国王
国王
オリビア
国王
オリビア
国王
オリビア
国王
国王
国王
オリビア
オリビア
国王様は言いずらそうに
顔を背ける
国王
国王
国王
オリビア
オリビア
オリビア
国王
国王
国王
オリビア
オリビア
オリビア
国王
国王様は黙り込み、何か考えているようだった
国王
オリビア
オリビア
オリビア
私の声が王宮内に響き渡る
オリビア
国王
国王
国王
オリビア
オリビア
国王
国王
国王様が手を叩くと
奥から先程の召使いが出てきた
国王
王宮の召使い
王宮の召使い
国王
国王
国王
王宮の召使い
王宮の召使い
オリビア
オリビア
国王
国王
オリビア
D区に着く頃には日は沈み
辺りは暗闇に包まれていた
空には満天の星が散りばめられ
その中でも月は一際輝いていた
オリビア
オリビア
馬の蹄の音がパカパカと暗闇にこだまする
王宮の召使い
オリビア
…………
王宮の召使い
オリビア
私は眠ってしまっていたようだ
オリビア
オリビア
王宮の召使い
オリビア
オリビア
王宮の召使い
王宮の召使い
王宮の召使い
王宮の召使い
…………
基地に着いた
だが、やっぱり誰もいない
王宮の召使い
オリビア
私は首元のブローチを握りしめた
王宮の召使い
王宮の召使い
オリビア
召使いが走り去り
夜の戦場に1人になった私は心細くなり
ブローチを握る手に力を込めた
そして強く願った
オリビア
オリビア
すると、ふいに目の前が明るくなった
オリビア
召使いが戻ってきたのか
初めはそう思ったが何か違う
そう、光は首元のブローチから出ていた
緑色に輝きある一点に向かって真っ直ぐ光が伸びている
オリビア
「ウィリアムはこの光の先にいる」
直感でそう判断した
オリビア
そう思うといても立っても居られなくなり
その光を辿り走り出した
王宮の召使い
後ろからは王宮の召使いの声が聞こえる
王宮の召使い
オリビア
私は首だけで後ろを振り向き
召使いに笑ってみせた
…………
どのくらい走っただろうか
荒い呼吸で息をする
寒さからかその度に口からは白い息が出てくる
オリビア
顔を上げ、そう叫んだ
オリビア
私は目の前に広がる光景に身体が凍った
オリビア
私の目に映ったのは
そこらじゅうに倒れている兵士たち
死んでいるのか生きているのかすらも分からない
地面には赤黒い血が染み付いている
オリビア
私はフラフラとおぼつかない足取りで
光を頼りにウィリアムを探す
その時、か細い声が聞こえた
「オリ…ビア」
酷く掠れていて消えてしまいそうな声
だけど、絶対にウィリアムの声だった
オリビア
私は自分の目の前にある岩の反対側を覗いた
すると、ウィリアムが岩にもたれるような体制になって
ぐったりとしていた
オリビア
酷い傷を負っていた
頭には何重にも包帯が巻かれ
顔や服は煤だらけ
身体の至る所に傷がある
オリビア
オリビア
オリビア
オリビア
オリビア
私は何も出来ない自分に腹が立ち
涙が溢れ出てきた
オリビア
ウィリアム
オリビア
ウィリアム
オリビア
オリビア
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアムは血を吐いた
オリビア
オリビア
ウィリアム
オリビア
ウィリアムは傷だらけの冷えきった手で
私の手を包み込むように握りしめた
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
オリビア
オリビア
オリビア
そう言うと彼は優しく私を抱きしめた
ウィリアムの心臓の音が直に伝わってくる
離れたくない、そう思った
ウィリアム
ウィリアムが耳元で囁く
オリビア
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアム
オリビア
オリビア
ウィリアム
ウィリアムの言葉はそこで途切れ
背中にあった手はダラリと落ちた
オリビア
オリビア
徐々に冷たくなっていくウィリアムを
強く抱き締めた
数十年後
私はウィリアムの死から立ち直れず
屋敷に籠る日々が続いた
そんな私を救ってくれたのが
今のパートナーだった
オリビア
ソフィア
美しい黒髪の少女が私を呼ぶ
この子は娘のソフィアだ
オリビア
オリビア
ソフィア
オリビア
オリビア
ソフィア
ソフィア
オリビア
オリビア
ソフィア
ソフィア
ソフィア
ソフィア
ソフィア
ソフィア
ソフィア
オリビア
私の頬に一筋の涙が触れた
ソフィア
オリビア
『説明中』
ソフィア
ソフィア
ソフィア
オリビア
オリビア
ソフィア
ソフィアの笑った顔は
ウィリアムが私に向けていた笑みにそっくりだった
まるでウィリアムが近くにいるような
そんな気がした
ソフィア
オリビア
ソフィア
ソフィア
ソフィア
私はブローチに優しく触れた
オリビア
オリビア
オリビア
ソフィア
ソフィア
オリビア
オリビア
ソフィア
オリビア
オリビア
オリビア
ソフィア
オリビア
ソフィア
ソフィア
オリビア
オリビア
ソフィア
ソフィア
オリビア
ソフィア
オリビア
オリビア
ソフィア
手をヒラヒラと振り
ソフィアは屋敷に戻っていった
オリビア
オリビア
オリビア
オリビア
オリビア
「僕も愛しているよ」
ウィリアムが私の隣でそう言っているような気がした
「」
[完]
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