誰でもいいとか嘘ばっか

誰でもいいとか嘘ばっか

青 黄

君はいつもそう言うけど

君の1番に僕は なれないでしょ？

誰でもいいとか 嘘ばっかり

もうなってるよなんて 言えるわけないよな

嘘だけどね

ﾀｯﾀｯﾀｯ

もう青ちゃんは 赤の1番になってる。

赤なら青ちゃんの誰でもいいに 入れそうだな

桃くんは赤の家の 近所に住むひとつ上の先輩だ。

青ちゃんは桃ちゃんが 好きなのかな？

きっと桃ちゃんも青ちゃんの こと好きだと思う。

結局君はモテモテ。

なんでいつも僕のところに 来てくれるの？

朝、桃君のとこに走って 行ったのは僕のため？

嬉しいな

そうやっていっつも 期待させる

赤の目に僕は ライバルとして写ってるんだろうか

それともただの邪魔者？

青ちゃんは いつでも優しい

絶対に僕を置いてったりしない

赤も僕といるときは優しい

青ちゃんといると冷たくなるのは 嫉妬してるから。

ただそれだけの事。

赤はいつから青ちゃんが好きなんだろう

気持ちなら僕だって負けてない

でも赤も青ちゃんが すごく好きなんだね

わかるよ。

優しくて明るくて太陽みたいだよね

そうか､､､僕は諦めてたのか

ずっとずっと

赤は強くてかっこいいな

それに可愛いし明るいし

きっと青ちゃんの 1番になれる

放課後

あーあ 取られちゃった

分かってはいたけど

やっぱ苦しいなぁ

青ちゃんが決めたことなら 僕は何も言わないよ

きっとこれから寂しくなるなぁ

赤よかったね 思いが届いたんだよ

赤は勇気があって強くて だから神様も味方したんだ

僕は勇気なんてないし

自業自得

文句なんていえる 分けないだろ

赤はさりげなく、青ちゃんの 頭をなでている

赤は急に気まずそうになった

なんで心配するの？

今まで僕のこと 見向きもしなかったくせに

青ちゃんはいつでも 僕を心配してくれる。

ただの気まぐれなんかじゃなくて

僕のことちゃんと見てくれる

最近うまく笑えない

はやく青ちゃんの1番が 赤になりますように

僕と青ちゃんの関係が変わらなければ 隣に居れると思ってた

僕は話についていけず 2人を追いかける

あれ､､､僕邪魔かな？

多分追いかけなくても 2人は気づかない

何やってるんだろう僕

無断でどっか行くとか

青ちゃん、嫌な気分になるよね

帰りたくないなぁ

青ちゃんが謝ることなんてないのに

青ちゃんは僕の手を そっと握って微笑んだ

僕の帰るところは 青ちゃんだけだよ

暖かい手に引かれながら 僕は呟いた

もう今日で終わりにしよう

青ちゃんから離れて 自由になるんだ

苦しい思いをしなくていい 自分を嫌いにならなくていい

これでよかった

青ちゃんを解放してあげられる