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キャラ崩壊の恐れあり

〜赤くん8歳の頃〜

トントン

トンｶﾞﾘｯ

その日の夕ご飯は真っ黒で苦かった

けど、それより喉から沸き上がってくるなにかの方が

よっぽど苦かった

そしてこの日を境に俺の日常はおかしくなった

なんで俺だけ....

俺だって最初は頑張ってたけど

少し間違えただけど凄く怒られて

ミスしなくてそれが当然みたいで褒めたりしない

泣いたり、悲しんだり、苦しんだりするのもダメなのに

黄ちゃんはお薬飲んだり、ご飯食べるだけでも偉いのに

けど、もういいや

どうでも

なんだか、もう疲れた

もう全部がどうでもいい

〜8年後〜

俺はほとんど家に帰っていない

俺は顔がいいらしい

いろんな人声をかけてくる

今はセフレの家に泊まったりしている

俺は基本来る者拒まずだし

セックスは気持ちいいから好きだし

夜は一人だと眠れないし

なにより求められるのが嬉しい

注がれる無数の愛

俺は今が一番好きだ

正直言ってセックスは好きだけど他に好きなこともないし

他の事は全部どうでもいい

俺は数年前から薬を処方されている

鬱病と不眠症と拒食症

最初は認めたくはなかったけど

確かに薬を飲んだら安心するしマシになる

仕方がないから取りに行こう

女の機嫌を取るのは好きじゃないけど

仕方がない

ガチャ

あー全員来た

めんどくさ

何が心配だよ

そんなのしてないくせに

うそつき

余計な事言ったかな

泣いてたな

いや、あんな奴らどうだといいんだ

どうでも....

何故か胸に何かつっかえたような違和感と

"あの日"の真っ黒な夕飯を食べたときのような

苦いものを感じた