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魔王がいた世界の問題を解決し、次の世界へ旅立っていた舞夢達

吟羽 舞夢

……

舞夢は少し離れたところにある弱々しく光る赤色の光が気になっていた

優來 はる

舞夢どうした?

優來 はる

置いてくぞ

吟羽 舞夢

あそこの世界、すごく弱々しく光ってて…

吟羽 舞夢

あそこに行ってみたいの

優來 はる

は?

白町 凪紗

確か、光が弱ければ弱いほど世界が危険な状態にあるんだよね?

六月 真奈

じゃあ、舞夢ちゃんが言ってる世界は危険な状態ってこと?!

白町 凪紗

助けに行かなきゃ!

優來 はる

でも…

優來 はる

はぁ、仕方ない

優來 はる

どこに行きたいんだ?

吟羽 舞夢

……!

吟羽 舞夢

ありがとう!こっちに…

舞夢ははる達を光の元へ案内し、その世界へと入っていく──

吟羽 舞夢

ここは…?

舞夢達が世界に入ると、目の前に木々が沢山あり、茂みで仕切られているような場所に出た

白町 凪紗

あ、あっちに建物があるね

辺りを見渡すと、学校のような建物もあった

六月 真奈

あ!あそこに人がいる!

真奈が指さした方向には茂みの近くで座っている男子4人がいた

六月 真奈

こんにちはー!

真奈達が彼らに話しかけると、4人は驚いた顔をする

吹雨希 悠穂

うわっ!誰?!

鏡狂 悠斗

何用だ

赤髪の男が剣を舞夢達に突き付ける

六月 真奈

ひえっ…

吟羽 舞夢

私達は故郷を探して異世界を巡ってる旅人

吟羽 舞夢

さっきこの世界に来たばかりでこの世界のことは何も知らないんだけど…

吟羽 舞夢

一体どうしたの?

天氷良 秘咲

異世界から…

鏡狂 悠斗

じゃあ大丈夫そうだな

鏡狂 悠斗

刃先を向けて悪かった

赤髪の男は剣を下ろす

鏡狂 悠斗

俺は鏡狂悠斗だ

鏡狂 悠斗 ミキョウ ユイト

《燃えない吸血鬼》 太陽の光を克服しているヴァンパイアの少年。 仲間思いで優しい。 自身の血を毒に変える能力を持つ。 武器として剣を使う。

吹雨希 悠穂

俺は吹雨希悠穂!

吹雨希 悠穂 フツウキ ユウホ

《雷の魔道士》 少々気弱だが慈愛溢れる優しい少年。 電気を発生させる能力を持ち、雷属性の魔法と組み合わせると威力が増す。 武器として弓矢を使う。

緋桜 柳

緋桜柳…

緋桜 柳 ヒザクラ ヤナギ

《狼少年》 狼変化の能力を持つ少年。 無口でクール…という訳ではなく単にシャイ。 炎系の魔法を使う。 武器はダガー。

天氷良 秘咲

天氷良秘咲です

天氷良 秘咲 カミヒラ ヒサ

《魔力の保存者》 魔力を型にする能力を持つ悪魔。 型にした魔力は小さいステッキのような形で保管される。 今までに見た魔法を魔力型にすることが出来て、作られた魔力型に魔力を注入するとその型の魔法を使うことが出来る。 武器は剣。

舞夢達も悠斗達に名乗る

白町 凪紗

ところで、警戒心が強いみたいだけど…

白町 凪紗

なにかあったの?

凪紗が問うと、悠斗達は状況を説明し始めた──

この世界には1つの学園がある

学園は火炎クラスと雷電クラスの2つにわかれて授業をしていたんだ

どっちのクラスも、『強くたくましく』をスローガンに学習してきたんだ

そしてこの2つのクラスを教育しているのが、火炎クラスの緋桜裏羅と、雷電クラスの吹雨希風亜

だが突然、この2人の様子がおかしくなり、スローガンを変えたんだ

『強く、たくましく、生き残れ』

このスローガンのもと、教師たちは2つのクラスに殺し合いを強要した

もちろん、この状況に不満を持っている生徒も少なくはない──

鏡狂 悠斗

俺達も、元の教育方針に戻せないか、教師達を正気に戻せないか、4人で話し合っているんだ

吹雨希 悠穂

そしたら、舞夢ちゃん達がやってきたんだよ

吟羽 舞夢

そうだったんだ…

白町 凪紗

それは邪魔しちゃってごめんね

六月 真奈

でも、先生達が生徒達に殺し合いさせてるなら、先生を殺しちゃえば争わなくて済むんじゃない?

真奈が言うと、悠斗達は首を横に振る

吹雨希 悠穂

裏羅先生は柳の兄で、風亜は俺の兄なんだよね…

鏡狂 悠斗

2人とも、前は普通にいい教師だったんだよ

天氷良 秘咲

できないことがあったりしたら、しっかり生徒に寄り添って一緒に練習してくれたりもしてましたね

悠穂達の話を聞いて凪紗は思い出したように言う

白町 凪紗

そういえば、前の世界のはるが影に取り憑かれて魔王になってたよね…?

吟羽 舞夢

確かに…今回もその可能性高いのかも…

吟羽 舞夢

この世界の象徴って何かあるかな?

舞夢が問うと、悠斗達は少し顔を見合せた

天氷良 秘咲

象徴って言ったらあれじゃないですか?

緋桜 柳

銅像かな?

六月 真奈

銅像?

吹雨希 悠穂

この学校のスローガンを意味している銅像が学園の校門に建てられてるんだけど、少し前から銅像が変なもので覆われてるんだよね

吟羽 舞夢

変なもの?

天氷良 秘咲

ガラスみたいな…プラスチックみたいな…

天氷良 秘咲

そんな感じの黒色の半透明のもので覆われています

吟羽 舞夢

……!

白町 凪紗

これはクリスタルの可能性が高いね…

吟羽 舞夢

案内してもらってもいいかな?

吹雨希 悠穂

もちろんだよ

舞夢達は悠穂達の案内の元、銅像の元へ向かうことにした

吹雨希 悠穂

着いたよ

校門に着くと、黒いクリスタルに覆われた銅像があった

吟羽 舞夢

……

舞夢が近付いて見ると、小さな窪みが2つあった

吟羽 舞夢

間違いない、この世界のクリスタルだ…

舞夢は呟く

優來 はる

教師達に取り憑いてるであろう影を倒せば宝石が落ちるのかもな

白町 凪紗

そうだね

白町 凪紗

問題はどうやって教師に接触するかだけど…

凪紗達が考えていると、突然声をかけられる

吹雨希 風亜

おい

白町 凪紗

え?

声をかけてきたのは黒いオーラを纏う白髪の男だった

吹雨希 悠穂

風亜……

吹雨希風亜

悠穂の兄だった

吹雨希 風亜

お前ら、何者だ?

吹雨希 風亜

うちの生徒に何をする気だ?

六月 真奈

あれ…?これもしかしなくとも不審者扱いされてる…?

すると凪紗が風亜に近付いて言う

白町 凪紗

すみません

白町 凪紗

我々は異世界を旅する旅人です

白町 凪紗

この世界に迷い込んだところ、たまたまおたくの生徒さん達と出会い、案内をしてもらっていたところなのです

白町 凪紗

能力の都合上、しばらくこの世界に滞在させて頂こうと思うのですが…

吹雨希 風亜

なるほど、そうだったのか…

吹雨希 風亜

疑ってしまって悪かった

吹雨希 風亜

もし良ければご滞在の間、うちの学園で学んでいきませんか?

吹雨希 風亜

能力の向上を保証します

風亜は機械的な笑みを浮かべて言う

白町 凪紗

お気遣い感謝します

凪紗の機転で学園に入学することになった4人は教師達と入学手続きをしていた

吹雨希 風亜

改めまして、吹雨希風亜です

吹雨希 風亜 フツウキ フウア

《学園の教師/雷電》 学園の副校長である半人半霊。 物を創る能力を持つ。 真面目だがおちゃらける時もあり、生徒からは人気であった。 だが突然人が変わったように殺し合いに取り憑かれてしまう。 雷系の魔法を使うことが出来る。

緋桜 裏羅

緋桜裏羅だ

緋桜 裏羅 ヒザクラ ウララ

《学園の教師/火炎》 学園の校長をしている人狼。 物に魔法を込めて魔法アイテムにする能力を持つ。 クールで生徒想いの教師で、生徒から人気があったが、ある日突然人が変わったように殺し合いに取り憑かれてしまう。 火炎系や回復系の魔法を使うことが出来る。

緋桜 裏羅

皆さんはこの世界に滞在する間この学園で学習していただくということでしたね

緋桜 裏羅

そこで皆さんがどのクラスに所属するかを決めようと思うのですが…

吹雨希 風亜

このようなクラス分けはいかがでしょうか?

風亜は魔法を使って机に文字を表示する

《火炎クラス》 吟羽 舞夢 優來 はる 《雷電クラス》 六月 真奈 白町 凪紗

緋桜 裏羅

いいですね

緋桜 裏羅

ではこのようなクラス分けでお願いします

白町 凪紗

わかりました

緋桜 裏羅

それでは今日は学生寮で休んでください

吹雨希 風亜

授業には明日から参加お願いします

そして舞夢達は教師に案内され、それぞれの寮へ入った

その日の夕方、舞夢達は悠斗達と出会った茂みの近くに来ていた

六月 真奈

悠斗くん達来るかなぁ…

はるの提案で、悠斗達と合流して色々聞いておいた方がいいと判断した結果だった

優來 はる

あいつらは度々集まって話し合ってるようだった

優來 はる

だったらここにいれば会えるんじゃないかと思うが…

白町 凪紗

確かに、僕もそう思うな

しばらく座って待っていると、足音が聞こえる

ザッザッザッ

六月 真奈

……!

足音の方を見ると、そこには柳が歩いて来ていた

緋桜 柳

あれ、みんないたんだ

白町 凪紗

うん、合流した方がいいと思ったからね

吹雨希 悠穂

確かに、凪紗くん達は俺らの目的知ってるし、手伝ってもらった方がいいかもだし

悠穂も合流し、秘咲と悠斗もあとからやって来た

六月 真奈

悠斗くん達は普段どんなことを話し合ってるの?

吹雨希 悠穂

うーん、普段は話し合ってると言うよりは雑談とかしてるかな

鏡狂 悠斗

たまにゲームとかもするな

天氷良 秘咲

そう簡単にアイデアがポンポン出てくる訳でもないですからね

緋桜 柳

思いついた時に話し合うくらい

吟羽 舞夢

そうなんだね

天氷良 秘咲

ところで皆さんはいつから授業に来るんですか?

六月 真奈

先生は明日からって言ってたね!

白町 凪紗

そうだね!

鏡狂 悠斗

明日からか、じゃあ教室とかで一緒にいられるってことだな

六月 真奈

うん!

鏡狂 悠斗

あ、そうだ

鏡狂 悠斗

ひとつ肝に銘じておいて欲しいことがあるんだ

白町 凪紗

何?

鏡狂 悠斗

教師に反抗してはいけない

六月 真奈

なんで?

鏡狂 悠斗

そのうちわかるよ──

異世界旅路〜失われゆく世界を旅する少女〜

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