に伝えた。
そうすればエレナはもう俺に関わらないと思ったからだ。
エレナ
エレナ
エレナ
予想外だった。
関わりが少なかったとはいえ今までの人とは確実に違っていた。
そして俺はある決意をした。
ネイ
エレナ
ネイ
エレナ
ネイ
ネイ
今までの人とは違うエレナに甘えることなど出来なかった俺は、エレナの家を出ることを告げた。
エレナ
エレナ
エレナは止めなかった。
エレナ
ネイ
エレナ
ネイ
エレナ
エレナ
エレナ
そうなのだ。人間にとって酸素がないと生きられないように、
ヴァンパイアには血がないと生きていけない。
ネイ
ネイ
エレナは血がヴァンパイアにとってどういうものかわかって週1で来いと提案してくれた。
俺はその優しさにくらい甘えてもいいと思った。
それが、悲劇の始まりだとも知らずに。