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えぇもう泣きそう(´;ω;`) 凄い色話でした! 最後に桃くんにも青くんの気持ち伝わったのかな?
あぁ...好きです...。 桃くんがブログでその時の気持ちを かいてて, それに対して青くんが1つ1つ 言葉をかけてあげるの なんか具体的にどうって 伝えられないけど好き。 愛し合ってたのに お互い気持ちを伝えられないまま 終わってしまったけど 最後青くんに 桃くんの思いが伝わって 読んでる側の私も嬉しくなりました。 続編も待ってます!!
期限付きの恋。
一日でも1時間でも1分でも1秒でも長く生きる、
そうさとみくんの言葉が僕にずっと引っかかる
考えに考え抜いて僕はある決断をした
青
もしさとみくんだったらと考えた。
数年延命するかもしれない手術があったらさとみくんは手術を受けるだろう
僕も、さとみくんみたいに病気に闘おう。
青
青
パピー
父さんは即答した
青
青
青
青
母さんは口を押さえて涙を流した
母さんを泣かせてしまった
本当に僕は親不孝だ
パピー
パピー
パピー
青
青
父さんは目を丸くしてから微笑んだ
パピー
僕の手術は年が明けてすぐに行われた
人工心肺という心臓と肺の役割をしてくれる機械を使い心臓を一時的に停止させて腫瘍を取り除くらしい
手術は6時間にも及んだらしい
目を開けたら手術が終わっていた
奇跡的に手術は成功したらしい
術後の痛みが想像以上でベットから起きれなかった
入院生活が3週間をすぎた時僕はあまりにも暇すぎて何となく携帯で
桃瀬 さとみと検索してみた
検索結果が表示される
どんどんスクロールしていくと 【桃瀬 さとみの秘密のブログ】
というタイトルが付けられていた
ドキッとした、僕は中を覗く
最初の記事を見て手が震えそうになった
そのブログは間違いなくさとみくんがかいたものだった
さとみくんに届かないけれど僕はさとみくんがかいたブログ全部にコメントをかくことにした
桃
桃
桃
桃
桃
__
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
次のブログから1週間2週間飛んでいるものが結構あった。
下にスクロールして言った
【このブログには鍵がかかっています。】
そう目に入ってきた
4桁の数字を入れないとこのブログは読めない。
何度も何度も挑戦したが中には入れなかった
すべての記事にコメントを書き残した
もう1度さとみくんに会えたような気がした。
僕が退院したのはそれからすぐだった
週末 雨が降っていたけどさとみくんの墓参りに出かけた。
墓参りに行くものだから花を買わなくてはならない
もう行きつけになった花屋に僕は足を運んだ
花屋のばっちゃん
花屋のばっちゃん
青
花屋のばっちゃん
青
そう言って僕は仏花と書かれた花を手に取りおばさんに渡す
花屋のばっちゃん
おばさんの声が沈んだ
気まずくなって次の話題を必死に探す
青
おばさんは俯いていた顔を上げ
花屋のばっちゃん
と言った
青
ずっと気になっていたことを聞いてみた
僕の問いにおばさんがふふっと笑って答えた
花屋のばっちゃん
その言葉を聞いた瞬間衝撃が走った
涙がこぼれ、止まることなく落ちていく。
僕だけではなかった。
「期限付きの恋」をしていたのはさとみくんもだった
青
おばさんが優しく微笑み
花屋のばっちゃん
と言った
墓石にはさとみくんの名前と年齢、死亡月日が刻まれてた
その文字をなぞる
17と彫られた文字に、胸が痛む。
三本はやはり少なく寂しいな、と思ったがこれでいいんだ。
手を合わせ目を瞑る
僕の思い出の中のさとみくんはいつも笑っていた
優しくて抱きしめたくなるようなさとみくんの顔が、僕は大好きだった。
僕の人生最後の恋と言える期限付きの恋は半年間という短いものだった
だけど僕にとってかけがえのない、大切な時間だった
僕はポケットから携帯を取り出し さとみくんが最後にかいたブログに新たにコメントを書き足した
青
僕は来た道を戻る。後ろにさとみくんがいた気がして振り返った
まぁ、当然居ない
ガーベラの花が三本気持ちよさそうに風に揺れていた。
まだ終わりじゃないよ!!
次は、「期限付きの片思い」を、かこうと思います(ネタバレ失礼。)
モチベホシイ