ある日私たちのクラスで 作文用紙4枚に将来の夢について 書きなさいという課題が出されました
詩織
(特に夢なんてなぁ)
詩織
(適当でいっか)
俊輔
おーい
俊輔
おーい
詩織
なに?
一応授業中ですよ
一応授業中ですよ
俊輔
知ってるー
俊輔
なんて書くのかなと思って
詩織
俊輔は?
俊輔
俺はサッカー選手だから
詩織
あっそ
俊輔
詩織は?
詩織
なーんにも
詩織
思いつかない
俊輔
俺が考えてやろうか
詩織
嫌だよ
詩織
別にいい
詩織
ホントめんどくさい
詩織
こういう作文
俊輔
それな~
俊輔
でも夢があるのはいいことだとおもう
詩織
なに?俊輔のくせに
イキってる?
イキってる?
俊輔
いや、普通に思っただけ
詩織
ふーん
詩織
じゃあ夢がない私はダメなんだ~😁
俊輔
そういう訳じゃないけど
先生
おーい、俊輔~、詩織~
何スマホばっか触ってるんだー?
何スマホばっか触ってるんだー?
俊輔
すいませーん
詩織
すいませーん
先生
さっさと書けよ~
詩織
はいはい
俊輔
うぃーす
放課後
詩織
はぁ
詩織
結局白紙で出しちゃった
詩織
こりゃ明日は居残りだな…
俊輔
詩織…
詩織
なに?
俊輔
一緒に帰ろ
詩織
そんな気分じゃない
俊輔
ごめんってさっきは
詩織
夢がないといけないのかな
俊輔
そんなことは無いよ
俊輔
分からないなら、ゆっくり探していけばいいと思うし
俊輔
詩織は詩織らしくやりたいことを見つけていけばいいと思うぞ
詩織
私らしく…か…
俊輔
おう
詩織
ありがとう
詩織
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ元気でた
詩織
ありがとう、俊輔