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俺の部屋にあったサファイアのキーホルダー。

そのキーホルダーはどこか、懐かしさがあった。

赤葦京治

…母さんのやつか、?

赤葦京治

(…スマホにつけるか)

キラッ

赤葦京治

…綺麗だな

そこからだった。

俺が、謎の夢を見るようになったのは。

花の香りがフワッとする見晴らしのいい丘。

その丘に、君は現れた。

あ!赤葦さん!!

赤葦京治

__さん、こんにちは

こんにちは!

俺の年下ってところだろうか。

君は幼いはずなのに、

極、たまに大人びていることもあった。

それでですね〜__

って、どうかしました?

ボォっとして

赤葦京治

んー、

赤葦京治

ちょっと考え事

そうですか

姿は思い出せないし、名前もわからない。

でも、君を他人とは言えないはず。

きっと、この夢の中の俺の、

大切な人なんだなとわかる。

俺がなぜ、こんな夢を見るのか。

それはわかることがなかった。

菅原孝支

そのサファイアのキーホルダー

菅原孝支

どこで買ったんだ?

菅原孝支

赤葦

赤葦京治

…え

このキーホルダーか?

確認してみると、いつものようにキラキラと

輝いて見える。

赤葦京治

…これがどうかしたんですか?

菅原孝支

っ!

菅原孝支

…今から話すことに、

菅原孝支

心当たりがあったら言ってくれ

赤葦京治

…!

きっと、俺に関わる話だ。

このキーホルダーの真相に辿り着けるかもしれない。

赤葦京治

はい

菅原孝支

…俺には、前世の記憶がある

赤葦京治

!!

赤葦京治

(前世の、記憶?)

菅原孝支

俺はな、特攻隊だったんだ

菅原孝支

それもその団の隊長でさ

赤葦京治

なんでそんな話を俺にするのか、

さっぱりわからなかった。

菅原孝支

…やっぱ変な話だよな

菅原孝支

でも、ここからなんだよ

菅原孝支

俺が話したい本当のことは

菅原孝支

…その団の副隊長、俺の一個年下で

菅原孝支

すっごく仲が良かったんだ

菅原孝支

出撃も一緒にした

菅原孝支

…そのキーホルダーは、

菅原孝支

そいつとそいつの大切な人とお揃いで買ってたものと

菅原孝支

全く一緒なんだ

赤葦京治

!!

俺の頭は混乱していた。

前世の記憶?

キーホルダーはお揃いで買ったもの?

何もかもわからなくなってきた。

菅原孝支

だからさ、

菅原孝支

もしかしたら、赤葦が

菅原孝支

俺の仲の良かった人なのかもしれないって思って

菅原孝支

…心当たりないなら、

菅原孝支

忘れてくれて大丈夫だから

…知らない。

知らないはずなのに、

"知っている“

…もしかして、そうなのか、?

赤葦京治

…すみません

赤葦京治

あまりパッとはしないです…

菅原孝支

…そっか

菅原孝支

もし、何か思い出したら俺に教えて欲しい

赤葦京治

わかりました

菅原孝支

あと、この話俺らだけの秘密で

赤葦京治

了解です

前世の記憶、か。

俺にそんなものがあるのか、?

…でも、思い出すしかない。

少しでも、菅原さんが俺に聞きたかったことが

解決するように。

〇〇

あれ、京治?

赤葦京治

…〇〇

〇〇

どーしたの?

赤葦京治

考え事してて

〇〇

ふーん、?

〇〇

…じゃあさ、私と一緒に屋上行かない?

赤葦京治

え、屋上?

〇〇

ちょうどいい風〜

赤葦京治

…だね

ちょっとしたきっかけで仲良くなった君。

何かと目が惹かれる。

なぜだろうか。

ついこの間、出会って少し話しただけなのに。

もしかして一目惚れ?とか考えていると

〇〇

京治、

君は俺の名前を呟いた。

〇〇

この世にさ、生まれ変わりはあると思う?

赤葦京治

!!

さっき菅原さんと話してたことを

ピンポイントに行ってくるから

ドキッと胸がなった。

赤葦京治

…どうだろう、

赤葦京治

わからないかな

〇〇

ふーん…

〇〇

…私はね、あると思うの

赤葦京治

そう、なんだ…

赤葦京治

…なんでそう思ったの?

〇〇

え、

〇〇

な、なんかあったらロマンチックじゃない?

〇〇

例えば…前世、戦争で亡くなった好きな人と再会して

〇〇

付き合うとか、すごい素敵だなって思うの

…なんだろう、この話し方。

まるで、自分がそうかのような、

そんな話し方だった。

赤葦京治

…そうだね

もしかしたら、君も菅原さんと同じで

前世の記憶を持っているんじゃないかと

そう思った。

でも、それを聞く勇気が

俺にはなかった。

〇〇

__さん!

どうしたんですか?

〇〇

私、この戦争が終わったら

〇〇

人を支える仕事に就きたいです!

ははっ、

いい夢ですね

〇〇さんならきっと、叶えられますよ

〇〇

!!

〇〇

ありがとうございますっ!!

あ…前世の記憶。

今、一瞬だけ

彼の笑顔が見えた気がした。

一刻も早く、思い出したい。

今の私の願いは、ただそれだけだった。

〇〇

ハッ!

ガバッ

〇〇

(また新しい記憶…)

最近、頻繁に前世の記憶が夢に出てくる。

前は2週に1回程度だったのに。

どうして…。

ズキッ

〇〇

いっ、!

頭が痛い。めまいも酷くなってる。

清水潔子

〇〇ちゃん!?

清水潔子

大丈夫!?

谷地仁花

まっ、〇〇先輩っ!!

清水先輩と仁花ちゃん…。

起こしちゃったかな、?

谷地仁花

こ、これ!

谷地仁花

お水です!!

〇〇

ゴクゴクゴク…

〇〇

ハァッ…

清水潔子

大丈夫、?

〇〇

…はい、落ち着きました

清水潔子

よかった…

2人に心配される中、

スマホについていたキーホルダーが

淡い光を発していることに

私は気づかなかった。

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