僕が紗妃を好きだと気付いてから
特に何もなく
あっと言う間に2年が過ぎた。
ころん
紗妃〜
紗妃(さき)
あっ!ころちゃん!
ころん
卒業おめでと〜!
紗妃(さき)
ありがとう!
紗妃は今日で高校を卒業する。
紗妃は未だ夢が無いようで
まだもう少しだけ僕の家に居るらしい。
それを聞いて内心喜んだ僕は
たぶんもう手遅れだと思う。
紗妃(さき)
…ころちゃん
ころん
ん?
紗妃(さき)
あの人…
ころん
えっ?
そう言って紗妃が指さした方向を見ると
???
………………………。
しろくまのぬいぐるみを持った
紗妃にそっくりな女性がいた。
紗妃(さき)
…ママ?