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たった１つの命だから。

第1話 - たった１つの命だから。

2019年07月07日

#ヒューマロイド

#７つの偽りの命

ミック

名無し

ブラッティ

無名の灰色

邪神白

トールマン

ゴッドマザー

メイスマイル

ビビッ。

名無し

…………？

メイスマイル

おはようございます…。

メイスマイル

あの、話せますか…？

名無し

…おはよう。

ボロボロな部屋。

どうしてここに？

メイスマイル

あ、あの…。

メイスマイル

何か、覚えてませんか…？

名無し

……………。

メイスマイル

すみません…。混乱してますよね…。

メイスマイル

少したったら、また来ますので…。

少女は何処かへいった。

名無し

……なにが……？

………思い出せない。

何が起きたの？

考え事をしていると、また誰かがきた。

邪神白

あ！起きたんですね！

名無し

……はい。

邪神白

何が起きたのか！

邪神白

何か覚えてないか！

邪神白

私は聞きませんよ！

邪神白

皆に聞き過ぎて飽きました！

白い少女は微笑む。

邪神白

さっ！ここにいないで、皆がいる所へ行きましょう！

二人で部屋に向かうことにした。

廊下がボロボロすぎる。

ヒビも入ってる。

邪神白

ここですよー！

招かれた部屋に入ると、私達以外の３人がいた。けど、１人は壁に寄りかかって寝ていた。

無名の灰色

起動したのかよ。
あのままいれば幸せだったのにな。

ゴッドマザー

私の予言の通りですね。あの子は奇跡を起こしました。

無名の灰色

神とか信じねぇし。

無名の灰色

配線が逝ってたら起動できねぇんだ。

邪神白

けど起動しました！

邪神白

これは喜ぶべきです！

白い少女は喜びながら跳ねる。

名無し

その寝てる人は？

無名の灰色

こいつは配線が逝ってて話せねぇんだ。

無名の灰色

関わるだけ無駄。

邪神白

えー！そーかなー！？

邪神白

楽しい人かもよ！？

重たい足音がする。

その方向を見ると、大きい男が入ってきた。

メイスマイル

この人も、起動できました…。

無名の灰色

無能のくせにすごいじゃん。

トールマン

そんなことより、ここは何処だ？

トールマン

お前らは？

無名の灰色

はっ！俺に名前はねぇよ！

トールマン

貴様…。

メイスマイル

こ、この人…本当に名前……ないんです…。

無名の灰色

楽しくなりそうだったのによぉ！

トールマン

貴様！

ゴッドマザー

落ち着きましょう。
落ち着けば解決策が見つかります。

無名の灰色

ははーん？

無名の灰色

やっぱり何かしってんだろ？

無名の灰色

自称女神さんよぉ。

ゴッドマザー

全ては知りません。

ゴッドマザー

ですが、7人集まった今に、それは見えるでしょう。

メイスマイル

…じ、自己、紹介…。

メイスマイル

何が起きたか、何を覚えてるか、何をしてたか…。

メイスマイル

私は、多分メイスマイル。

メイスマイル

小さい女の子が私にそう名前をつけました。

メイスマイル

ほかは覚えてません…。

ゴッドマザー

私はゴッドマザー。

ゴッドマザー

街の人々の悩み、罪を解決していました。

ゴッドマザー

ですが、ある日間違いを起こしてしまい、人々に街を追い出されました。

ゴッドマザー

そのあと、気づいたらここにいました。

トールマン

俺はトールマン。

トールマン

しがない穴堀だ。

トールマン

急に襲ってきた奴を……。

トールマン

…機能停止にした。

トールマン

それで、採掘場の奴等から誤解され、ジャンクにされる予定だったが、人間のいる所から逃げてきた。

トールマン

その途中、人間に捕まったんだ。

トールマン

そして目覚めたらここだ。

邪神白

私は白！

邪神白

名前はなかったけど、白いから白って呼ばれるようになったよ！

邪神白

私は特に何もやってなくて、人達と普通に過ごしてたよ！

無名の灰色

はっ！よく言うよ笑

無名の灰色

街では邪神って呼ばれてたくせに。

邪神白

言わないでよっ！！

邪神白

わ、私！邪神じゃないからね！？

邪神白

普通に過ごしてたんだから！

トールマン

怪しいな。

邪神白

そんな…！！

トールマン

他に仲間がいるのか？

トールマンはツルハシで脅す。

邪神白

ひっ……！！

トールマン

それに、見る限り人間に近いな？

邪神白

私はヒューマロイドですっ！！

トールマン

そういう問題じゃないんだよ。

トールマン

人間にそんなに近いなら、情が湧いて人間と協力してるのかもしれない。

邪神白

そんなぁ！！！

トールマン

皆もそう思うだろう？

メイスマイル

………確かに……。

ゴッドマザー

私にはわかりません……。

トールマン

お前は？

無名の灰色

あいつに恨みはねぇが、皆がそう思うなら俺も同じだろうよ。

ブラッティ

…………。

名無し

憶測でしょ？

皆が私を見る。

名無し

憶測で解決するのは良くない。

名無し

続き、聞こう？

名無し

何で邪神って呼ばれてたの？

邪神白

………………。

白は、自分の顔に手を当てた。

邪神白

………寝ていたら、戦闘プログラムを組み込まれてて……。

邪神白

それで……周りが何なのかわからなくなって…………。

邪神白

ごめんなさい…！

邪神白

ごめんなさい！

邪神白

ごめんなさい！！

邪神白

ごめんなさい！！

邪神白

ごめん……なさい………！！

トールマン

ふぅん。そうか。

トールマン

だが俺はまだ疑ってるからな。

邪神白

うわああああん！！！

白は部屋から出ていってしまった。

ゴッドマザー

あなたのせいですよ。灰色の無名。

無名の灰色

へっ！いいんだよ。放っておけ。

無名の灰色

あんな綺麗な街を破壊したんだ…。

無名の灰色

恨みはねぇが、嫌だろうよ。

トールマン

それで、お前は誰だ？

無名の灰色

俺の名前はない。

無名の灰色

記憶もほとんどない。

無名の灰色

覚えてるのは、街に関する記憶をほんの少し。

無名の灰色

無関係な記憶が出てくるが、俺の配線もいかれてるのかもな。

ブラッティ

…………。

無名の灰色

そいつは配線が逝ってて話せねぇんだ。

無名の灰色

名前はブラッティ。

無名の灰色

文字で教えてくれた。

名無し

…私は…。

名無し

ごめん。覚えてないんだ。

名無し

けど、何かしなきゃいけない気がする。

名無し

すごい重大な、何か…。

トールマン

騎士か何かだっんだろうな？

メイスマイル

騎士…。

トールマン

背中に剣があるぞ？

背中を触ってみる。

すると、何か、細長いのがあった。

トールマン

まだ、取るな？

トールマン

俺が黙ってちゃいねぇからな。

名無し

………。

ゴッドマザー

ここで疑問です。

ゴッドマザー

私達は、誰に何のために集められたのか。

無名の灰色

女神さんにわかんねぇことあんのかよ笑

無名の灰色

どおせ皆街から追い出された奴等なんだ。仲よくやろうじゃねぇか。

トールマン

強ち当たってるかもな。

無名の灰色

ああん？

トールマン

ここの俺達は、一部の奴等は記憶は失われていても、覚えてる俺らは皆追い出されている。

トールマン

覚えてない奴等も、追い出されたと考えるのがいいだろうな。

名無し

………。

ゴッドマザー

あの子を探しましょう。

ゴッドマザー

とても嫌な予感がします。

メイスマイル

マザー？

ゴッドマザー

颯爽にチームを2人３組決め、出発するのです。

トールマン

やはり、何か知っているのか？

トールマン

ここには、俺達以外の何かがいるのか？

ゴッドマザー

わかりません。

ゴッドマザー

とにかく、急ぐのです。

トールマン

せっかくのヒューマロイドだしな。

トールマン

チームを決めるか。

トールマン

戦闘用のヒューマロイドの奴は？

トールマン、ブラッティ、私。

トールマン

他の奴等は？

無名の灰色

俺はあらぐれ者だが、喧嘩はしねぇんだ。

名無し

私には、戦いの記憶があるかどうか…。

ゴッドマザー

私は予言、アナライザー、センサー、アクティブソナーなら起動できます。

メイスマイル

わ、私は……

トールマン

盗賊か？

メイスマイル

…………。

トールマン

服に隠してる短剣にボロボロの服。

トールマン

ぴったりじゃないか。

トールマン

それで？戦闘は出来るのか？

メイスマイル

……相手の…パーツを……くすねるくらいなら…。

トールマン

それで修理できそうだな。

トールマン

俺はこう見えて、修理するためのプログラムが入っている。

トールマン

任せな。

ゴッドマザー

周波数を確認しました。

ゴッドマザー

難易度2.4.5確認。

ゴッドマザー

どうなさいますか？

チーム決め。

私と、無名の灰色。

トールマン、ゴッドマザー。

ブラッティ、メイスマイル

ゴッドマザー

では、行きましょう。

ゴッドマザー

時間があまりありません。

別行動。私達のチーム、2 トールマンチーム、5 ブラッティチーム4

名無し

よろしく。

無名の灰色

そんな挨拶いらねぇよ。

無名の灰色

俺は戦えないからな。

無名の灰色

けど、ロックくらいなら解除できるかもしれねぇ。

名無し

わかった。

しばらく歩く。廊下はヒビだらけ。

今にも建物が崩れそうだ…。

無名の灰色

記憶がすべてないってどんな気持ちよ？

名無し

真っ白。

名無し

なんか軽い気持ちだよ。

名無し

何かに解放された気分。

無名の灰色

あのでかいやつ、お前が騎士とか言ってたよな？

無名の灰色

今、戦えるのか？

名無し

わかんない。

無名の灰色

おいおい…。かなり心配になってきたぞ…。

無名の灰色

やばくなったら置いて逃げるからな…。

名無し

その方がいいかも。

名無し

私なりに安心する。

ドスッ！

名無し

？

無名の灰色

ひぃぃ…

ドスッ！ドスッ！

名無し

シッ。

灰色はうなづく。

ドスッ！ドスッ！

何の音だ？

ドスッ！ドスッ！ドスッ！

キイイイイイイ！！

少し部屋を覗いてみると、そこには…。

チェーンソーでヒューマロイドを削る何かがいた。

無名の灰色

ひえええ！！！？

無名の灰色

ひええええええ！！！？

ピクッ。

名無し

下がれ。

体が勝手に動き、ソードを抜く。

恐ろしいほどにまで冷静。

敵は見る限り、工事用のロボットだ。

装甲はかなり固いはず。

名無し

すうぅぅ…。

ウイイイイン！！

敵のしっぽのチェーンソー。私はソードでチェーンソーから守る。

名無し

！

ソードが削られる？

すぐにチェーンソーを跳ね返し、距離を取る。

無名の灰色

ひええ！！ひええええええ！！

名無し

ま、まて！まだ大丈…！

キイイイイイン！！

迫り来るチェーンソーを、またソードで守る。

名無し

くうぃぃ……！

早い…！

攻撃するなら、確実に体の一部持っていかれる…。

ソードがどんどん削られていく。

このままでは…！

ピピッ！

クイックモード。起動。

敵がゆっくりと見える。

そして、体が動くままに敵を切り裂く。

名無し

真空流、10連撃。

敵の工事用のロボットは、電源をやられたためか、機能を停止した。

ビリビリ…！左肩をやられたか…。

プシューーン！！

名無し

うっ……。

冷却を始めます。

電源、オフ。

ガチャンガチャン！

続く。

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ミック

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