ケン
まじでやるの?
ケンの兄
ビビってんのか?
ケンの兄
おらっ
ガシャーーン
ケンの兄
ほら、早く乗れ
ケン
ねぇ、俺に運転させてよ
ケンの兄
ダメだ、俺がする
ウゥゥゥ🚓
ケンの兄
クソ!警察だ
ケンの兄
早く乗れ!!!!!
ケン
ケンの兄
よし、いくぞ!
ケンの兄
ケン
やばいよ、警察追ってきた
ケンの兄
任せろ!あんな奴ら俺がまいてやる!
ケン
ケン
車!!!!!!!!!!!!
ドンッっっっっ
警察
おい、弁護士と話すぞ
ケン
佐藤仁
初めまして、ケンくん
佐藤仁
僕は弁護士の佐藤仁だ
佐藤仁
君は高校生だからまたしばらくすれば出て来れると思うけど
佐藤仁
お兄さんは大人だし長い間出られないと思うな
佐藤仁
佐藤仁
あー、君は高校を辞めてるのか
佐藤仁
でも、成績はトップだったんだな
佐藤仁
それと、君の親と連絡が
ケン
出ていった
佐藤仁
え?
ケン
出ていったんです。何日も前に。親父は元々居ません。
佐藤仁
なるほど…
佐藤仁
佐藤仁
うちに来ないかい?
ケン
──え?
佐藤仁
君は頭もいいみたいだし───なにより、昔の僕に似ている。
佐藤仁
なんか放っておけないんだよ
佐藤仁
って言っても嫁に許可貰わなきゃ無理かもしれないんだけどね
佐藤仁
ちょっとまってて、電話してくるから
ケン
……はい。
佐藤仁
許可もらったよ
佐藤仁
まぁ、反対してたのを強引にお願いしたんだけどね笑
佐藤仁
佐藤仁
僕の家の近くには〇〇高校も××大学もある
ケン
……それってものすごい頭のいい所じゃ
佐藤仁
そうだよ
佐藤仁
そこなら君のその優秀な成績をもっとあげることができると思うんだけど
佐藤仁
どうだ、うちに来ないか?
ケン
佐藤仁
お金の心配はいらないよ
佐藤仁
もしどうしても嫌だったら自分の家に帰ってもいい
佐藤仁
どうする?
ケン
ケン
(行ってるか。どうしても嫌だったら帰っていいんだし)
ケン
……お願いします。
佐藤仁
よし、よろしくな







