そんな会話を繰り広げていると、紫髪さんが観念したのか止まってくれた。
柘榴
よかった

?
で、なんなんだい?

柘榴
せめて報告に行くにしても怪我を治してからです

?
は?

?
どうやって怪我を治すと?僕たち刀剣男士の傷は人間のようには治らない

柘榴
だから私が手入れします

?
え?

流石に想定していなかったのかもう一人のほうも驚いている
加州清光
ちょ、主待ってよ

大和守安定
そうだよ、僕たち以外にもあんなことするの?

柘榴
ちょっと今静かにしてて、というかそれは仕方がないことだから

?
あんなこと?

?
どういうことだ?

柘榴
えっと…手入れのことですよ?

?
手入れのことではないだろう?

柘榴
今手入れ道具がないんで仕方がないんですよ。それに下心は一切ないので安心してください

?
手入れのこと、だよね?

柘榴
はい

?
下心って?

柘榴
えっと、手入れ道具がない状態で手入れすることになるので方法が普段と違うんです

?
手入れ道具ってなくても手入れできたんだね

柘榴
まあ代わりに精神すり減らしますけど

?
……?

柘榴
ってことなので早速紫髪さんを手入れしてもいいですか?

?
え…

?
僕は別にいいと思うよ。悪い子ではないみたいだし

?
じゃあ、お願いする

柘榴
わかりました。じゃあ早速、、、あ、すいません。ちょっとかがんでくれますか?

私は立ったが身長の差があり過ぎるということに今気がつきちょっとかがんでもらうことにした。
?
?これでいいかい?

柘榴
あ、はい大丈夫です。ちょっと失礼します…んっ……

?
ん!?

紫髪さんも予想していなかったらしくとっても驚いていた。しかも初心なのか顔が真っ赤になって硬直してしまっている。なんかごめんなさい。
?
君いったい何して…!

加州清光
燭台切、これが手入れだから

?
そうなのかい?

大和守安定
うん。だから大丈夫

?
歌仙君は一切大丈夫じゃなさそうだけど

加州清光
あー

大和守安定
まあ大丈夫じゃない?

加州清光
そだね

柘榴
はい、終わりましたよ

?
えっと、今のが手入れなのかい?

柘榴
はい、だから結構精神すり減らすんですよね

?
僕も驚いたよ

柘榴
あ、そうだ名前教えてください。フルネームで

?
僕は歌仙兼定だ

柘榴
ありがとうございます。後、歌仙兼定ってことは初期刀組ですか?

歌仙兼定
初期刀組?

柘榴
初期刀の四振りのことです

歌仙兼定
そうか

柘榴
あ、報告に行くのでしたらどうぞ行って来てください

歌仙兼定
止めないのか?

柘榴
ほんとは止めたいですけどどうするかは本人次第であって私が決めることではないので

歌仙兼定
そうか

柘榴
はい

加州清光
主、そろそろ審神者部屋に戻んなくていいの?

柘榴
あっ、そうだった。じゃあ私もう戻らなくちゃ。またね!

そう言って私は部屋を出て審神者部屋に急いで戻った。