小学校1年生6月上旬 家で凛はいつも通り発声練習をしていた
凛
ちょっと美月
練習の邪魔しないで
練習の邪魔しないで
美月
何お姉ちゃん
邪魔なんかしてないじゃん
邪魔なんかしてないじゃん
凛
そこにいたら譜面台が見えないでしょ
美月
角度変えれば見えるじゃん
こうして喧嘩はどんどんヒートアップしていった
凛
ちょっとそこ邪魔
どいて
(美月を押す)
どいて
(美月を押す)
美月
痛いよ
やめて
やめて
凛
じゃあどいてよ
美月
どく必要ないじゃん
(凛の足を引っかける)
(凛の足を引っかける)
凛
あっ
こうして凛は頭を打ったまま倒れ込んでしまった
美月
お兄ちゃんどうしよう
お姉ちゃんが
私のせいで
お姉ちゃんが
私のせいで
優人
ちょっとまってて
凛
はぁはぁ
パパ
凛、凛 大丈夫か
パパ
父さんがいてあげれば
救急隊員
どうしましたか
パパ
すいません
今、娘が倒れ込んでしまいまして
今、娘が倒れ込んでしまいまして
救急隊員
分かりました
今すぐそこまで向かいます
今すぐそこまで向かいます
凛
はぁはぁ
美月
ごめん
お姉ちゃん
お姉ちゃん
優人
今はゆっくり落ち着こう
美月
分かった
皐月
お兄ちゃん あそぼ
優人
また今度でいい?
皐月
えぇー 分かったよ