午後0時
天気は晴れ
そのはずだが俺の気持ちは沈んだままだった
午前12時
俺は夢を見た
誰かは分からないが亡くなる夢
俺がとても愛した人
そう直感的に感じた
あぁこれが彼女の言っていたことなのかな
午前3時
俺は泣いていた
彼女の変えられぬ運命に対して
彼女は何があっても亡くなってしまうのだから
それならば俺のすることは一つだけ
彼女に悟られることがないようにいつもと同じように笑顔でいること
俺は自分の無力さに笑った
午前9時
彼女とのカウントダウンが始まった
残り3時間
澪
おはよう!
陽太
おはよう
澪
少し目が腫れてるけど大丈夫?
陽太
何でもないよ
陽太
ただ悲しくて怖い夢を見ただけだから…
澪
そっか
陽太
うん
陽太
だから気にしないでいいよ
澪
分かった
澪
じゃあ行こうか
君との幸せなこの時間が続けばいいのに
陽太
コンビニ?
澪
うん!
澪
今日は陽太との時間を大切にしたいんだ
澪
だからね!
澪
お家デートにしよっ?
陽太
澪がいいならどこでもいいよ
澪
ありがとう‼
陽太
じゃあ今日は俺が奢るから好きなの選んで
澪
本当!!
陽太
ふふっ
陽太
本当だよ
澪
やっと笑ってくれた~
澪
陽太は笑ったら100倍格好いいんだよ
澪
今も格好いいけどね
陽太
ふふっ
陽太
ボソッ)かわいいね本当に澪は
澪
ん?
陽太
早く選ぼう
澪
そうだね
澪
何にしようかな
午前11時30分
澪
もうお昼になっちゃうね
陽太
そうだね…
澪
何食べる?
陽太
澪の手料理が食べたい
澪
いいよ!
澪
じゃあ作って来るね
ガタッ
澪
/ / / /どうしたの陽太?
気がついたら君に抱きついていた
午前11時45分
陽太
ごめん
陽太
もう少しだけでいいからこうさせて
11時55分
外で人の叫び声がした
正義感の強い君は俺の言葉を聞かず外へ出ていった
陽太
澪っ
午後0時
そこには行き絶え絶えの君がいた
陽太
澪っ
陽太
澪っ
澪
ごめんね
澪
勝手に飛び出して行ってこんなことになって
陽太
許すから
陽太
だからもう話したらダメだ
陽太
生きてくれ!
澪
できない…
澪
だから…ほら笑って
澪
私の分まで…
陽太
うん…
澪
ごめ…
陽太
澪っ…
まだ温かい君に俺は願うようにキスをした
青々とした空の下で君はほほえんだ