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雨が降る。×も降る。

第133話 - 総司編第14話　　僕だけの決まり事

2024年07月12日

#新選組

#歴史創作

#BL(？)

メンアノ！

中の人

佐之助のアイコン～！

原田佐之助

…

原田佐之助

泣いてね？

中の人

気のせいだｯ！

原田佐之助

えぇ…

中の人

ま、始めよ！

市村辰之助

し、失礼しま──

伊東甲子太郎

あ、辰之助君、ストップ！

市村辰之助

！？は、はい…

沖田総司

……

辰之助くんは甲子太郎に止められた

止めた理由はわからない

伊東甲子太郎

辰之助君、廊下で待っててくれないか？

伊東甲子太郎

今から大切な話をするからさ

市村辰之助

あ、分かりました…！

市村辰之助

えっと、失礼しました

こうして、辰之助くんは退出した

沖田総司

あ、何とかここまでは…

伊東甲子太郎

うーん……

伊東甲子太郎

……少しだけ、食欲落ちてるね

沖田総司

……そうか…な

沖田総司

お腹いっぱいだから分からないや

伊東甲子太郎

本人には分からないだろうね

伊東甲子太郎

第三者だけが分かること、あるからね

沖田総司

へぇ……

伊東甲子太郎

ま、一つ目の原因は分かったさ

伊東甲子太郎

二つ目はまだ憶測だけどね

沖田総司

そっか……

伊東甲子太郎

でも、今から言うことを守れば大丈夫

沖田総司

？

伊東甲子太郎

一つ、ここからあまりでないようにする事

伊東甲子太郎

一つ、無理してご飯を食べない

伊東甲子太郎

一つ、一人で考える時間を作る

伊東甲子太郎

そして、一つ何だけど…

沖田総司

う、うん……

伊東甲子太郎

………

最後の一つだけ、甲子太郎は溜めた

そして、発した言葉は──

伊東甲子太郎

……自分で自分の首を絞めるような事はしない事

沖田総司

………

沖田総司

それだけ…？

伊東甲子太郎

あぁ、たったそれだけだよ

伊東甲子太郎

ただ、これを実行できるかどうかはわからないけど

伊東甲子太郎

土方さんとか、総司君を大切にしてるからね

伊東甲子太郎

俺だって総司君が死ぬのは悲しいさ

沖田総司

そ、そっか…

伊東甲子太郎

そんな興味ないか？

沖田総司

まあ、うん

伊東甲子太郎

なら、この話はやめよう

伊東甲子太郎

総司君の意見を尊重するよ

沖田総司

……ありがと

伊東甲子太郎

それじゃ、俺はそろそろ出るよ

伊東甲子太郎

あと、辰之助君にも伝えておくから

伊東甲子太郎

分かったかな？

若干、甲子太郎の圧が感じる

「分かった」と言え、と

沖田総司

わ、分かった……

伊東甲子太郎

よし、それじゃあ、失礼しました

甲子太郎が出ていった後、辰之助くんと話している声が聞こえた

沖田総司

……寝よ…

僕は何もする気力はなく、そのまま寝た

不思議な夢を見た

争いがなくて、世の中は平和で

………世界が発達している夢

未来が見えてるみたいな感じだ

もしこんな時代に生きていたら

争いがない時代に生きていたら

皆と沢山笑い合えて、仲間が死ぬことがなくて

『理想の暮らし』を満喫できたのかな

今の僕じゃあ、何も想像できないや

永倉新八

何も、想像できない？

沖田総司

！！？

沖田総司

！！？

市村辰之助

うわっ！？

市村辰之助

あ、沖田さん！大丈夫ですか！？

沖田総司

え、あ、う、うん……

市村辰之助

よ、良かったぁ…

市村辰之助

唸り声あげてる時あって驚きましたよ

市村辰之助

大丈夫ですか？！

沖田総司

あ、う、うん、多分大丈夫だよ

沖田総司

そこまで重症じゃないし

沖田総司

多分だけど

市村辰之助

で、でも、無理しないでくださいね

市村辰之助

そこそこ動いて、後は自分の時間に使ってください

市村辰之助

オレはいない存在だと思っていいので

沖田総司

わ、分かった

市村辰之助

これ、お水です

市村辰之助

喉乾いたと思うので、用意しときました！

沖田総司

…

沖田総司

ありがとう

僕は水を受け取り、それを少し飲んだ

美味しくない

市村辰之助

な、何か不便がありましたか…？

沖田総司

あ、ううん、ない、よ？

沖田総司

無いんだけど…

市村辰之助

あ……

市村辰之助

……

市村辰之助

だ、大丈夫ですよ！！

市村辰之助

いつか味覚も戻るかもしれませんし！

市村辰之助

食欲だって戻りますよ！

市村辰之助

誰にだって食べたくない時、気分が悪い時がありますもんね！

沖田総司

そ、うだよね

沖田総司

何か、ごめんね

市村辰之助

な、何で謝るんですか！！

市村辰之助

仲間なんですから、心配するのは当たり前ですよ！

辰之助は笑顔でそう答えた

市村辰之助

何かあったら言ってくださいね！

市村辰之助

一人で抱え込まず、一緒に解決しましょ！

沖田総司

………

沖田総司

うん

沖田総司

そう、だよね…！

沖田総司

ありがとう……！！

市村辰之助

こんなの御安い御用です！

市村辰之助

さて、何したいですか！言ってください！！

沖田総司

うーん、そうだなー

原田佐之助

………

永倉新八

あ、さのっち

原田佐之助

あ、しんぱっつぁん？

永倉新八

良かった～、話し相手がいなくて！

原田佐之助

へーくんとかはっくんとかいるんじゃ？

永倉新八

いやぁ、ね？

永倉新八

ほら、あの二人は、ね？

永倉新八

うん

原田佐之助

とにかく、イケないことを考えてるのは理解できた

永倉新八

え…

永倉新八

って、そうだよ

永倉新八

オレ、さのっちに話したいことあってさ

原田佐之助

？

永倉新八

あのさ…

永倉新八

…………

永倉新八

も、もし、人生をリセットできるなら、リセットしたい？

原田佐之助

え、急に何言って…

永倉新八

あ、リセットって言うのは元の状態に戻すこと

永倉新八

つまり、人生を一からやり直すってことだよ

原田佐之助

う、うーん……

原田佐之助

そんな質問をするの、しんぱっつぁんらしいね

永倉新八

えへへ、ありがと！

原田佐之助

いや、褒めてない

永倉新八

え…

原田佐之助

でも、そうだなぁ……

原田佐之助

やってみるものならやってみたい

原田佐之助

俺、人生を踏み外しちゃったしさ

永倉新八

え、意外…

原田佐之助

そうかな？

原田佐之助

案外俺、そういうところあるからさ

原田佐之助

……今だって、道を踏み外しかけてるから…

永倉新八

………

永倉新八

道は踏み外すものじゃないと思うけどね

原田佐之助

え……？

永倉新八

あ、これはオレの意見ね

永倉新八

オレはさ、道は作るものだと思うんだよ

永倉新八

道を作るのをミスれば戻すのに時間かかる

永倉新八

でしょ？

原田佐之助

そ、そうかな…？

永倉新八

ま、そう思うのも無理はないよ

永倉新八

ただオレはそう思うだけ

永倉新八

さのっちの考え方は違うだろうからね

原田佐之助

……

原田佐之助

しんぱっつぁんって、正義感に溢れてるよね

永倉新八

え、褒めてる？

原田佐之助

これは褒めてる

永倉新八

えー、ありがとー

永倉新八

大好き～♡

原田佐之助

ちょっと気持ち悪いからやめて

永倉新八

冗談だよ

永倉新八

……

永倉新八

さのっち、暗くなったよね

永倉新八

年々暗くなってってる

原田佐之助

そ、そう？

原田佐之助

お、俺は明るいよ！！

永倉新八

元々が明るいからね

永倉新八

……

原田佐之助

………

永倉新八

さのっちのいいところって、明るくて、仲間思いなところだよね

原田佐之助

そう？

永倉新八

………

永倉新八

少なくとも、そう思う

原田佐之助

ふーん…

永倉新八

………

永倉新八

さのっち！！

原田佐之助

ん……？

原田佐之助

！！？

永倉新八

ほら、笑って笑って！！

原田佐之助

い、痛い痛いっ！

原田佐之助

何すんだよっ！

永倉新八

笑顔が固くなってるからさ！

永倉新八

笑顔にしてあげてたの！

原田佐之助

その結果痛いんだけど！

永倉新八

めんご！

原田佐之助

許す！

永倉新八

やったぁ！！

原田佐之助

あーもう……

原田佐之助

……

永倉新八

……今日、星見えるかな？

原田佐之助

……どうだろうね

中の人

少しだけ佐之助の闇を書きたかった

仲成

えぇ…

原田佐之助

書かなくていいんだけど…

中の人

えー…

中の人

あ、あと、一応この物語カップリング色々あるんで

中の人

勝手に妄想しちゃって大丈夫っす

仲成

今回のでなぜか総司×辰之助と、新八×佐之助できてるぞ

中の人

新八と佐之助は違うだろ！！

仲成

おい

中の人

でも、僕に地雷とかそういうの無いから

中の人

好きなカップリングにしちゃっていいっす

中の人

さっきの新八と佐之助でもいいし

中の人

他の組み合わせでもいいし

仲成

へぇ……

中の人

さて、そろそろ時間だな

中の人

しめるとするか！

中の人

それじゃあ、またいつか！

雨が降る。×も降る。

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